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「Takeoff」(佑樹のMidi-Room)
by 岸波(葉羽)【配信2017.5.5】
 

◆この記事は作品のストーリーについて触れています。作品を実際に楽しむ前にストーリーを知りたくない方は閲覧をお控えください。

 こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。

 ファミリーが 崩壊する。

 いきなり不穏なキャッチコピーですが、4月30日の日曜日『ワイルド・スピード』最新作「ICE BREAK」をケイ子と観てまいりました。

 「ワイルド・スピード」シリーズ(※略して「ワイスピ」)は、2000年公開の「ワイルド・スピード」を口切に今回が8作目となります。

 僕は全てを観ている訳ではありませんが、前作の「SKY MISSION」と前々作の「EURO MISSION」、そして初期作品の一つを観ています。

タイトルは忘れましたけど(笑)

 シリーズの時間軸は、1作目→2作目→4作目→5作目→6作目→3作目→7作目→8作目の順となっているので要注意です。

ワイルド・スピード ICE BREAK

(C) Universal Pictures

 この「ワイスピ」は、ドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)を中心とする"ファミリー”が、国際陰謀を巡らす悪漢たちに挑む超絶カーアクション。

 原題が「THE FAST AND THE FURIOUS」という事から、『FF』とも略されます。(※右背景の映画ポスターを参照)⇒

まるで「ファイナル・ファンタジー」のようだ(笑)

 なので、今回の作品は「F8:ICE BREAK」ということに。

ドミニク(ヴィン・ディーゼル)

 「ワイスピ」のファミリー・メンバーは、シリーズごとに入れ替わりがあり、敵だったメンバーが次の作品ではファミリー入りするパターンもしばしば。

 さて、今回もそのパターンが踏襲されるのか??

 では、映画の内容ですが…。

 

 映画の冒頭は、リアルでクラッシック・カーが走り回る街、キューバのハバナ。

 前作「F7:SKY MISSION」で記憶を失っていたドムの彼女レティはどうやら記憶を取り戻し、めでたくドムと結ばれて熱々のハネムーンを満喫中の様子。

レティ(ミシェル・ロドリゲス)

 二人が市内で行われているストリート・カーレースを見物に行くと、そこにはドムの従兄弟フェルナンドが、何やら男とモメている。

 どうやらコイツはその男ラルドに借りた金が返済できず、担保の車を取り上げられようとしているらしい。

 従兄弟の危機に見て見ぬふりもできず、ドムは賭けレースをやるから勝ったら借金をチャラにしてくれと申し込む。

 レーサーとして腕に覚えがあるラルドはこれを快諾。その代わりお前が負けたらお前の車を寄こせという。さらに条件として、ドムが乗るのはフェルナンドのボロ車ということに。

「この車はホントにボロで、全くスピードが出ないよ」と言われたドムは…

「俺に任せておけ」

 ~ということで、重量を軽くするためにドアやトランクカバーを引っぺがし、いざスタート。

 おいおい、ダイジョブかよ、そんなんで!?

ワイルド・スピード ICE BREAK

(C) Universal Pictures

 この『ワイスピ』、とにかくやることが荒唐無稽の空前絶後。

 前作「SKY MISSION」では、ファミリーの車軍団が、高空を飛行する輸送機のカーゴから車ごと飛び降りたり、高層ビルの上階の展示場にあったスーパーカーを奪取し、そのまま窓の外へダイブ。何十メーターも向こうにあるビルの壁を突き破って、逃げる敵方を追走するという無茶苦茶をやっています。

 今回も、通行人や車がフツーに行きかう街路や交差点で、ノンストップ・レースを爆走するのです。

 何でこんなデンジャラスなことが可能かと言えば、交差点に入る刹那、並走する2台のバイクが先行して車の流れを止め、そこを無理やりすり抜けるという次第。

結局、一番早いのはバイクなんじゃないかと思う(笑)

 しかしこの相手方のラルドは中々のワルで、ドムの走行を妨害する手段を講じている。

 エンジンから火を噴くフェルナンドのボロ車…おいおい炎で前が見えないぞ!

