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「夏の別れ」(by Fra's Forum♪)
by 岸波(葉羽)【配信2006.11.6
 

◆この記事は作品のストーリーについて触れています。作品を実際に楽しむ前にストーリーを知りたくない方は閲覧をお控えください。

 こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。

 泣いても、泣いてもーーー
 溢れ出す、君への想い。

 このところ休日の仕事やイベントが立て継いだり、家内のケイコがお茶会の準備で忙しかったりで、中々「夫婦50割引」を活用するヒマがありません。

 ということで、しばらくcinemaアラカルトをお休みするしかないと思いながら、岸波通信オフ会・大芋煮会のご案内をメンバーに出しておりましたら・・・あら、何と!

涙そうそう

涙そうそう

(妻夫木聡)

(C)2006 映画「涙そうそう」製作委員会

 「懸賞生活」のドミニク嬢から、芋煮会の案内メールに対して次のような返信が入りました。

ドミニク ドミニク

 桜づつみは、おうちから見える場所なのですが、試写会にばっかさんかしていて、今週は、徹夜でハガキ書いていて、体力に自信がないので、今回は参加できません。

 すみません。

 今週は2作品、映画観ました。

 「涙そうそう」と「木更津キャッツアイ」です。

 岸波通信のシネマのコーナー「涙そうそう」の感想、送ってもいいですか?

 あはははは、そうですか。そりゃあ大歓迎ですとも!

 「涙そうそう」と言えば、夏川りみが歌って2002年のレコード大賞金賞を受賞した名曲。

 作詞した森山良子も同賞の作詞賞を受賞いたしました。

 もともとこの曲は、森山良子のヒット曲「さとうきび畑」のカップリング曲で、夏川りみ以外にも五木ひろしや徳永英明までカバーされています。

 さらに2004年、ケアリイ・レイシェルが『カ・ノホナ・ピリカイ』のタイトルでハワイアンにアレンジし、“ナ・ホク・アワード賞”の7部門を受賞するという大ヒットとなりました。

 果たして、この名曲が果たしてどのように映画化されたのか・・・

 それではドミニク、お願いしまーす!

 

ドミニク ドミニク

 夢見る懸賞生活のドミニクです♪

 今回は私が泣けた作品の紹介をしたいと思います。

 某マンションのスクラッチキャンペーンで、見事5分の1の確率のワーナーマイカルのポップコーンとドリンク付きペア招待券をゲットしたので、大好きな曲と妻夫木聡さん出演に惹かれ「涙そうそう」をセレクトしました。

 妻夫木さんは、9月の「ワイルドスピード東京ドリフト×3」以来です。

ドミニク(今回は、ポップコーンとドリンクのおまけまで付いちゃって、幸せ~☆)

涙そうそう

涙そうそう

(C)2006 映画「涙そうそう」製作委員会

 1998年にBEGIN作曲、森山良子作詞(夢見る懸賞生活の番外編で当選した森山直太朗さんの母親です)で発表され、2001年夏川りみがカバーした「涙そうそう」。

 森山さんが、亡くなった兄の存在を思い出しながら書いた詩だそうで、何年か前、テレビで紹介されていました。

 初めて聞いた時から、切ないこのメロディーは、耳に心地よく響いてきました。

古いアルバムめくり
ありがとうってつぶやいた
いつも いつも 胸の中
励ましてくれる ひとよ

晴れわたる日も 雨の日も
浮かぶあの笑顔
思い出遠く褪せても
面影 探して 
よみがえる日は 涙そうそう

一番星に祈る
それが私の癖になり
夕暮れに見上げる空
こころいっぱいあなた探す

悲しみにも喜びにも
思う あの笑顔
あなたの場所から
私が見えたら
きっといつか会えると 信じ生きていく

淋しくて 恋しくて
君への思い 涙そうそう

 「涙そうそう」とは、"涙がとめどなく流れる"という意味を持つ沖縄の方言です。

 母親(小泉今日子)が病死する時、「カオルは、家族が居ないんだから守ってやって」という事で、その日から、洋太郎は父親のような深い愛で、カオルを守ります。

 沖縄で夢を叶える為、しばらく離れて暮らしていたのですが、カオルの高校入学で二人は貧しくも力を合わせて生活するようになります。

 洋太郎は、夢である店を持てると騙されて多額の借金をしてしまいます。

 それでも、支えあい生きていたのですが、自分が兄の本当の妹ではないと知ったカオル。

 大学進学を機に、二人は離れ離れで生活します。

涙そうそう

涙そうそう

(C)2006 映画「涙そうそう」製作委員会

 そして、成人式の案内が届きカオルは、兄に久しぶりに「成人式一緒に出て」と手紙を書きます。

 成人式が来る前、沖縄に大きな台風が来て…妹思いの兄は真っ先に妹の所へ向かい、何年かぶりに再会します。

 妹の部屋の前は電線がショートし、窓から木が入ってくるわで、本当に1人なら泣きたくなる状況でした。

 手際よく、テキパキとこなす姿は、やっぱり父親???

