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「行楽日和」(TAM Music Factory)
by 岸波(葉羽)【配信2013.1.3】
 

◆この記事は作品のストーリーについて触れています。作品を実際に楽しむ前にストーリーを知りたくない方は閲覧をお控えください。

 こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。

 どんなに時代が変わっても、夢があるから、前を向ける。

 これは「ALWAYS三丁目の夕日'64」のキャッチコピー。

 過去三年と違って、2012年4月からは映画館がほとんど無い会津地方から県都福島市へ転勤となり、格段に映画を見る機会が増えました。

 ところが父の介護などもあって公私共に忙しくなったことで、映画は観れるもののcinemaアラカルトの記事を書くペースが落ちてしまいました。

ALWAYS三丁目の夕日'64

(C)2012 「ALWAYS 三丁目の夕日‘64」製作委員会

 書いてはいないけれど記憶に残る名画もあり、このままでは記憶自体が薄れてしまうかもしれない・・・ということで、2012年に劇場で観た映画をまとめておくことにいたしました。

 以下が、早速作成した僕の『2012年鑑賞映画リスト』でございます。

公開日
タイトル
記事
評価
寸   評
1/14~
ロボジー
C
どこが面白いんですかコレ?
1/21~
ALWAYS 三丁目の夕日'64
A
文句なしの感動作。
2/11~
逆転裁判
C
映画化に無理があったのでは?
3/3~
ライアーゲーム -再生-
B
良作。原作は超えられなかった。
3/10~
シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム
C
第一作の方が格段に上。
4/13~
バトルシップ
A'
意外な面白さ。拾い物。
4/28~
テルマエ・ロマエ
A
各俳優とも見事なハマリ役。
5/5~
宇宙兄弟
D
最悪。原作理解してないでしょ!
5/25~
メン・イン・ブラック3
C
まあ、アメちゃんはこの程度。
6/2~
外事警察 その男に騙されるな
A
渋い名作。脚本が秀逸。
6/9~
映画 ホタルノヒカリ
×
C
これが干物オンナなのね。
7/7~
崖っぷちの男
A'
こういう映画はさすがアメちゃん。
7/13~
BRAVE HEARTS 海猿
×
B
今回も感動。でも予定調和か。
7/14~
ヘルタースケルター
C
※カリスマ彰による解説
7/21~
ローマ法王の休日
×
D
好評価する人、信じられない!
8/4~
仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE
×
ま、孫を連れて行ったので・・。
8/10~
トータル・リコール
A
素晴らしいリメイク!
8/25~
るろうに剣心
×
A
配役がナイス。みなハマリ役。
9/7~
踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望
B
ちょっとご都合主義ストーリー。
9/14~
バイオハザードV リトリビューション
×
B
シリーズ最高のデキ。
9/29~
マルドゥック・スクランブル/排気
×
C
暗すぎるなコレ・・。
10/12~
推理作家ポー 最期の5日間
×
B
※岸波通信179「ポーの真実」関連
10/20~
エクスペンダブルズ2
×
B
最初からその武器使えよ。
11/2~
のぼうの城
×
A'
痛快・・だけどフロック勝利?
11/10~
悪の教典
×
B
伊藤英明の名演。かなり怖い。
11/17~
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
×
B
賛否両論だろうな・・。
12/1~
007 スカイフォール
×
A
名作!あのボンドが帰ってきた。

 リストに挙がったのが全27本。リストの中で「ヘルタースケルター」はカリスマ彰の記事で、僕が見た分で記事にしたのは7本/26本の約27%。

 あらら、四分の一くらいしか書けませんでした。まことに残念!

推理作家ポー最後の5日間

(C)2011 Incentive Film Productions, LLC. All rights reserved.

 さてそのうち「A評価」は以下の6作品。

◆ALWAYS 三丁目の夕日'64

◆テルマエ・ロマエ

◆外事警察 その男に騙されるな

◆トータル・リコール

◆るろうに剣心

◆007 スカイフォール

 うむむ…「るろうに」と「スカイフォール」は書かないまま終わってしまったのですね。まことに残念!

トータル・リコール

(C)2012 Columbia Pictures Industories, I.nc

 これに準ずる「A'評価」が以下の3作。

◆バトルシップ

◆崖っぷちの男

◆のぼうの城

 うん、上位のうち半分以上は書いていたようであります。

 でも、もうちょっと紹介したかった…ということで、次回からは多少短めでも、とにかく記事を書くということを優先して行きたいと思います。

 なお、リスト中、「D評価」が燦然と輝く二作品「宇宙兄弟」「ローマ法王の休日」については、そう評価した責任上、若干のコメントを。

 

◆『宇宙兄弟』

 原作は「週間モーニング」で連載中の小山宙哉による大人気長編コミック。僕は大ファンなんですよ。

 幼い頃、二人でUFO(らしきもの)を目撃したムッタとヒビトの兄弟が、宇宙飛行士を目指して奮闘します。

 デキる弟、風采の上がらない兄の対比が面白く、メインの主人公は兄の方というところがまたいい。

 この兄弟をムッタ(小栗旬)、ヒビト(岡田将生)が演じるということで大きな期待を膨らませていました。

 ところがっ!

