こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
宇宙の 暗闇を 生き抜け
前回のドミニクの久々の登場に引き続き、森晶緒ちゃんもcinemaアラカルトに再参入。
映画は、絶賛上映中の「ゼロ・グラビティ」でございます。
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ゼロ・グラビティ
(C)2013WARNERBROS. ENTERTAINMENTINC.
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まずは晶緒ちゃんからのご挨拶…
今日は。お疲れ様です。
先日やっと
映画を観る気になって来て
「ゼロ・グラビティ」
を3Dで生まれて初めて観て来ました。
思ってたよりすごく良かったので
シネマアラカルトにと思い投稿させていただきます。
2Dでも圧巻で楽しめると思いますが
3Dもいいもんだなと思いました。
特に涙の粒とかが
ふよふよと
漂ってくるのは、
いい視覚効果ですね***
ということで早速本編へ。
なお、毎回掲載しておりました「2013年映画鑑賞リスト」は、次回の2013年封切り映画を振り返る記事で全体を再掲いたしますので、今回は省略させていただきます。
(森晶緒)
宇宙の真空空間で
人は生きられない
そこから始まる
今話題のゼロ・グラビティ
始まりの宇宙から見た映像は、
余り迫りくる感動は無いのですが、
むしろ映像じゃない方が美しく
自然とは映像では表せないもののようにも感じる
冒頭から
流れる様に自然に
主人公サンドラ・ブロック演じるライアン博士が遭難します。
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ゼロ・グラビティ
(C)2013WARNERBROS. ENTERTAINMENTINC.
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スパイ衛星を爆発させた
事により、
爆発は、最悪の事態を招き
衛星の爆発の連鎖を起こす。
爆発で飛散した宇宙ゴミとも呼ばれる高速の破片に見舞われ
宇宙船は機能せず
たった二人宇宙に漂流する
ライアンとクルーの指揮者でパイロットのマット
アクシデントに継ぐアクシデント
中盤までパニックムービー的な要素が
次々に起こり
息つく暇もありません。
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ゼロ・グラビティ
(C)2013WARNERBROS. ENTERTAINMENTINC.
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やっと辿り着いた
宇宙ステーション、ソユーズ
二人で乗り込み助かるのか?
と思いきや
マットが
静かに当たり前の様に
決断をします。
酸素も無くなり、
やむなくソユーズに乗り込むライアン
危機的状況が続き
中国の宇宙船にやっと辿り着き
しかし、帰る手立ても
通信もつながらない。
聞こえるのは周波数から流れる地球からの優しく楽しげな
無線の声だけ・・・
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ゼロ・グラビティ
(C)2013WARNERBROS. ENTERTAINMENTINC.
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誰のせいでもないと言うセリフ
宇宙にただ一人
もう駄目だと
死を決意したライアンは
酸素供給を断ち
静かに眠ろうとします。
そして舞い戻った
マット
その正体は・・・
ライアンは亡くした娘の
魂に誓い、
大気圏突入を果たします。
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ゼロ・グラビティ
(C)2013WARNERBROS. ENTERTAINMENTINC.
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燃えるか
生きるか
沢山の流星の様な走る
燃えて行く破片に交じり、ライアンは・・・
3Dで観たのもあって
映像の妙に驚かされながらも
単なるパニックムービーでは無く
人が命をかける時
そこに理由は要らない
とてつもない
生命賛歌でした。
そして地上は、リアルで美しく
たくましい力強さで描かれています。
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ゼロ・グラビティ
(C)2013WARNERBROS. ENTERTAINMENTINC.
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ラスト手前
ライアンの亡くなった娘に当てた
メッセージ
赤い靴は
ベッドの下で見付けたわ
と言うセリフも効いていて
宇宙服を着ているシーンが多いので
サンドラ=ブロックや
マット役のジョージ=クルーニー
が出演しているのに
なかなか気付かないくらい
役者の出張らない映画ですが
そこが役者を
より引き立たせる。
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ゼロ・グラビティ
(C)2013WARNERBROS. ENTERTAINMENTINC.
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ソユーズの中で
酸素に包まれて
初めて体を線形で現した
胎児の様なポーズの
サンドラの美しさなど
キャストを引き受けた
理由が良く分かります。
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ゼロ・グラビティ
(C)2013WARNERBROS. ENTERTAINMENTINC.
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オープニングの映像で
話題を呼んでいますが
むしろラストの映像を魅せるための
オープニングから
つながっていて
アカデミー賞有力と呼び声も高く評価されていますが
賞を獲らなくても、
一度は見る価値のある
力強く
呼吸の様に
すがすがしい
映画だと感じました。
/// end of the “cinemaアラカルト153 「ゼロ・グラビティ」”///
(追伸)
岸波
この「ゼロ・グラビティ」は、僕もケイコと一緒に見てまいりました。登場人物は実質二人。
これで本当に一本の映画になるのかと思われるかもしれませんが、ちゃんと成立しております。しかも立派に。
この映画は、日頃辛口な論評で知られる何人かの有名ブロガーにも驚くほど評判がいいのですが、その賞賛の中心はSFXに対するもののようです。
僕は技術面を中心に映画を観ることはありませんので、評価するのは別のところです。
それは、宇宙を彷徨う主人公達が置かれた圧倒的な「絶対孤独」の表現です。
ハッブル宇宙望遠鏡を修理している最中、爆破処理に失敗したロシアの人工衛星が大量のデブリとなって襲い掛かり、主人公の二人は漆黒の宇宙空間に投げ出されます。
仲間は全滅、地上との通信も途絶して、ボンベの酸素も残り僅か…。
もはや頼れる者はお互い…そして自分自身しかありません。
そして間もなく、唯一の相棒さえ虚空の彼方へ消えていきます。
この絶望的な状況から、いかにして自分を奮い立たせ、生還への道を探るのか。
そう…映画の大部分は、サンドラ・ブロックの『一人芝居』なのです。
観客はいつしか、サンドラ・ブロックの演じるライアン博士自身と同化し、孤独と絶望、そして勇気と挑戦を自分のものとして経験することになるのです。
こんな映画は、いまだかつて無かったと断言していいでしょう。エクセレント!
では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See
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