こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
運命の、24時間。
西島秀俊と佐々木蔵之介ダブル主演の「空母いぶき」、封切りの5月24日(金)にケイコと観てきました。(報告が遅くなりましたが。)
原作の大ファンでもある僕としては、この作品が映画化されることを知った時、狂喜乱舞。
しかし同時に、この作品を映画化するに当たっては「大きな問題」があることに思いが至り、その辺りどうするのかと興味津々だったのでした…。
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空母いぶき
(C)かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/「空母いぶき」フィルムパートナーズ
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原作は「沈黙の艦隊」や「ジパング」など軍事物を得意とするかわぐちかいじ。
2014年から「ビッグコミック」に連載され、現在も連載は継続中…というか、物語が佳境に入っている段階です。
映画化に当たって僕が気になった部分のことは後で述べますが、映画を観ているさなか、普通ではまず見かけることのない場面に遭遇しました。
それは・・・ 映画の途中で憮然と席を立って帰る人が一人…また一人…。うん、分かります。僕も「これはないだろう」と感じたシーンの直後でしたから。
気になったので、後日ネットの映画評なども眺めてみましたが、まさに賛否両論。
主演級の一人、総理大臣役を演った佐藤浩市が「ビッグコミック」のインタビューに答えた内容が炎上するなど、芳しくない後日談も。うむむむむ・・。
それはさておき、実際の映画の内容は?
映画の冒頭、日本海南西部のハルマ諸島初島近海に国籍不明の船団が進攻。
海上保安庁の巡視船「くろしお」が現場に急行しましたが、船団は巡視船を攻撃し、乗組員全員を拘束して初島に上陸。
急報を受けた政府は、近海で訓練中であった第五護衛艦隊群を現場に差し向ける命令を発します。
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空母いぶき
(C)かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/「空母いぶき」フィルムパートナーズ
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第五護衛艦隊群とは、自衛隊初の航空機搭載型護衛艦「いぶき」の就役に合わせて新たに編成された艦隊群で、イージスミサイル護衛艦及び汎用護衛艦の「あしたか」・「いそかぜ」・「はつゆき」・「しらゆき」の4艦に潜水艦「はやしお」を加えた編成。
航空機搭載型護衛艦は軍艦分類上は「軽空母」とされる事から、タイトルの「空母いぶき」は、実質的な空母と見なした呼称なのでしょう。
なお艦名「いぶき」は第二次世界大戦末期、未完成のまま終戦を迎えた幻の空母「伊吹」に因んだものと思われます。
艦隊の編成数やいぶき以外の護衛艦名は原作の「空母いぶき」とは異なっています。
第五護衛艦隊群司令を務めるのは涌井継治海将補(藤竜也)。
涌井継治海将補(藤竜也)
いぶき艦長は元航空自衛隊のエースファイターであった秋津竜太一佐(西島秀俊)で、副艦長は海上自衛隊生え抜きの新波歳也二佐(佐々木蔵之介)。
秋津と新波の両名は防衛大学校で同期の間柄。
ただし、新波(佐々木蔵之介)は自衛隊が発足以来一人も殺傷していない事に誇りを感じており「自分が乗る艦で一人も死なせたくない」という確固たる信念を持っている人物。
一方の秋津(西島秀俊)は「いざという場合は命をかけても国を守らなければならない」と考えており、二人のスタンスの違いが至る所に出てくるのです。
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秋津艦長と新波副艦長
(C)かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/「空母いぶき」フィルムパートナーズ
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さて、この日本海南西部の軍事的緊張に関して誰もがリアルに思い浮かべるのは尖閣問題でしょう。
原作コミックでは、はっきりと中国海軍が尖閣諸島を奪取するために進攻を開始したことが描かれ、その事件の発生時点も「自衛隊が創設(1954年)から60年」という発言があることから、2014年(コミックの連載開始時点)と推測されます。
冒頭で僕が言った映画化に当たっての「大きな問題」とは、まさにこの点。現実の国際紛争に焦点を当てストーリーが描かれているからです。
尖閣諸島を巡って対立しながらも、現時点では中国との関係修復に動いている日本外交の現状を考えれば、国際的に注目を浴びやすい日本映画の中で、あからさまに日中開戦(もちろん局地戦ですが…)のストーリーを描いていいものかどうか?
