こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
俺たち7人の流儀で裁く。
1月30日の月曜日、先週末に封切られた『マグニフィセント・セブン』をケイ子と観てまいりました。
黒澤明の不朽の名作「七人の侍」と、それをハリウッドで西部開拓時代のメキシコに置き換えてリメイクした「荒野の七人」の二作を土台とした新作西部劇。
監督を務めたアントワーン・フークワは、この作品について次のように述べています。
「重要なのは『七人の侍』のDNAに忠実であること。クロサワが生きていれば、現代版のこの物語を観たいと思ってくれると信じている。」
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マグニフィセント・セブン
(C)2016 SONY PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED. |
先行したアメリカでは昨年9月23日より全米の3674館で公開され、初動三日間で35億2,800万円の興行収入を記録して初登場1位を記録しました。
「これは抑えなくちゃ」と思いながらも、ケイ子が封切りの週末に体調を崩したため、ウィークデイの月曜夜に福島フォーラムに足を運ぶことになった次第。
「会場は3階」ということで階段を勇んで昇り、開演5分前に劇場のドアを開きますと…
「ええええ~! 誰も居ない!?」
これはかなりのショック。映画人生で二回目。観客は僕ら夫婦のみ。いくら平日の夜とはいえ、こんなことがまたとあろうか、いや無い(反語)。
これが田舎町フクシマの文化水準なのかと、あらぬ方向へ思考がジャンプしつつ、もしかして日本での興行は大スベリ?と一抹の不安がよぎったのでございます。
(開演までに単独観客があと三人、ま…天気も悪かったですけれど。)
さて、そんな期待と不安、ないまぜのままスタートした映画の内容は?
開始冒頭、映し出されたのは19世紀後半、南北戦争後の牧歌的なアメリカ西部の田舎町の風景…。
ノスタルジアを誘うその風景に一瞬で心を奪われ、思わず背筋を伸ばして座り直してしまいました。
考えてみれば本格西部劇を観るのはいつ以来だったか…?
007のダニエル・クレイグとインディ・ジョーンズのハリソン・フォードが協力してエイリアンと闘うという超駄作『カウボーイ&エイリアン』を思い出し、慌てて忌まわしい記憶を振り払います。
カウボーイ&エイリアン(2011年)
もしかして、マカロニ・ウエスタンの時代まで遡る!? …と、まあ、それくらいご無沙汰だったワケであります。
その牧歌的な炭鉱町ローズ・クリークにやって来たのが、なにやら不穏ないでたちのバーソロミュー・ボーグ一味。
彼らは採掘の利権を独り占めすべく、ローズ・クリークを町ごと奪って自分たちの拠点にしようとたくらんでいます。
町はずれの教会で町民たちが祈りを捧げているところに、銃を持って乗り込み、一人20ドルずつ支払うからこの町を空け渡せと。
それに対し、勇敢に異を唱えたマシュー・カレン(マット・ボマー)は速攻で撃ち殺され、泣き崩れる妻のエマ・カレン(ヘイリー・ベネット)。おびえる町の人たち…。
ええ~ なにこのベタな悪逆非道・落花狼藉は!
…そういえば、こういうのが「西部劇」でしたよね。
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マグニフィセント・セブン
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この映画の主な撮影場所は、ルイジアナ州のバトンルージュ北部。撮影のために町のセットが丸々ひとつ造られました。
人口がせいぜい百数十人の本当に小さな町。だけど、教会もあれば酒場兼賭博場もあり娼館もある。
その酒場にふらりとやって来たのが、モミアゲを長くした黒ずくめの男サム・チザム( デンゼル・ワシントン)。
バーのバーテンダーと二言三言話すと、いきなり両者の撃ちあいとなって倒れるバーテンダー。色を為す酔客たち。
「ちょっと待て、こいつはお尋ね者だ。俺は7つの州を預かる委任執行官!」(ホレこの通り…)
話も聞かず怯えて我先に逃げまどう人々。そんな中に一人だけカードをいじって飄々としている男がいる。それが、流れ者のギャンブラー、ジョシュ・ファラデー(クリス・プラット)。
ふむ、こいつも「7人」の一人だな…と丸わかりのベタな登場でございます。
さて、賞金稼ぎに成功し、保安官に告げて町を去ろうとするチザム。そこに追いすがるエマ・カレン…そう、冒頭でボーグ一味に旦那さんを撃ち殺された奥さんでございますね。
チザムの腕を見込んで、ボーグ一味と闘ってほしい、夫の仇を討ってほしいと。
「自分は賞金稼ぎ。無駄な争いは好まない。」と返すチザムに「金ならある。町の人たちから集めた全財産」だと。目の前に金袋。ちょっと考えるチザム。
「全財産は多すぎる。仕事の分だけ貰うことにする。」
をを~ なんかカッコいいぞ。そうだよ、西部劇ってこうだったんだよ。だんだん雰囲気を思い出して馴染んできたぞ。ふっふっふ。
かくして、町を代表するエマと若者のテディQ(ルーク・グライムス)は最初の協力者を得、簡単に金に釣られたギャンブラーのジョシュ(クリス・プラット)も仲間に引き入れると、一緒に闘ってくれる仲間を探しに旅立ちます。
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マグニフィセント・セブン
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ここまでで非常に気になったのが「20ドルやるから町を出ていけ」という"20ドル”の価値。
時代設定は南北戦争後の1879年。この当時の1ドルは現在で言えばどのくらいだったのか?