 ところがドムは急旋回。今度はバック走行でデッドヒート。そのままゴールして勝利をゲットしたものの、憐れボロ車は火だるまとなって海中へ。

「おいおい、結局、俺の車は無くなっちまったじゃないか」と悲憤のフェルナンド。元々、金を返さないお前が悪いんじゃないか!

 いさぎよく敗北を認め、自分の車のキーをドムに差し出すラルド。

「いや、負けを認めてもらえばそれだけでいいんだ」

 ドム、カッコいい!!

「俺の車はどうしてくれる」と、おバカのフェルナンドはわめき立てる。(ホントにどうしようもない奴だな、コイツは…)

「ホラ、代わりにおれの車をお前にやるよ」

 うわぁドムって男前!! めでたしめでたし。(いいのか、それで!?)

ワイルド・スピード ICE BREAK

(C) Universal Pictures

 場面変わって、一人で居るドムの前に謎の美女が立ちはだかる。

 この美女の名前はサイファー(シャーリーズ・セロン)。その正体は世界征服を目論む国際サイバー・テロリストでございます。

サイファー(シャーリーズ・セロン)

 実はこのサイファー、前作「SKY MISSION」やさらに以前の作品でも、悪漢たちの背後で糸を引いていた黒幕であったことが明かされます。つまり"ラスボス”!

「俺に何の用だ?」

「私に協力して。貴方は断れないの。コレを見て。」

 スマホの画面を差し出すサイファー。それを見てみるみる表情が曇るドム…。

「何をすればいい?」

「一緒に闘って欲しいの。その相手は……貴方のファミリーよ。」

 ええええ~!! キャッチの『ファミリーが 崩壊する。』ってこの事ぉ!?

 一方、ファミリーの副将格であるホブス(ドウェイン・ジョンソン)の元に、アメリカ政府の秘密組織のボス、ミスター・ノーバディから協力依頼が。

 ベルリンに潜伏する反政府ゲリラにEMP(電磁パルス兵器)が奪われたので、これを奪還して欲しいと。

 ホブスはドミニクに伝え、ファミリーを招集してベルリンに飛ぶ。

 ここでの闘いも、まさに荒唐無稽の「ワイスピ」スタンダード。

 道路上空にセットした巨大鉄球でゲリラの追走車両を一網打尽。いや~トンデモねぇ~!!

(会心の一撃!)

 見事EMPを奪還してミッション・コンプリートと思われたその瞬間、ドムは車ごとホブスの車両に体当たり。ホブスの車は大破。ドムはEMPを奪って逃走。

 ええ~なんで~!?驚愕するファミリーのメンバー。

 さらに追いすがるゲリラの面々。その時上空から舞い降りてきたのがサイファーの搭乗する輸送機。

 輸送機は道路すれすれに降りてくるとカーゴの扉を開き、そこへドムの車が大ジャ~ンプ!まんまと空へ逃げて行くのでした。

 大事な事なのでもう一回。ドムは車ごと輸送機に大ジャ~ンプ。

 コレが「ワイスピ」名物の荒唐無稽・超絶アクション。別名「ワイスピ」スタンダード(笑)

ワイルド・スピード ICE BREAK

(C) Universal Pictures

 さて、車を大破させられ、ホウホウの体で這い出したホブスこそ、いい面の皮。

 駆けつけて来たポリスカー軍団に包囲され、今回の騒擾事件の犯人ということで、憐れホブスは囚われの身に。(あんまりだぁ!)

ホブス(ドウェイン・ジョンソン)

 ホブスが監獄に収容されようとする時に、やって来たのが米政府秘密組織のミスター・ノーバディ。「ドムを捕えるのに協力するなら自由の身にしてやる」と。

 いやいや、そもそもお前の言うとおりにやっただけだろ~!

 解放を拒否して牢に収監されると、目の前の牢には何やら見たことのある顔が。

「コイツはデッカード!」

 そう… 前回の「SKY MISSHION」で悪役をやったデッカード・ショウ。

 前々作の「EURO MISSION」でファミリーに撃退された弟のオーウェン・ショウ(ルーク・エヴァンズ)の仇を取るために参戦。

 メンバーの家を爆破したり殺害したり…いやぁ、コイツは憎たらしいくらいに強かった。

デッカード(ジェイソン・ステイサム)

 たちまち始まる罵りあいの罵詈雑言。果てしない悪口の末、遂にはネタも尽き果て「お前のケツに××××‥」と言ったところで、ホブスがたまらず吹き出し、デッカードも大笑い。

 おいおい、こういうキャラだっけ、コイツら?

