こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
「最高の人生の見つけ方」のコンビが帰って来た。
これは2012年のロブ・ライナー監督の『最高の人生のはじめ方』のキャッチコピー。
さて、今回の登板はカリスマ彰氏ですが、二本とも「老いらくの恋」を描く達人ロブ・ライナー作品という事で、"最高の人生シリーズ"とでも銘打ちましょか。
今週の記事、それぞれ元原稿のタイトルは以下の通り・・
1 最高の人生シリーズの第2作「最高の人生のはじめ方」は酒浸りの偏屈作家の描き方が今ひとつ
2 マイケル・ダグラスとダイアン・キートンの老いらくの恋を描いた映画「最高の人生のつくり方」
ではカリスマ彰、よろしくお願いします。
シネマアラカルト用の「老いらくの恋」2本です。10年前だったら、絶対に見ない映画だが、さすが 俺もトシだなあ(笑)。
あ、シリーズ第1作は10年前に見ているが、これはファンのジャック・ニコルソンが出ているためですので。念のため。
1.「最高の人生のはじめ方」(2012年 ロブ・ライナー監督 1時間49分)
R・ライナー監督&名優フリーマンがコンビを組んだ
ハートウォーミングに描いた感動作。
TV録画していた映画「最高の人生のはじめ方を見た。 ロブ・ライナー監督の「最高の人生」三部作の第2作である。
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第1作「最高の人生の見つけ方」(2007年 末期癌の富豪ジャック・ニコルソンとやはり末期癌の自動車整備工のモーガン・フリーマンが共演する)が飛び抜けた傑作で、その後の2作は出来がかなり落ちる。
この夏の湖畔の避暑地でのハートウォーミングストーリーもイマイチだった。
主人公(モーガン・フリーマン)は、メジャーリーグを目指した野球選手だったが、芽がでかかってところで交通事故に遭って、車椅子生活に。
その後作家に転身してヒット作も出たが、最愛の妻が病死してからスランプになり、酒浸りの老人。
心配した甥が湖畔の避暑地で気分転換でもしたらと連れてくる。
酒浸りぶりがイマイチだった。偏屈ぶりが今ひとつだった。隣のシングルマザー&3人の娘とも簡単にうち解けてしまった。まあ、1時間49分でまとめなくちゃならないから仕方ないと言えば言えるが。
セリフが作家らしくヒネリがあったのは評価できるが、隣家のシングルマザー役のヴァージニア・マドセンがあまり魅力的でないのも減点材料かな。演技のせいかな。
結局最優秀演技賞は、老人によってスポットと改名させられたかなり間抜けな犬ということになるか。
◆allcinema ONLINEの解説から引用
愛妻を失い酒におぼれた老作家が、隣に越してきた家族と交流を深める中で、本来の優しさを取り戻す人間ドラマ。監督は「ア・フュー・グッドメン」「スタンド・バイ・ミー」のロブ・ライナー、主演は「インビクタス/負けざる者たち」「ダークナイト」のモーガン・フリーマン。この二人は「最高の人生の見つけ方」でもコンビを組んでいるが、本作はまったく関係がない。
有名な小説家モンテ・ワイルドホーンも、今ではアルコールにおぼれ創作意欲を完全に失っていた。孤独な毎日を過ごす彼に、甥のヘンリーは避暑地で夏を過ごすことを提案。モンテは美しい湖畔にあるキャビンを訪れるが、その隣家へ魅力的なシングルマザーのシャーロットが三人の娘を伴ってやってくる。シャーロットたちと徐々に交流を深めるようになるうち、モンテは、自分の中に創作意欲と優しい心が戻ってくるのを感じるのだった。 |
2.「最高の人生のつくり方」(2014年 ロブ・ライナー監督 1時間34分)
もう一度、笑いあえる
"人生"を見つけよう。
TV録画していた映画「最高の人生のつくり方」を視聴。ロブ・ライナー監督の「最高の人生」シリーズの第3作。
ちなみに第1作は「最高の人生の見つけ方」(2007年)、第2作は「最高の人生のはじめ方」(2012年)である。いずれも老人が主役のハートウォーミングストーリーである。
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で、この「最高の人生の作り方」は、不動産屋役のマイケル・ダグラスと65歳のラウンジ・シンガー役のダイアン・キートンの老いらくの恋。
この2人は隣人同士なのだが、なんと簡単に出来てしまって、ベッドシーンまである。これちょっと気持ち悪い(笑)。
ダイアン・キートンの芸達者ぶりは以前から知っているが、マイケル・ダグラスがなかなかいい味を出している。
息子はヤクチュウで刑務所に入ることになるが、その間だけ孫娘の面倒をみることになる。
ダイアン・キートンがその手伝いをすることから、この老いらくの恋が急に進展する。
まあ、こういう映画を撮らしたらこの人の右に出る人はいないというあの「スタンド・バイ・ミー」(1986年)が代表作のロブ・ライナー(写真下)だが、なんと俳優としてダイアン・キートンのピアニスト役で登場している。
これがカツラを被った役で、マイケル・ダグラスからそのカツラを揶揄われているのがおかしい。
こういう映画は、ケチをつけても始まらないが、 トップセールスとはいえ一介の不動産屋のマイケル・ダグラスが時価9億円の豪邸を所有しているのは興醒めであった。
◆映画.comの解説から引用
「最高の人生の見つけ方」のロブ・ライナー監督が、マイケル・ダグラスとダイアン・キートンという二人の名優を迎え、家族やパートナーといった“成熟した恋愛”をテーマに描いたラブロマンス。笑い合える人生を再び見つけようと心を開いてゆく男の心理を丁寧に描く。
自己中心的で、周囲からはガンコで変わり者と思われている不動産エージェントのオーレンの元へ、疎遠になっていた息子から孫娘を預かってほしいと依頼が来る。孫の存在さえ知らなかったオーレンは、9歳の少女に対して戸惑いを隠せず、隣人の女性リアに助けを求める。こうして奇妙な3人での生活が始まることになるのだが…。 |
/// end of the “cinemaアラカルト258「最高の人生のはじめ方+1」”///
(追伸)
岸波
しかし、日本語版タイトルの付け方の安易さはどうだろう?
「最高の人生の見つけ方」は確かに名作だと思うけど、その後が「最高の人生のはじめ方」で次が「最高の人生のつくり方」かい。
同じモーガン・フリーマンが出ている「最高の人生」ってのもあったっけ。(この手のタイトル、多すぎ!)
しかもこの映画たちって続編でも何でもないよね・・一作目にあやかって柳の下に二匹、三匹とドジョウを探すような感じか?
「最高の人生の見つけ方」のコンビが帰って来た・・というキャッチコピーも"その映画自体にウリがない"場合によく使われる手法だし、二つ目のコピー「R・ライナー監督&名優フリーマンがコンビを組んだ ハートウォーミングに描いた感動作。 」って、日本語としておかしくない?
僕は、こういういい加減なプロモーションをされた映画と気づいた時点で観る気を無くすけどなぁ。
本来、全然関係のない映画なのに、カリスマ彰とあろう者が見事に釣られたってことか・・。
あ!? "カリスマ"は映画じゃなく『ファッション』の方だったね(笑)
では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See you again !
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