後から調べてみると「1864年の買い物リスト」というのが見つかり、荷牛が3頭で225ドルとのこと…いまひとつ分からない。
アメリカの「消費者物価指数の推移」というのもあり、それで言えば現在の20倍~30倍の価値。
なるほど、1ドル100円なら3千円くらいか。20ドルだと6万円くらい…それで家を捨てて町を出て行けと!?
う~むぅ、義憤がわいてきたぞ。ぷんぷん。
「7人」の首領格であるチザム(デンゼル・ワシントン)のキャラ造形は、どちらかと言えば「荒野の七人」のクリス・アダムス(ユル・ブリンナー)よりも「七人の侍」の島田勘兵衛(志村喬)に近いでしょうかね。
まあ、スキンヘッドでなく毛深いという意味でも(笑)
荒野の七人(1961年:日本公開)
そして、切り込み隊長のジョシュ(クリス・プラット)は「荒野の七人」のヴィン(スティーブ・マックイーン)や「七人の侍」の菊千代(三船敏郎)の役柄。
一番の"見せ場”は彼らが担っています。
七人の侍(1954年)
当初、企画段階では「首領」のチザム役にトム・クルーズの起用が想定されていましたが、最終的にはオスカー俳優デンゼル・ワシントンに。
そのワシントンは、「七人の侍」も「荒野の七人」も観ないで撮影に参加したとのこと。
「他の俳優がどう演じたか気にせず、自由に演じることが出来るから」
…うん、なるほどね。
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チザム(デンゼル・ワシントン)
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仲間探しの一行は、チザムが旧知である狙撃の達人グッドナイト・ロビショー(イーサン・ホーク)や東洋系のナイフ使いビリー・ロックス(イ・ビョンホン)、斧使いのジャック・ホーン(ヴィンセント・ドノフリオ)らを次々と仲間にして行きます。
誘い方は様々。南北戦争で命を救ったグッドナイトには恩を売り、ジャック・ホーンには正義感のプライドに訴えかけ、賞金首のメキシコ人ヴァスケス(マヌエル・ガルシア=ルルフォ)には"見逃してやるから”と(笑)
最後には、弓使いのアメリカン・インディアン、コマンチ族のレッド・ハーベスト(マーティン・センズメアー)も加わって七人が勢ぞろい。壮観です。
マグニフィセント・セブン
こういう魅力ある個性的な仲間たちが次々に集結するシークエンスは、ヒーロー・ストーリーが盛り上がる鉄板の要素ですよね。
…南総里見八犬伝や三国志やドラクエみたいに。
しかし今回のマグニフィセント・セブンは、国や人種も様々。得意技も様々。そこがまたいい…多様性。
やはり大切だな、ダイバーシティ。おい、トランプ、考え直せよ!(笑)
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マグニフィセント・セブン
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ローズ・クリークに舞い戻ったチザム一行、とりあえず町に巣食うボーグ一味のならず者たちを一掃。
その報告に激怒したバーソロミュー・ボーグは私設軍隊に召集をかけます。
ローズ・クリークの人々は、チザムの指揮下、罠や塹壕や射撃場所を整備して迎え撃つ準備を。
やがてボーグの軍隊がやってくることを察知したメンバーは、その夜、思い思いの方法で、無謀な闘いに臨もうとする自分自身を鼓舞。
「あ~あ、いよいよ明日か…昔、親父に言われたことを思い出すな。」
「なんて言われたんだ?」
「…………うん、いろいろ言われた。」
「覚えてないのかよっ!」 …と、まるで「天衣夢縫」のようなノリ(笑)
しかし……
そんな中、ここへ来て不安に駆られたグッドナイトは戦線離脱をチザムに告げ、一人逃げ出すことに。彼は南北戦争でチザムの敵方だった南軍の敗残兵。その時に仲間を失ったトラウマが頭をもたげたのでした。
グッドナイト(イーサン・ホーク)
そして、そんな彼の命の恩人であるのがチザム。ひたすら詫びるグッドナイト。そんな彼の苦しみを一番理解していたのもまたチザムでした。
「グッドラック」
裏切りを責めようともせず、去ってゆくグッドナイトの背中を押すのでした…。
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マグニフィセント・セブン
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早朝、地平線の彼方から現れたボーグの軍隊はとんでもない数。(そりゃそうだ、軍隊なんだから。)
この戦力差、まるで『超・高速参勤交代リターンズ』(笑)
あちらの映画では、ホントに七人だけで討伐軍を撃退する荒唐無稽をやってくれましたが、こちらは悲壮感が漂っています。
女子供を逃がして町の男たちが参戦するものの、しょせん彼らはただの農夫。
しかも腕達者の七人は一人欠けて六人。
「代わりに私が闘います。」…名乗り出たのは女だてらのエマ・カレン。大丈夫なのか?ホントに大丈夫なのか!
