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「COOL!」(TAM Music Factory)
by 岸波(葉羽)【配信2007.4.8
 

◆この記事は作品のストーリーについて触れています。作品を実際に楽しむ前にストーリーを知りたくない方は閲覧をお控えください。

 こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。

 この一瞬に夢をかけて

 今回ご紹介するcinemaは、ジェナ・ディーワン主演のピュアな青春ラブストーリーの「ステップ・アップ」です。

 ストリート・ダンスとクラシック・バレーを融合させた新しいダンス・スタイルを生み出した映画で、ダンス映画史上「サタデー・ナイト・フィーバー」、「フラッシュダンス」、「セイブ・ザ・ラストダンス」、「フットルース」に次いで歴代5位の興行成績を記録しています。

ステップ・アップ

ステップ・アップ

(C)2006 SUMMIT ENTERTAINMENT N.V.

 僕はあまりダンス映画には縁がないのですが、唯一記憶に残っているのが、ジェニファー・ビールス主演の「フラッシュダンス」。

 1983年の作品なので、もう20年以上前の映画ですが、ダンスの躍動感とスタイリッシュなテーマ・ソングの強烈な記憶は色褪せることがありません。

 主人公のアレックスが19歳の少女で溶接工という設定もユニークでしたが、ピッツバーグの倉庫を改造した自宅で、いつの日かプロダンサーになることを夢見て練習している様子が日中の姿と落差があって印象的でした。

ステップ・アップ

フラッシュダンス

(ジェニファー・ビールス)

 今でも忘れられないシーンは、親友でプロ・スケーターを夢見ているジェニーがオーディションで転倒し、その失敗から夢破れ、恋人とも別れて場末のトップレス・バーの踊り子に身を落としてしまいます。

 それを知ったアレックスは、ジェニーを無理やり外に連れ出し、「お金のためにやってるのに何故とめるの?」という彼女に「友達だから」と言うシーンです。

 アレックス自身も一度はオーディションを断念しますが、ダンスの恩師であるハンナの死を契機に、もう一度だけ挑戦することを決意。

 そのオーディションでの、アレックスのダンス・シーンはまさに圧巻です。

 吹き飛ぶ汗、全身をバネと化して宙を舞う肢体、そこにあの名曲「ホワット・ア・フィーリング」がかぶさるのです。

 独創的な踊りに眼を見張る審査員たち・・・観客たちも感動で言葉を失います。

ステップ・アップ

フラッシュダンス

(ジェニファー・ビールス)

 スタローンの「ロッキー」もそうですが、ボクシングでもダンスでも、映画館の大スクリーンで観ると迫力が段違いです。

 僕にとっては、ダンスというものの美しさ、高い芸術性に初めて触れることのできた映画でした。

 さて、今回の「ステップ・アップ」ですが、ボルチモアの貧しい家庭に育って夢も希望もなくしてしまった不良少年のタイラーが、ある日美しいバレリーナと出合って、ダンスに夢を託して行く愛と友情の青春映画です。

 日本語版のテーマソング「BUT」を倖田來未が歌っているのも話題になっています。

 それでは、ドミニク嬢のレヴューは?

 

 こんにちは★ドミニクドミニク

 ワーナーの試写会で観た「ステップ・アップ」のレヴューです。

 貧しい里親の元で育った夢も何も無い白人タイラーは、踊るのは、根っから大好き。

 クラブで、彼氏もちの女性ともフィーリングぴったりに踊ります。

 それがいつも彼氏たちは気に入らず、いつも喧嘩をしかけられます。

ステップ・アップ

ステップ・アップ

(C)2006 SUMMIT ENTERTAINMENT N.V.

 深夜にタイラーたち3人が学校に忍び込んで講堂をめちゃくちゃにしたのがきっかけで、社会奉仕に芸術学校の用務員になるタイラー。

 (黒人の友人を代わりに逃がしたり、義理人情溢れる人物です。)

 その名門芸術学校のバレエダンサー・ローラの事が気になったタイラー。

 最初、ローラには、彼氏が居ます。

 それと別に、ダンスのパートナーも居ます。

 たまたま発表会にダンスのパートナーが怪我で出られなくって代役を探します。

 最初は2年生をあたるのですが、みんな、ローラをアップ出来なくて無理。

 「俺やろうか?」と、見事に上げてくれた&踊りの上手なタイラーに惹かれます。

ステップ・アップ

ステップ・アップ

(C)2006 SUMMIT ENTERTAINMENT N.V.

 タイツで、バレエをなんてやってられるか状態のタイラーは、ローラと一緒に新境地を目指します。

 飽きっぽいタイラーでしたが、踊りだけは一生懸命。

 バレエでもないストリートヒップホップでもない別の何かを集団で踊ります。

 テンポのいいミュージックで、思わず会場をダンスステージに。

 観ながら、踊りたくなる映画です。

 黒人の弟の方が車を盗んで、持ち主に射撃されます。・・即死でした。

ステップ・アップ

ステップ・アップ

(C)2006 SUMMIT ENTERTAINMENT N.V.

 中盤でダンスのパートナー復帰。

 タイラーはお払い箱になると思いきや、もともとのパートナーは、「こんなの踊れないよ~」と辞めてしまいます。

 そして、一旦は退いたタイラー復活~★

 発表会当日は、見事に踊ってくれます。

 そして、プロになりたいと願うローラの夢も叶います。

 世代としては、特に、懸命に夢を掴もうとする20代の男女に観てもらいたいです。

 BUT倖田來未「ステップ・アップ」日本版主題歌は、ダンスミユージックです。

 ノリは良いです。

 東京ドリフトのようなテンポの良さで、1時間40分楽しめました。

ステップ・アップ

ステップ・アップ

(C)2006 SUMMIT ENTERTAINMENT N.V.

 初の試みとして、鑑賞後に一般から選ばれた6人から人気投票をします。

 ちょっとユニークな作品ですね。

 これは試写会だけではないです。

 グランプリは、5泊7日NY招待とステップアップDVDにダンスを収録されます。

 

/// end of the “cinemaアラカルト42「ステップ・アップ」///

 

(追伸)

岸波

 ドミニクが最後に書いているように、映画「ステップ・アップ」の上映と合わせてダンス・コンテストが開催されています。

 公式サイトのオンライン投票で選ばれたファイナリスト6名のダンス・ムービーが映画のエンドロールで公開され、観客がその場で投票する仕組みです。

 最優秀者は、映画のDVDにダンス映像が収録されるとともに、副賞として5泊7日のニューヨークへのペア旅行がプレゼントされます。

 面白い試みだと思います。

 

 ということで、また次回の“cinemaアラカルト”で・・・See you again !

ステップ・アップ

ステップ・アップ

(ジェナ・ディーワン)

(C)2006
SUMMIT ENTERTAINMENT N.V.

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To be continued⇒  “cinemaアラカルト43” coming soon!

 

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