 風邪を引いていたのに無理をして、風邪の菌が心臓に入り…(後は書けません)

涙そうそう

涙そうそう

(妻夫木聡)

(C)2006 映画「涙そうそう」製作委員会

 ラストは、洋太郎の手紙と成人式の着物がカオルに届き、涙が溢れてきそうになったら、隣で号泣する人が…。

 なんと、娘でした。

「トイレ?」と聞くと、「違うの。悲しくて…悲しくて…」

 毎晩本の読み聞かせをしているので、感受性が豊かになっていて、子供の小さな胸にもしっかり届いていました。

 話の内容本当にわかっているのか!?と思ったのですが、結構自分なりに理解していました。

 この後、思いだし泣きで、30分も引きずっていました。

 娘は、オムツ時代から映画に通っているので、席に静かに座って鑑賞する姿は大人と一緒です。

 もしかしなくても通ですね(^_-)☆)

涙そうそう

涙そうそう

(妻夫木聡)

(C)2006 映画「涙そうそう」製作委員会

 うむぅ・・映画から名曲が生まれる事は多々ありますが、逆のケースは珍しいですね。

 ただでさえ泣ける曲をモチーフにして、懸命に生きる血のつながらない兄妹の物語、その愛と別れ・・・この映画を見て泣かない人はいないでしょう。

 それもそのはず、「涙そうそう」を演出したのは、泣かせの天才、「いま、会いにいきます」の土居裕泰監督。

 しかし、実は彼、福澤克雄監督のピンチヒッターで、福澤監督が製作中に急病となったために白羽の矢が立てられたのです。

 中途からの交代にもかかわらず、企画を引き継いだ土井監督は、韓流ドラマも裸足で逃げ出す見事な感動物語に仕上げました。

 と、思ったら・・・

 何とこの「涙そうそう」、韓国でも公開されることになりました!

 10月の19日、観客が150万人を突破した大ヒット御礼の舞台挨拶時に、制作したTBSからこの韓国公開決定を告げられた主演の妻夫木聡は、大喜びで「カムサハムニダ」と感謝の意を表したとのこと。

 「泣かせ映画」の本場韓国でどのような評価を得ることができるのか、大きく期待がふくらみます。

 さて、アナタもこの映画で美しい涙を流してみませんか?

 

/// end of the “cinemaアラカルト33「涙(なだ)そうそう」///

 

(追伸)

岸波

 前回、ご紹介した「フラガール」には鞍馬君から感想をおくっていただきましたが、今度は“まっさん命のこしば君”からも次のようなメールが・・・。

まっさん命の小柴

 本日(10月4日)のイベントの際に、映画「フラガール」の宣伝も行いました。

 FIT地域には、いわき市も含まれるため、スパリゾート・ハワイアンズと交渉し、無料宿泊券、入場券及び映画招待券をそれぞれペアで提供していただいたことから、「フラガール」の予告編を日経ホールで30分PRしてきました。

 私自身は、公開初日に観て来ましたが、最低でも3回は笑って、3回は泣ける大変いい映画だったと思います。

 まだ、ご覧になっていない方はぜひ映画館に足を運ばれてはいかがでしょうか。

 (映画館には年に1、2回しかいかない私です。)

フラガール

フラガール

(C)2006 BLACK DIAMONDS

 すると今度は、 ドミニク嬢から次のようなメールが・・・。

ドミニク ドミニク

 鞍馬さんからコメント頂きありがとうございました。

 まっさん命の小柴さんへ。フラガールは感動ですね、3度観る・・・同感です。

 まめしばさんのフラガールまた違って視点で観ていらしたこと。新鮮でした。

 フラって、もともと男性だったそうですね~。

 めざましテレビで見て意外でした。

 でも・・・やっぱり、かわいい女の子がいいと思うのは私だけでしょうか?

 ・・・ふむふむ、ドミニク。ハワイの“アロハシャツ”も日本人が作ったのを知っていたかな?

 ハワイには、明治時代から多くの移民が日本から渡ったのだけれど、彼らは望郷の念、耐え難く、ハワイにいても遠く離れた故郷のことを忘れないために、故国から持っていった和服を作り変えて着ていたのさ。

 その日本的な模様が入った斬新なスタイルを現地人が真似をして、現在のアロハになったんだよ。

 遠く昔、ハワイは、アメリカに併合されそうになった折も、時の大王が日本に救いを求めているし、日本との関りは実に深いのさ。

 そういうこともあるので、ハワイアンにアレンジされた「涙そうそう」のメロディも共感を得ることが出来たのかもしれないね。

 では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See you again !

長澤まさみ

長澤まさみ

(in 「涙そうそう」)

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To be continued⇒  “cinemaアラカルト34” coming soon!

 

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