こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
FBIに裏切られた情報屋の脱出劇
これは2019年公開、アンドレア・ディ・ステファノ監督の『THE INFORMER 三秒間の死角』のキャッチコピー。
さて、今回の執筆当番はカリスマ彰氏。久々に"絶対に観てははいけない"映画シリーズでございます。
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THE INFORMER 三秒間の死角
(C)Wild Wag films Productions 2018
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今週のご紹介は一挙五本。ということで、ラインナップは以下。
1 THE INFORMER 三秒間の死角
2 ザ・バニシング 消失
3 バンコック・デンジャラス
4 ドラゴン・タトゥーの女
5 ブルーベルベット
ではカリスマ彰、よろしくお願いします。
TV録画していたサスペンス映画、スリラー映画を真夏の夜に冷房かけっぱなしで、寝っ転がって見ていたが、かなり酷い出来の映画が我がモノ顔で闊歩していたので、「天誅」を加えておく。
1.「THE INFORMER 三秒間の死角」
(2019年アンドレア・ディ・ステファノ監督1時間53分)
FBIに裏切られた情報屋の脱出劇
潜入捜査もので、よくあるストーリーだが、見所は全くなし!
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THE INFORMER 三秒間の死角
(C)Wild Wag films Productions 2018
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さらにこの「三秒間の死角」が一体どこを指しているのか不明。
FBIがこんなに無能に描かれた映画は前代未聞だろう。100点満点で20点!
◆allcinema ONLINEの解説から引用
アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム共著による北欧ミステリー『三秒間の死角』を「ロボコップ」「スーサイド・スクワッド」のジョエル・キナマン主演で映画化したクライム・サスペンス。自由と引き換えにFBIの情報屋となった男が、潜入捜査を強いられ渋々潜り込んだ刑務所でFBIに切り捨てられ、絶体絶命の窮地に陥る中で繰り広げる決死の脱出劇をスリリングに描き出す。共演はロザムンド・パイク、クライヴ・オーウェン、コモン、アナ・デ・アルマス。監督は「エスコバル 楽園の掟」のアンドレア・ディ・ステファノ。
仮釈放中の男ピート・コズローは、完全な自由を求めてFBIの捜査に協力し、犯罪組織に深く入り込んでいく。やがて組織のボス“将軍”から刑務所内で行われている麻薬取引を仕切るよう命じられる。手を引きたいピートだったが、FBI捜査官のモンゴメリーとウィルコックスは犯罪の証拠を掴む好機と捉え、ピートに作戦を進めるよう迫る。やむなく刑務所に舞い戻ったピートは、着々と刑務所内での足場を固めていく。そんな矢先、潜入捜査官だった部下が犠牲となった殺人事件を追っていたNY市警の刑事グレンズが、ピートの正体を知らぬまま彼に迫っていく。違法な捜査の実態が露見することを恐れたモンゴメリーとウィルコックスは、ピートに対してある非情な決断を下すのだったが…。 |
2.「ザ・バニシング 消失」(1988年 ジョルジュ・シュルイツァー監督1時間46分)
彼女は消えた、
跡形もなく、忽然と
彼はただ知りたかった
その行方を
キャッチコピー「あのキューブリックが絶賛!」を頼りに見たがひたすらに思わせぶりな映画だ。
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ザ・バニシング 消失
(C)1988 Published by Productionfund for Dutch Films
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この世からなくなっても、誰も惜しまないだろうなあ。
キューブリック不信になってしまうわ。100点満点で40点。
◆allcinema ONLINEの解説から引用
「マイセン幻影」のジョルジュ・シュルイツァー監督が1988年に手がけたオランダ・フランス合作のサイコ・サスペンス。世界的に評判を呼び、93年にはシュルイツァー監督自身の手によってハリウッド・リメイクもされた。日本では長らく劇場未公開だったが、2019年4月に本邦初の劇場公開が実現。
レックスの恋人サスキアは、3年前にこつ然と姿を消した。以来、必死で捜し続けたレックスだったが、その行方は杳として知れず。それでも、せめて彼女に何があったのかを知りたいと執念の捜索を続けるレックスに、自分が犯人だと名乗る男が近づいてくるのだったが…。 |
3.「バンコック・デンジャラス」(2008年パン兄弟監督1時間45分)
暗殺成功率:99%
完全無欠の暗殺者、ジョー。
唯一のミスが、全てを狂わせていく。
なんでもかんでも出演してしまう男優ナンバーワン‼
️絶対に見てはいけないニコラス・ケイジ主演映画という禁を犯した罰を自ら受けた!
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バンコック・デンジャラス
(C)2007 Bangkok Dangerous, Inc. All Rights Reserved.
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冒頭のプラハが舞台の20分間は期待させるが、バンコック入りしてからはアホらしい殺し屋映画。
ケイジのズラがずれまくっている。100点満点で30点、
◆allcinema ONLINEの解説から引用
「the EYE」シリーズの監督オキサイド&ダニー・パン兄弟が、初期に手掛けたタイ映画「レイン」をニコラス・ケイジ主演でセルフ・リメイクしたサスペンス・アクション。バンコックにやってきた完璧主義者の冷酷な殺し屋が、引退を前に引き受けた暗殺依頼で犯した一つのミスが命取りとなり、追いつめられていくさまを哀切感溢れるタッチで描き出す。
完璧な計画、痕跡の隠滅、契約の遵守、という“殺しのルール”を自らに徹底し、仕事のたびに雇うアシスタントさえも消してしまう冷酷な暗殺者ジョー。世界中で依頼を請け負い、完璧にターゲットを仕留めてきたが、腕が鈍る前に一線から身を引くことを決意。そして、最後の仕事に臨むため、バンコックに降り立つのだった。4件の暗殺依頼を受けたジョーは、いつものようにまず地元のアシスタント、コンを雇い、さっそく1件目を片付ける。またそんな中、耳の不自由な女性フォンと出会い、いっとき張り詰めた警戒心を解くジョー。こうして、第2、第3の依頼も難なく完遂し、いよいよ最後の標的へ。しかし、この時かつてない違和感を覚えるのだった。それでもこれが人生最後と心に決め、引き金を引こうとするジョーだが…。 |
4.「ドラゴン・タトゥーの女」
(2011年 デイヴィッド・フィンチャー監督2時間38分)
誰がハリエットを殺した?