 近作では「笑い」の要素もふんだんに盛り込まれるようになり、中々に面白い展開になっておりまする…。

 そんな中… 突然開くホブスの扉。ゴム弾銃を持って駆けつけてくる守衛たち。

「おいおい、俺じゃない。勝手に開いたんだコレは!」

 そんな抗議に耳も貸さず、力で制圧しようとする守衛たち。思わず撥ね退けて逃走するホブス。逃走ついでに他の牢の扉を一斉開錠したものだから、さあ大変。

 我先にと逃げ出す囚人たち。場は騒然、阿鼻叫喚の巷と化す。

「俺も逃げるぞ(テヘペロ)」とデッカードも脱走。

「いかん、アイツだけは逃がしたら大変な事に!」追いすがるホブス。

 …もう、逃げてんだか、追ってんだか意味不明の状態に。(あ~れ~!)

 監獄の出口でデッカードに追いつき、決斗が始まるのかと思いきや、突然ワラワラと湧き出す銃を構えた兵士たち。

 その背後から、見知った顔が再び…「結局、協力することになるんだよ」

 お前はミスター・ノーバディ!?

 なんだよ、結局、お前が仕組んだのかよっ!!

ワイルド・スピード ICE BREAK

(C) Universal Pictures

 いろんな事がありながら、とどのつまりはミスター・ノーバディに協力することになったホブスとファミリー。しかし、その中心となるべきドムは敵方。しかも、サイファーは世界トップクラスのサイバーテロリストで、強大な組織も所有する強敵。

 これでは戦力が足りない…という事で、ノーバディの若手の部下(駆け出しともいう(笑))リトル・ノーバディ(スコット・イーストウッド)を使ってくれとのこと。

「そして強力な助っ人をもう一人…」

 現れたのが、デッカード!! 身構えるメンバー。何故なら、デッカードは前作でファミリーメンバーを陥れて殺害した張本人、不倶戴天の仇なのですから。

(※しかも、ここには来ていないがもう一人加わることになる…それは前々作の仇敵でデッカードの弟であるオーウェン・ショウ(ルーク・エヴァンズ)。何とまぁ!!)

 うん…「ワイスピ」パターン健在だ(笑)

 結局、デッカードは"別動隊”として協力することになります。敵はサイファーとダム、そして暴虐の部下ローズ。(デッカードはここで、今回の敵が前回の自分の黒幕であることを知る事になります。)

 早速、ノーバディの基地で作戦打ち合わせを開始。まずは敵の所在…ということで、メンバーの凄腕女性ハッカー、ラムジー(ナタリー・エマニュエル)が構築した「神の目」(※全世界のネットワークの監視カメラ画像を統合してハッキングするシステム)でサイファーやドムの「顔」を検索する。

 スクリーンに表示された「似ている顔」の点が無数に表示され、それが絞り込まれて数が減って来る。

 …最後に残った点を見てミスター・ノーバディが言う。

「奇遇だな。居場所は……ココだ!」

 突然、グレネードの爆発音と共に閃光が! メンバーは行動不能に陥ります。

「ふっ、残念だったわね。コレは頂いて行くよ」

 サイファーらのターゲットは、「神の目」そのものだったのです。

あらららら…。

 さて、ドム抜きのファミリー+ショウ兄弟vsサイファー+ドムの闘い。勝利を掴むのはどちらか…?