…そして総攻撃が始まります。
果たして"新たなる七人”の運命は? そしてローズ・クリークの運命やいかに?
チザムの指揮であらかじめ仕掛けた塹壕からの奇襲や爆弾の罠が功を奏し、序盤で打撃を与えることに成功。
しかし、そこは多勢に無勢。白兵戦になると町人の側にも犠牲が出始めます。
いよいよ追い詰められつつある時に「援軍」が登場。もう、お解りだと思いますが、町を去って行ったはずのグッドナイトが翻意して舞い戻ったのです。
このあたりも、この手のお話の「定石」でしょうか。
寡兵ながらもよく戦い、勝機が見え始めたと思ったところで、今度はボーグ一味に「新兵器」が登場。それは大型のガトリング・ガン。マシンガンのように連発が効きますし、玉の威力も半端ではない。
ガトリング・ガン
次々に倒れていく町人兵。何せ、身を隠した壁を突き破って弾が飛んでくるのですから…。「セブン」のメンバーも負傷、遂には犠牲者も。
もはや打つ手なしか…と思われた時、「あの男」が敢然と立ちあがります。
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ジョシュ(クリス・プラット)
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それは流れ者のギャンブラー、ジョシュ(クリス・プラット)。
「俺を援護しろ!」
~と言うなり馬に飛び乗って、ボーグやガトリング・ガンを構えた「本隊」に向けて猛突進。当然、全員で狙って来ます…ジョシュは既に命を捨てる覚悟でした。
ハチの巣なって落馬するジョシュ。おいおい、それじゃただの犬死にだろ!オーマイガッ!! だが何と! …そこから這いずるように迫ってきます。
再び銃を構えるボーグ一味。その信じられない執念に怯えの色さえ浮かべる悪漢たち。
しかし…既に銃も持っていないことに気づき、苦笑いしながら煙草を一本取り出す。だが、今度はマッチが無い…。あらららら。
軍のリーダー格は仲間に銃を下ろさせ、自ら歩み寄って煙草に火を付けてやる。
いやぁ…なんかいいなぁ、こういう漢気(おとこぎ)。一服するや再び力尽きて前のめりに突っ伏すジョシュ…。
安心して踵を返したその刹那!
「ありがとうよ。これを持ってきてよかったぜ。」
懐から取り出したのは、たった今、煙草から点火したダイナマイト!
壮絶な爆音とともにジョシュは自爆。一味も巻き添えに…ただ一人を除いては。
難を逃れた悪党の首魁バーソロミュー・ボーグは最終勝利を確認するため、廃墟と化した町へと向かいます…この世に正義はないのかっ!!