面倒くさいことを言わなければ、結構見れたが、よく考えてみたら、いろいろと変なところが多数ある。北欧猟奇映画である。
ダニエル・クレイグは良い味だしているし、ルーニー・マーラの魅力でなんとかもっている映画。
100点満点で50点。
◆allcinema ONLINEの解説から引用
スティーグ・ラーソンの世界的ベストセラー・ミステリー3部作の1作目『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』を、2009年のスウェーデン版に続き今度は「セブン」「ソーシャル・ネットワーク」のデヴィッド・フィンチャー監督で再映画化した衝撃のミステリー・サスペンス。40年前の少女失踪事件の調査を依頼された社会派ジャーナリストの主人公が、社会のほとんど全てに敵意を向ける孤独な天才ハッカーのパンク少女と奇妙な協力関係を築き、次第に明らかとなる巨大財閥一族の忌まわしき秘密に迫るさまを、ハードなバイオレンス描写を織り交ぜスリリングに描き出す。主演は「007/カジノ・ロワイヤル」のダニエル・クレイグ、注目のヒロイン、リスベット・サランデル役には大抜擢となる期待の若手ルーニー・マーラ。
スウェーデンの社会派雑誌『ミレニアム』を発行するジャーナリストのミカエルは、大物実業家の不正告発記事が原因の名誉毀損裁判で敗訴し窮地に陥っていた。そんな時、国内有数の企業グループの元会長ヘンリック・ヴァンゲルからある依頼が舞い込む。それは、40年前に彼が我が子のようにかわいがっていた一族の少女ハリエットが忽然と姿を消した迷宮入り事件の再調査というもの。やがて、調査が暗礁に乗り上げたミカエルは、ヘンリックの弁護士から社会性はないものの驚異的な情報収集能力を持つ小柄な女リサーチャー、リスベットを紹介される。実は、ミカエルがこの一件を任されるにあたり、信用に足る人物か、その身元調査を担当していたのが彼女だった。こうして、2人は手分けをしながら事件の真相を追っていくこととなるが…。 |
5.「ブルーベルベット」(1986年 デヴィッド・リンチ監督2時間1分)
ブリリアントな悪夢
まさにセンセーション……
おそらく30年ぶりぐらいの視聴だが、やはりこの映画は分からない。
というか、リンチのプライベートな思いが数々盛り込まれた「変な映画」という評価は変わらなかった。
カルトなファンの支持が多いのは不思議だ。
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ブルーベルベット
(C)Everett Collection/アフロ
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デニス・ホッパーの狂気、イザベラ・ロッセリーニの裸体と変態演技が救いということだろうか。
100点満点で50点。
◆allcinema ONLINEの解説から引用
ノース・キャロライナ州ランバートン。製材が主産業ののどかな町。よく晴れた日、大学生のジェフリーは、庭仕事をしていて突然異常な発作に襲われた父を見舞った病院からの帰り道、野原で異様な物を見つけた。手に取ってみると、それは何と切り落とされた人間の片耳だった……。
ボビー・ビントンの歌う同名ヒット曲を背景に、赤い薔薇、白いフェンス、青い空といった絵葉書の様なアメリカの典型的な田舎町を映し出した、テクニカラーの明るい画面から一転して、カメラが草の間に入って行き、地面で虫たちが凄まじい生存競争を繰り広げるさまを描いた冒頭部、暴力、セックス、SMに絡む奇怪な登場人物など、デヴィッド・リンチ独特の世界が満喫できる作品。また、耳の持ち主はどうなったのかという謎からストーリーが進行していきながら、いわゆるハリウッド流の公式には従わず、ダークで異常なスリラーに展開してゆくのはいかにもリンチらしい。“耽美と頽廃の世紀末的世界”や“官能と倒錯の幻想的世界”といったリンチ特有の世界が堪能出来る本作は、これ以前に撮られたインディペンデント映画の傑作「イレイザーヘッド」から、この後に製作されリンチの名を世界的に広めた「ツイン・ピークス」への推移が見て取れるが、これらを含めた彼の数多い作品群には、その一つ一つの完成度の高さからいって、一言で“カルト”と言って片づけられない才能の幅の広さを感じてしまう。 |
/// end of the “cinemaアラカルト266「酷暑の夜になんとなく視聴した後悔必至の駄作映画5作を紹介!」”///
(追伸)
岸波
ほぉ~ コレ、中々のラインナップだと思うよ。いずれも話題作で賛否両論渦巻く映画らしいから。
でもって、僕はどれも観てないな。
さて、一番気になるのは、そうだな・・『ブルーベルベット』かな。エロもありそうだし(笑)
では探してみようかね。
では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See you again !
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be continued⇒ “cinemaアラカルト267” coming
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