うむむむむ・・。
原作「空母いぶき」作:かわぐちかいじ
しかし、実際の映画「空母いぶき」では、この件を簡単にクリアしてきました。
問題となる侵攻先は尖閣諸島ではなく、ハルマ諸島の初島。時代は近未来。侵攻してきた船団は中国ではなく「東亜連邦」・・・全く架空の設定に置き換えたのです。
現実の「初島」は伊豆市沖にありますけど…。
まあ、ある意味で拍子抜け。原作の緊迫感は、現実に緊張が高まっている尖閣諸島がリアルに描かれているからこそ…。
その「東亜連邦」とはいったい何なのか…? それを曖昧にするのはさすがにマズイと見え、東アジアに「東亜連邦」と示した地図が(一瞬)出て来ます。
地図に見えたのは台湾からフィリピン辺り。その下の範囲はどこまでなのか、画面から見切れて不明…。
これって、いくら中国にソンタクするためとは言っても、逆に親日国である台湾やフィリピンがこの映画を見たらどう思うのか…当然に考えなくてはなりません。
また、映画の中で「東亜連邦」の兵士が描かれるのはたった一人だけ。はい、たった一人。(大事な所なので二度言った。)
あとは全て機体や艦艇のCGだけで、敵兵が出てくることはありませんでした。まあ、分かりますけど。描けば軍服も見せなければならないし…。
つまり、リアルな国際情勢を描いて人気を博している原作に対し、映画では全くのバーチャルなファンタジー世界に舞台が改変されているのです。
…ここで、一人が席を蹴るようにして立ち上がり、帰って行きました。いやいや、もうちょっとだけ見ようよ(笑)
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空母いぶき
(C)かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/「空母いぶき」フィルムパートナーズ
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原作との設定の改変がもう一つ。
この事態に巻き込まれた「いぶき」の艦内には、初就役を記念して報道関係者二名が招かれて同乗していました。
一人はネットニュースの本田記者(本田翼)、もう一人が大手新聞社の田中記者(小倉久寛)。
もちろん原作に一般同乗者は登場しません。うち本田記者は今回の事態収束に関して(意図せず結果的に)大きな役割を果たすことになります。
本田記者(本田翼)
実は原作にも新聞記者が登場しているのですが、この大新聞の記者は「政府の安易な対応が太平洋戦争のような悪夢を再び引き起こすのではないか」と危惧する者で、外部から政府当局と対峙するスタンスに立っています。
一方、映画のみ登場する本田記者は、国際政治に素人のネット記者で、一般国民の目線から現場で起こる事態に対峙することとなります。
一般国民の目に現実の戦闘行為がどのように映るのか、この点を強調するための改変だと思うのですが、この記者は、目の前で炎上している護衛艦を動画撮影してネットに流してしまうなど、ありえない事をやります。
これがまた、ネットの映画評で炎上を誘う原因になりました。
まあ、結果的に彼女の一連の行為が事態の収束に大きな役割を果たすこともあり、映画のストーリーとしては必要なキャラではあるのですが、この辺どうだったのか。
コンビニ店長(中井貴一)
また、一般国民の目という観点からはもう一人、市井のコンビニ店長(中井貴一)が登場し、国家の危機に目もくれず(というか気づきもせず)クリスマス・セールの景品づくりにいそしむシーンが幾度となく挟まれます。
「一般国民の目」を大事にしたいという制作側の意図は汲めるのですけれど、せっかく大俳優中井貴一を配しておきながら、ストーリーとは全く関係ない映像に終始しているので、むしろ気の毒な気もします。
中国にソンタクし、一般国民にソンタクしたことで、映画のテーマが見えにくくなった感は否めません。残念。
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秋津艦長(西島秀俊)
(C)かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/「空母いぶき」フィルムパートナーズ
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さて、国家の緊急事態に対し、政府では総理大臣の垂水慶一郎(佐藤浩市)を中心に論議が交わされますが、総理は人命尊重派・強硬派双方からの突き上げで身動きができない状況に。
そんな中、初島奪還に向けた第五護衛艦隊群に対し、東亜連邦の空母打撃群が出撃。いぶきを発した偵察機が撃墜され、敵ミサイルが甲板を破壊して、戦闘機を上げるエレベータが使用不能に。
この攻撃で涌井司令(藤竜也)も重傷を負い、艦隊司令はいぶき艦長の秋津(西島秀俊)に委ねられることになります。
さらに、ミグ戦闘機50機を搭載できる敵空母が逆接近。海中からは先乗りの潜水艦が。事態は悪化の一途。
この事態に垂水総理(佐藤浩市)は防衛出動を決断。敵空母から5機のミグ戦闘機の発進が確認され、対艦ミサイルを雨あられ。あらららら・・。