ドム抜きのファミリー

(C) Universal Pictures

 今回の「F8」の監督を務めたのはF・ゲイリー・グレイ。

 元々、ミュージック・ビデオの制作を手掛けていた彼は、伝説的ヒップホップ・グループ、N.W.A.を描いた2015年の「ストレイト・アウタ・コンプトン」によって一躍時の人となりました。

 (アメリカの黒人映画監督としては過去最高の興行収入を挙げたとのこと。)

F・ゲイリー・グレイ監督

 これまで、第一作「ワイルド・スピード」を手掛けたロブ・コーエンをはじめ5人の監督(グレイは5人目)がメガホンを取っていますが、シリーズのテイストが変わらないのはさすが。

 いや、どんどんパワーアップしていると言うべきでしょう。

 前作「SKY MISSION」の撮影中、シリーズを通してドムに次ぐポジションであるブライアン・オコーナーを演じるポール・ウォーカーが、不慮の死(交通事故)に見舞われる…。

 また、ストーリー的にもキリの良い終わり方をしたことで、続編については微妙な状態だったと言われます。

 ところが"ポールの遺作”ということで注目を浴びたこともあり、「F7」は世界興行収入でシリーズ初めて15億ドルを突破する大ヒット。世界歴代6位という金字塔を打ち立てました。

「SKY MISSHION」のエンディングには「FOR PAUL(ポールに捧ぐ)」のメッセージが捧げられています。

 ということで、営業サイドの要請からも今回の「F8」以降の最終三部作の制作が急転直下決定し、次の「F9」は2019年春、最終の「F10」が2021年春に公開予定となっています。

 そんな中、先月末に公開された「F8:ICE BREAK」は週末3日間の全米興行収入初登場1位を記録し、週末3日間の世界興行収入は5億3千万ドルを超えて、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」(5億2900万ドル)、「ジュラシック・ワールド」の5億2500万ドルを抜き去りました。

 完全に「ドル箱映画」になったのです。

ワイルド・スピード ICE BREAK

(C) Universal Pictures

 今回の「F8」のテーマが"主人公ドムの裏切り”という事で、ドム(ヴィン・ディーゼル)の演技は苦悩のトーンが濃い…それはもう「フォースの暗黒面」に落ちたような感じで。

 せっかく伴侶となったのにドムに裏切られることになったレティ(ミシェル・ロドリゲス)もまたそう…。

 なので、ファミリーの雰囲気はクライものにならざるを得ません。

レティ(ミシェル・ロドリゲス)

 そんな雰囲気を一掃している人物が二人。

 まずは、どんな時でも底抜けに明るく、ちょっとおバカキャラでもあるローマン(タイリース・ギブソン)。

ローマン(タイリース・ギブソン)

 ドムに裏切られ、残ったメンバーがミスター・ノーバディの下に集合したシーンで、ファミリーの他のメンバーが電磁パルス砲奪還の一件で指名手配犯トップ10に入ったと知らされた時…

「じゃあオレは何番目なんだよ!?」

 11位と知らされ、「オレはコイツよりも下か!」「そんでもってコイツよりも下か!」とヘンな理由でキレまくる…実に愛すべきキャラです。

 彼は「F5」から登場しましたが、どんどん存在感を増し、今では"不動のムードメーカー”として、欠かせない存在になりました。

 もう一人は、"最凶の敵から最強の味方”に寝返ったデッカード(ジェイソン・ステイサム)でしょう。

 とにかくコイツの強さはハンパない。

 そもそもドムがサイファーの意のままに動いた理由は、"昔の恋人”(レティと出会う前の恋人)が、別れた後でドムの息子を出産し、親子共々人質として捉われていたため。

 ドムが自分のファミリーとの対決を余儀なくされる中、密かに"息子の救出”を託した相手が仇敵のデッカード。立場は違えど、彼の実力には一目置いていた訳です。

 デッカードは弟のオーウェンを引き連れてサイファーの基地(輸送機)に潜入。

 まず最初に息子(赤ん坊)を救出し、ヘッドホンで子供の好きそうな音楽を聞かせながら死闘を繰り広げるのです。うん、まるで子連れ狼(笑)

デッカード(ジェイソン・ステイサム)

 敵を倒しては、ベビーカーの赤ん坊を変顔でアヤし、また次の敵に立ち向かう…ほら、捧腹絶倒でしょ。

 なんか、前作ではあれほど憎たらしいと思った最凶の敵が、愛すべき…しかも、とっても頼りになるヤツに反転し、実に爽快♪

ワイルド・スピード ICE BREAK

(C) Universal Pictures

 「ワイスピ」は、車のことを抜きには語れません。

 冒頭のキューバのカーレースの結果、従兄弟のフェルナンドにあげた車は真っ赤なシボレー・インパラ/スポーツクーペ。カッコいいんだコレが!フェルナンドには勿体ないくらい(笑)

 そして、ミスター・ノーバディから作戦のために「どれでも好きなのを使ってくれ」と案内された倉庫には、メルセデスAMG・GT Sやジャガー・Fタイプ S クーペなど目もくらむばかりのスーパーカーが仰山!