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ジョシュ(クリス・プラット)
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このジョシュの自己犠牲は、この映画の大きな見せ場でしょう。さすが、三船敏郎やスティーブ・マックイーンの役どころ。魅せてくれます。
ジョシュを演じたクリス・プラットは、たとえ死すとも、どこか明るい死に方(変な表現)で、決して湿っぽくならないのが持ち味ですね。
彼は、撮影中ももムードメーカーを務めていたようで、監督のアントワーン・フークワも、次のように評しています。
「この映画にはユーモアもたっぷりあるが、それはまさにクリス・プラットのおかげだ。クリスは凄い。」
それに対し、プラットは…
「監督にはいろんなことを自由にやらせてもらえた。上手くいかなかったらカットされるだけさ。」
う~ん…男と男の信頼。だから、いい作品が撮れたんだな。
フークワ監督が信頼を寄せていた人物がもう一人。それは、映画音楽を担当する予定だったジェームズ・ホーナー。
しかし…「彼しかいない」と期待されていたホーナーは、制作が開始された2015年の6月に亡くなってしまったのです。
ガックリと肩を落としたフークワ監督。でも、話はそこで終わりません。
実はホーナーは、フークワ監督を驚かすため、自分の死期が迫る中、彼に内緒で楽曲を完成させていたのでした。
ホーナーの遺作となった『マグニフィセント・セブン』のテーマ曲は、友人のサイモン・フラングレンがアレンジを完成させ、映画のクライマックスを飾っています。
アメリカの映画評の中でも、ホーナーの書いた曲は大きな支持を集めることとなりました。(よかった、ヨカッタ)
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ビリー(イ・ビョンホン)
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『マグニフィセント・セブン』はトロント映画祭のオープニング作品に選択されました。このオープニング作品として選ばれるということは、アカデミー賞の有力候補と見なされており、『スラムドッグ$ミリオネア』や『英国王のスピーチ』、『世界にひとつのプレイブック』などもそうでした。
ということで、映画のワールドプレミア上映には世界中からマスコミが集結し、フークワ監督をはじめデンゼル・ワシントンやクリス・プラットら「セブン」メンバーも勢揃い。
しかし、先日発表された2017年のオスカーの各賞候補には、『ラ・ラ・ランド』や『ムーンライト』、『メッセージ』の3作品がその大半を占め、残念な結果となりましたが…。
そうそう… そのワールドプレミアの折、ナイフ使いのビリーを演じたイ・ビョンホンがこんなことを言っています。
「イーサン・ホークとは仲が良いという設定もあり、セットでよく話した。イーサンから彼の書いた3冊の本をプレゼントしてもらった。僕の妻が彼の大ファンで、セットに来たんだが、あんな幸せそうな顔を観たことはなかった。だから僕はイーサンが大好きだし、大嫌いでもある。」
ぶわっはっはっは!!
さてもう一人、忘れてはならない演技者が居ます。
それは、悪役のリーダー、バーソロミュー・ボーグを演じたピーター・サースガード。
ボーグ(ピーター・サースガード)
いやぁ、ホントにこいつは悪い奴! 金と力に任せてどんなアクドイことにも躊躇しない。
そんなボーグに対し、アメリカでは非常に高評価。「相当、憎々しく見える」と…。
しかしこれは悪役を演じた演技者にとっては最高の誉め言葉。
だって、実際はこんなにナイスガイなんですもの↓
さて、映画はまだ終わらない…。
そうです「7人」のリーダー、チザム(デンゼル・ワシントン)はまだ生き残っている!
チザムと悪の首魁ボーグは教会の廃墟の中で邂逅、対決することになります。
足を撃ち抜かれ、床に這って無様に命乞いを始めるボーグ。そのボーグに歩み寄り…
「この顔に見覚えが無いか?」
チザムがこの「仕事」を引き受けたのは、かつて自分の家族を惨殺したボーグに復讐を果たすためだったのでした。
そして、自分自身もかつてボーグに縛り首にされた傷跡を見せ、縄を取り出して首にかけようとする…。
ところがっ!! …狡賢いボーグは、靴にも銃を隠し持っていたのです。銃に手をかけるボーグ… 気づかず近づくチザム…
どっ、どーするんだ。もう仲間は、みな殺られてるか倒れて残っていない!
(ん?? …そういえば「あの人」はどうなってるんだ?)
バーン!!! とどろく銃声! …さて、結末やいかに!?
/// end of the “cinemaアラカルト184 「マグニフィセント・セブン」”///
(追伸)
岸波
一つだけ引っかかっている事があります。それは映画のタイトルが『マグニフィセント・セブン』であったこと。
「七人の侍」が原典で「荒野の七人」のDNAを継ぐとしたら、やはり「七人」を捨ててはいけなかったのでは?
しかもですよ…この"マグニフィセント”、邦画『悪の教典』でハスミンが生徒から「エクセレントとか、グッドとか、何が違うんですか」と質問されて…
「グッドは正解、ベリーグッドはいい答えだったとき、…素晴らしい回答だったときにはエクセレントを使います。そしてさらに感動したときに使う言葉があります。分かりますか?」と言うと、圭介が…
「magnificent(マグニフィセント)…意味は雄大、荘厳な。」と答えたはず。
そうです…「雄大」・「荘厳」。
たしかに自己犠牲をものともせず闘いに臨んだ行動はそう言えるかもしれませんが、やはりピンと来ない。
映画の中では、ジョシュを中心に「粋な言葉」を使っているのに、タイトルだけ抜きんでて「大袈裟」・「自画自賛」。
まあ…「荒野の七人」の後、「続・荒野の七人」や「新・荒野の七人」も使われてしまったのは分かりますが、何とかならなかったのかなぁと…。
ともあれ、映画の出来はマグニフィセント! ←(じゃ、いいじゃん)
では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See
you again !
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エマ・カレン:左 ("8人目”のマグニフィセント・セブン)
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be continued⇒ “cinemaアラカルト185” coming
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