4機の発射したミサイルは、護衛艦あしたかにより辛くも迎撃成功。ただし1機のミグは超低空飛行で接近してミサイル2発を発射。秋津はこのミグの撃墜を命じます。
ミサイルとミグの迎撃に成功して、敵パイロットはベイルアウト。新波副艦長(佐々木蔵之介)はパイロットの救助を下命。うん、人権派の面目躍如ですね。
しかし、それでも敵の攻撃は止まらない。今度は敵潜水艦が魚雷を発射。迎撃に失敗した護衛艦「はつゆき」は「いぶき」を守るために身を挺する決意を。
はつゆき瀬戸艦長(玉木宏)
「総員、安全な場所に退避せよ」と命令して自分はあくまでも操艦の責任を取るためにブリッジに残る「はつゆき」の瀬戸艦長(玉木宏)。
振り返れば、誰もブリッジから出て行っていない。←ここ、泣くトコ。
憐れ「はつゆき」は魚雷を船腹に被弾し、艦長以下多くの犠牲者が。
一方、潜水艦「はやしお」の滝艦長(高嶋政宏)は、これ以上魚雷を発射させないために体当たりを血行。(この期に及んでも、魚雷を撃てば敵に大きな犠牲者が出るのを懸念した…)
この衝突によって両潜水艦とも潜航不能となり、浮上して戦線離脱。
そして、この時… ネット記者の本田(本田翼)は、炎上する「はつゆき」の動画を撮影してネットにアップする…という事をやらかします。
コレを見た日本国民は大パニックに。生活必需品を買い付けに奔走する市民で市中はごった返すことになるのです。
さて、戦闘の帰結は? そして、日本の将来は…?
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空母いぶき
(C)かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/「空母いぶき」フィルムパートナーズ
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この「岸波通信」で「ミステリ&シネマ・パラダイス」を連載している映画ジャンル・ライターpie造さんはこう書いています。
『空母いぶき』
2019年 日本映画
監督 若松節朗
かわぐちかいじ作、恵谷治監修による日本漫画の映画化。レーダー照射なんかされる昨今、時節柄タイムリーだなって事で観てきましたよ👍 ネット上では批判されている記事とかあったけど、どうしてどうして、なかなか楽しめましたよ(^o^)/
ハリウッド映画みたいにドラマチックにし過ぎて無いし、韓国人監督映画みたいにギドギドに盛ってもないし、極めて日本的な映画。 俺はそれを支持します👍 日本人なら間違いなく緊張感を持って見てしまう映画。これをつまらないとか言っている人達は、おそらくリベラル派のお花畑左脳の連中なんだろうね。
中井喜一のパートは多すぎと思ったが(笑)マスコミパートももっと簡素には出来たな😅 これが理想的な外交か… そういう事なんだろうね。原作を知らないのは吉だったか?😊
<Pie造のミステリ&シネマ・パラダイスより> |
原作を読んでいない人から見れば、これが平均的な感想だと思います。
一方、映画を批判するネットユーザーの記事を見ると、最も多いのが「原作を改変し過ぎている」というのと「軍事のプロから見れば、あの装備や作戦はありえない。考証不足」というもの。その他、佐藤浩市のインタビューに噛みついている人が少し。
僕自身の見方から言うと「原作の改変」はあって当然。より良くなるケース(いわゆる「原作超え」)もありますし。改変自体が悪いのでなく、問題は「やり方」でしょうね。
そもそも原作では巡視艇の乗組員ばかりでなく、与那国島・多良間島など数千人の住民が捕虜とされ、その奪還作戦が並行します。
また、日本側の一方的な視点でなく、中国空母広東の指揮官側からの視点も交えて描かれ、その駆け引きがリアリティを増す効果を与えています。
この二つを省略した事情は理解できます。ただでさえ長尺の映画なのですから。
ただ、この二つの要素を割愛した代わりに持って来たのが、ストーリーと全く絡まないコンビニ店長の日常シーンなどでした。
それが成功したのかどうか… むしろ製作側が十分に理解したことでしょう。
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空母いぶき
(C)かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/「空母いぶき」フィルムパートナーズ
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次に「考証不足」の点からいえば、あれほどリアル軍事事情に詳しい原作者のかわぐちかいじ氏でさえ、必要以上のリアリティは追及していません。
原作の方の「空母いぶき」でも、実際の兵器構造とは異なる点がいくつも(いわゆる軍事オタクから)指摘されています。
ストーリーを作る上である程度のリアリティは必要だと思いますが、そこを完璧に追及せよというのはどうなんでしょう。そもそもフィクションですし。
ましてや映画の方は、原作の設定を時代も場所も国際関係も架空のものに置き換えたファンタジーですしね。