 中にはアメリカ陸軍払下げのハウ&ハウテクノロジーズ・リップソーという軽戦車まである…。

 こうした名車たちが、作戦でボロボロになって行くのですが、何という贅沢!

 カーアクションが、とにかくド派手。

 今作の白眉の一つは、ニューヨーク市街で訪米中のロシアの外務大臣が携えている「核ミサイルの発射装置」をドミニクが奪取するシーン。

アメリカやロシアの大統領が外遊する際、必ずこの「発射リモコン(通称:パンドラの函)」を携行するという話がありますが、外務大臣もそうなのだろうか?うーむぅ…。

 サイファーは彼女の基地(輸送機)内の「神の目」を駆使しながら、NY市内の自動運転車をことごとく遠隔操縦し、路上を通行不能にして外務大臣車だけを奪取ポイントへ誘導していくのですけれど、この自動運転車のスピード感が物凄い。

 まるでCGを観ているよう。←(いやCGだろ、きっと!)

(次々と衝突…)

 トドメは、進行路を塞ぐために高層ビルの駐車場から自動運転車を雨アラレのように落下させるシーン。

 いったい幾らお金を使ったんだろ?←(だからCGだろ!‥多分だけど)

ワイルド・スピード ICE BREAK

(C) Universal Pictures

 ドムを仲間にし、電子兵器EMPを奪い、「神の目」を奪い、核ミサイル発射装置を奪ったサイファーは、最後に核ミサイルを搭載した原潜を奪取しようと計画します。

 目標は、反乱勢力に制圧されてロシア政府も手出しできなくなっている極寒の軍事基地ウラドビン。

それはそれで、既にヤバイと思うが…。

 ホブス率いるファミリーは、スーパーカー軍団で軍事基地の要塞を突破。狙うは潜水艦内部の核ミサイル発射プログラムの破壊。(核心チップ奪取)

 一方、サイファーは原潜そのものをハッキングして、核ミサイルごと外洋に誘導しようとします。(現場での工作担当はもちろんドム。)

 さて、反乱軍の戦闘車両も交えての三つ巴の死闘を制するのは、いったい誰なのか!?

 ドムの息子を救出に向かったデッカードの作戦の成否は!?

 はたまた、ドムとファミリーの関係の行方は!?

 最後の10分間は、おそらく息をするのも忘れてしまうような超絶アクションの連続です。

 皆さん、くれぐれも「息継ぎ」を忘れてしまわないよう忠告します(大笑い)

 

/// end of the “cinemaアラカルト187「ワイルド・スピード ICE BREAK”///

 

(追伸)

岸波

 まあ、ご都合主義とか荒唐無稽とか言われる「ワイスピ」ですが、そう言われればまさにそう。

 どうせ核ミサイルを原潜ごと奪うのに、どうして遠隔操作リモコンを奪わなければならなかったのか?

 スタンドアローンの自動操縦車システムや、まして軍事機密の塊のような原潜を、どうやってインターネットからハッキングできるのか?

 また「神の目」のような技術は、少なくとも現時点では実現不可能ということだそうです。

 だけど、そんなコマイ事はどうでもいいんです。

 荒唐無稽と言わば言え。荒唐無稽だからこそ面白い。これぞ「ワイスピ」スタンダード。

 ちなみに… 最後はサイファーがコントロールする原潜に、ファミリーがロックオンされ、ミサイルが発射されます。

 これって、どうやって逃げられる? いや、逃げるじゃなく、どうやって原潜相手に車で勝てる??

 ほ~らね、荒唐無稽な作戦でもなければ、勝てるワケないでしょ(笑)

 いやぁ、痛快!痛快!!

 

 では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See you again !

ワイルド・スピード ICE BREAKの完成披露

(C) Universal Pictures

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To be continued⇒  “cinemaアラカルト188” coming soon!

 

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