こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
巨万の富と女にまみれた若い投資家の、
栄光と破滅の24時間
これは2012年公開、デイヴィッド・クローネンバーグ監督『コズモポリス』のキャッチコピー。
今週の当番はカリスマ彰。久々に「絶対に観てはいけない映画」の登場でございます。
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コズモポリス
(C)2012–COSMOPOLIS PRODUCTIONS INC. / ALFAMA FILMS PRODUCTION / FRANCE 2 CINEMA
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ということで、今回紹介する二本の元々のブログ・タイトルは以下の通り。
1 映画「コズモポリス」は時間を持て余している人以外見てはいけない映画です
2 突如日本公開が中止になった映画「マザー!」を見てはいけない!
ではカリスマ彰、よろしくお願いします。
岸波さま cinemaアラカルト原稿2本送ります。久しぶりに見てはいけない!!2本です。
◆「コズモポリス」(2012年 デイヴィッド・クローネンバーグ監督 1時間50分)
男は、自らを待つ死を知らなかった
TV録画していた映画「コズモポリス」(2012年 デイヴィッド・クローネンバーグ監督 1時間50分)を見た。
ロールスロイスの白の巨大リムジンに乗ってマンハッタンをノロノロと動く28歳の青年投資家(ロバート・パディンソン)。
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コズモポリス
(C)2012–COSMOPOLIS PRODUCTIONS INC. / ALFAMA FILMS PRODUCTION / FRANCE 2 CINEMA
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売春婦(ジュリエット・ビノシュ)とセックスに明け暮れたかと思えば、なにやら投資で失敗したらしく大資産家の娘である妻(サラ・ガドン)にそれを打ち明けたら三行半を突きつけられる。
また正体不明の暗殺予告者からの脅迫が続いている。
青年投資家は世間の反感を買っているのかいつのまにか白いリムジンはイタズラ書きだらけになっている。
またパイを青年投資家の顔に投げつける若者も登場。
友人の黒人ラッパーが急死してその葬列がマンハッタンを練り歩く。さらにネズミを守護神にするデモの一群も練り歩いている。
そんな狂騒の中を青年投資家は昔父親と来たことのある理髪店で老理髪師と昔話をする。
そうこうするうちに、いよいよ暗殺者が青年投資家の前に...,。
ああ、こうやって書いていてますます嫌になってきた!
同名の原作はノーベル賞候補にもなったドン・デリーロの小説ということ、監督がクローネンバーグということ、青年投資家の衣装はGUCCIということで見た映画だ。
しかし、とにかく上記の内容をなるべく分かりづらく映画化したとしか思えない暗号のような作品。
映像的にも感心する部分はほとんどなく、これはかなり期待ハズレ。
というより、忙しい方のために「見てはいけない映画」に思いっきり指定しておきたい!
◆allcinema ONLINEの解説から引用
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」「イースタン・プロミス」のデヴィッド・クローネンバーグ監督が、アメリカ文学を代表する巨匠ドン・デリーロの同名小説を、主演に「トワイライト」シリーズのロバート・パティンソンを迎えて映画化した文芸サスペンス。金融界で時代の寵児となった青年を主人公に、その栄光からの転落を、彼がオフィス代わりにするハイテクリムジンの中を主な舞台に観念的かつスリリングに描き出す。
ハイテク装備のリムジンをオフィス代わりに、国際情勢をチェックしては相場を的確に予見、若くして巨万の富を築き上げた青年、エリック・パッカー。ところが、そんなあらゆるものを手に入れた資本主義の申し子を、不穏な運命が待ち受けていた。その日、大統領のニューヨーク訪問を前に、街では大勢の市民がデモに繰り出し、床屋に向かったエリックのリムジンはなかなか目的地にたどり着けない。そんな中、人民元取引で壊滅的な損失を出したエリックの運命の歯車は大きく狂い始めるが…。 |
◆「マザー!」(2017年 ダーレン・アロノフスキー監督 2時間1分)
全世界騒然!
衝撃の超問題作!
TV放映された映画「マザー!」(2017年 ダーレン・アロノフスキー監督 2時間1分)を見た。
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マザー!
(C)2017, 2018 Paramount Pictures.
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あの映画「ブラック・スワン」のアロノフスキーの作品によもや駄作はないだろうと考えた選択だったが、これがとんでもない超の字のつく駄作であった。
私的2022年TV録画視聴映画ワースト1はほぼ確実だろう。
サイコスリラーというカテゴリーに入るのだろうが、ラスト20分は一体何が起こったのだろうというような信じ難い映画だった。
2018年に日本公開される予定だったが、なぜか突如公開中止!たぶん、衝撃のラスト20分のためだと思う。
郊外で穏やかな暮らしを送っていた夫婦(夫は詩人で妻は妊娠中)の家に、謎の男が訪ねてきた。
妻はその男に不信感を抱いていたが、夫は快く迎え入れた。その日から、夫婦の家には代わる代わる訪問者がやってくるようになったのだ。
「このままでは何か良からぬことが起こる」という妻の訴えを真剣に取り上げようとしない夫だったが、彼女の不安はやがて現実のものとなった。
こんなあらすじのもとに、妻役ジェニファー・ローレンス、夫役ハビエル・バルデム、訪問者役エド・ハリス、その妻役ミッシェル・ファイファーという豪華配役で映画はどんどん進んでいく。
そして..... とにかくこのブログの読者にご忠告したい。
「マザー!」という映画をみたら、怖いもの見たさでも絶対に見てはいけない!
ちなみに日本映画にも『MOTHER マザー』という映画が大森立嗣監督、長澤まさみ主演の2020年の日本映画があるので、お間違いなく。2作に関係はない。
『MOTHER マザー』
◆映画.comの解説から引用
「ブラック・スワン」の鬼才ダーレン・アロノフスキー監督が、「世界にひとつのプレイブック」でアカデミー主演女優賞を受賞した若手実力派のジェニファー・ローレンスを主演に迎えて描くサイコミステリー。
郊外の一軒家に暮らす一組の夫婦のもとに、ある夜、不審な訪問者が現れたことから、夫婦の穏やかな生活は一変。翌日以降も次々と謎の訪問者が現れるが、夫は招かれざる客たちを拒む素振りも見せず、受け入れていく。そんな夫の行動に妻は不安と恐怖を募らせていき、やがてエスカレートしていく訪問者たちの行動によって事件が相次ぐ。そんな中でも妊娠し、やがて出産して母親になった妻だったが、そんな彼女を想像もしない出来事が待ち受ける。 |
/// end of the “cinemaアラカルト295「コズモポリス+マザー!」”///
(追伸)
岸波
うん、これは正に「絶対に観てはいけない映画」に間違いない(笑)
特に酷いのは二本目の『マザー!』・・実は、こちらの方が先に彰から送られてきたものでした。
ところがっ!!
そのポスターのあまりのグロさに目ん玉飛び出して、順序を逆にするしか無かったのです。
そう・・一本目のポスターは、この記事の背景写真になりますからね。
観るつもりはないけれど、彰が言う最後の20分は、きっとそのポスターのような超・グロいシーンが出てくるはず。
しかも、何ですかこのキャッチコピー「全世界騒然! 衝撃の超問題作!」ぅ!?
褒めるところが無い場合の”お決まりの文句”じゃありませんか。
日本非公開、当然!!
こんな映画に出るようじゃ、ジェニファー・ローレンスの底も知れたな。
では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See you again !
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マザー!
(C)2017, 2018 Paramount Pictures.
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