最後に佐藤浩市のインタビューの件ですが、彼は「ビッグコミック」のインタビュー記事で『(総理大臣役を)最初は絶対やりたくないと思いました(笑)。いわゆる体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代の役者には残っているんですね』、『ストレスに弱くて、すぐにお腹を下すっていう設定にしてもらったんです』と語りました。
垂水総理(佐藤浩市)
前半について「だったらやらなければいいのに」という批判は全く当たりません。自分の想う所と同じ役柄しか演じられないとすれば役者失格でしょう。
また後半については、そもそも目くじらを立てるような事でしょうか。
実際に彼が演じた中で思い当たるのは、「総理!」「総理!」「総理!」と周囲から突き上げられ、苦渋の決断をする時にトイレから出てきた一か所だけです。
インタビューでの発言は彼一流のジョークで、「一人で頭を冷やすためにトイレに籠って一息ついた」という役作りの一環に外なりません。
ただ僕は、ネットではあまり触れられていない部分で、これはどうなんだと疑問を感じる箇所が一つあります。
新波副艦長(佐々木蔵之介)
それは、敵艦隊の戦闘能力を無力化するためにトマホーク・ミサイルで攻撃するしかないという部下の進言に、副艦長の新波二佐(佐々木蔵之介)が「そんな事をすれば船が沈没して大勢の犠牲者が出る!」と大反対の論陣を張るシーン。
ここの新波副艦長の台詞は映画オリジナルで、いかにも人権派発言なのですが、既に敵は対艦ミサイルや魚雷で総攻撃をかけてきており、自衛隊の死傷者も大勢出ている場面なんですね。
しかも「ならばどうする」という対案が全くない。指揮官としてどうなんでしょうか。実際、二人目と三人目の観客が席を立ったのもこの直後でした。
この後、秋津艦長が「ならば、護衛艦の主砲ならどうだ。損傷を与えるだけで戦闘力を奪う事が出来る。」という作戦を告げ、実行することになるのですが、せっかくっここまで熱演してきた佐々木蔵之介が、ただの無能な上司に転落した瞬間でした。
このシナリオは余りにも安易。いくらでもやりようがあったろうに…。佐々木蔵之介が気の毒になりました。(いいんだよ、文句言っても)
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新波副艦長(佐々木蔵之介)
(C)かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/「空母いぶき」フィルムパートナーズ
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今回は記事が長くなり過ぎたのでこの辺にしますが、最後に注目したい人物を一人だけ。それは護衛艦「いそかぜ」の浮船艦長(山内圭哉)。
彼は「本気になると関西弁が出る」という設定(もちろん原作にそんな設定はない)で、攻撃命令を出すときに「いてまえー!」と号令を。
これが、たまならく可笑しい。
いそかぜ浮船艦長(山内圭哉)
彼はよしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属する大坂生まれのリアル関西人で、2016年にテレビドラマ「HOPE〜期待ゼロの新入社員〜」で第5回コンフィデンスアワード・ドラマ賞・助演男優賞も受賞した実力派。
う~ん、よっく見るとイイ男だぁ(笑)
/// end of the “cinemaアラカルト220「空母いぶき」”///
(追伸)
岸波
本編ではこの先、リアルな空中戦が繰り広げられ、息をのむ展開に。
ただ一方、悲しい犠牲者も。
空中戦でチャフやミサイルを撃ち尽くしたアルバトロス隊のパイロット垣沼一尉(平埜生成)は、撃墜される直前にベイルアウトし、捜索隊に引き上げられて生還します。
この捜索で、ミグ戦闘機からベイルアウトしていた敵方のパイロットも発見されて救助されるのですが、二人がいぶきの艦上に帰還した時、敵パイロットはちょっとの隙に肩を貸していた味方隊員の拳銃を奪い発砲。
せっかく救助された柿沼一尉(平埜生成)は、その流れ弾に当たって死亡するのです。
柿沼一尉(平埜生成)
いきり立って、敵パイロットを射殺しようとする味方隊員たち。しかしここで秋津艦長(西島秀俊)がそれを押しとどめます。
そして投稿した敵パイロットに・・・
「もう終わったんだ…。君の国ではどうかわからないが……クリスマスは、日本では信じる神にかかわりなく、みな穏やかに祈る日なのだ。」と諭すのです。
これを録画していた本田記者の映像がネットに流れ、局地戦の終結に繋がっていく流れはなかなかのもの。(ファンタジーですが:笑)
ああ、そうか…
このシーンが必要だから、敵兵を一人だけリアルに出演させたのか?(大笑)
では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See you again !
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be continued⇒ “cinemaアラカルト221” coming
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