宇宙兄弟

(C)2012 Columbia Pictures Industories, I.nc

 原作の解釈を完全に間違えているとしか言いようがありません。

 この原作は、宇宙飛行士という大きな夢に向かっていろいろな出来事、人々に出会い、二人が人間的に成長していくところが泣かせるのです。

 つまり、『夢への道程』自体がテーマ。

 それなのに映画では、二人がいとも簡単に宇宙飛行士になり、二人揃って月旅行へ。

 いや、違うんだ。そういうサクセス・ストーリーが観たいんじゃないんだこの作品のファンは。

 第一、原作ではトラブルに巻き込まれたヒビトの宇宙飛行士復帰自体に黄色ランプが点っているのだし。

 期待が大きかったために落胆も最大。

 「宇宙兄弟」のファン魂を汚されたような気さえします。

 映画を作ったスタッフさんたち、絶対「宇宙兄弟」を読んで泣いていないでしょ。

 ということで、燦然と輝く「D評価」を進呈します。

 (いつかリメイクすべきだな、うん。)

 

◆『ローマ法王の休日』

 次は、イタリアのウディ・アレンとの異名をとるナンニ・モレッティ監督が、脚本、演出、出演の3役をこなした作品。

ローマ法王の休日

(C)Sacher Film. Fandango. Le Pacte. France 3 Cinema 2011

 ヴァチカンで開催される法王選挙で、本人がなりたくなったのに法王の座に就く事になってしまった枢機卿の、その重圧に耐えかねて起こした逃亡劇を描いたユニークなハートフル・コメディー。

 …って、全然ハートフルでもなんでもありません。

 法王に推挙されたメルヴィル枢機卿が逃げ出した後、取り巻き連中は、その事実を隠蔽するために様々な策略をめぐらす。

 あげくに、とっ捕まったメルヴィルは、促された就任演説で「俺は本当はやりたくない」と本音を言ってしまい、市民が落胆するところで終り。

 いったい何が描きたかったのでしょうか。

 コメディとしても、冗長な進行でさっぱり笑えない。

 それより、こんな作品の撮影を許可した法王庁の判断に驚愕。

 完全にしてやられました…この日本語版タイトルを付けた人に。

 オードリー・ヘプバーンの出世作「ローマの休日」とは何の関係もありません。ただの悪いシャレです。

ローマの休日

※本作とは何の関係もない。

 ケイコとコレを見に行く時…

ねえ、ケイコ。この映画なんかどうかな?

何の映画?

「ローマ…法王の休日」

「ローマ…法王の休日…」

 「ぶわーっはっはっは!(大笑)」

 この後も、映画館に向かう道筋、「ローマ…法王の休日…」&「ぶわーっはっはっは!(大笑)」を何度も繰り返しました。

 このタイトルがなければ決して観ることは無かったでしょう。

 シャレのつもりで観にいって、シャレにならない結果となりました。

 ということで、燦然と輝く「D評価」を進呈します。(リメイクは絶対に無いな…。)

007 スカイフォール

(C)2012 Danjaq, LLC, United Artists Corporation, Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved.

 「007 スカイフォール」は、まだやっているので、時間があれば引き続き記事を書きたいと思います。

 他の鑑賞作品も気が向いて時間が許せば。短編で。

 ではまた~

 

/// end of the “cinemaアラカルト143「2012年鑑賞映画ランキング+”///

 

(追伸)

岸波

 僕は、この「cinemaアラカルト」でも「僕たちのラーメン道」でも、基本、否定的なことは書かない(むしろ採り上げない)ことにしています。

 でも、今回は行きがかり上、本格的な「ダメ出し」をしてしまいました。

 いくら温厚な僕でも「怒るときは怒る」のでございます。

 …で、思い当たりました。

 会津藩校日新館の『什の掟』。

 会津若松に屋敷を構える会津藩の上士の子息達は六歳になると居住地域によって「什」という子供達の組織(遊びの仲間)に振り分けられ、「什の掟」を教えられました。

 それはこんな内容。

   什の掟

一、年長者の言うことに背いてはなりませぬ。

二、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ。

三、嘘を言うてはなりませぬ。

四、卑怯な振舞をしてはなりませぬ。

五、弱い者をいじめてはなりませぬ。

六、戸外でものを食べてはなりませぬ。

七、戸外で婦人と言葉を交わしてはなりませぬ。

   ならぬことはならぬものです。

 この最後~「ならぬことはならぬ」、いい言葉でしょう?

 ちなみに、2013年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の中でもこの言葉は出てくる(はず)。

 「ならぬことはならぬ」…だから「怒るときは怒る」。

 うん、これで行こう今年は。あはははは! ←(簡単だな)

 

 では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See you again !

八重の桜

(C)NHK

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To be continued⇒  “cinemaアラカルト144” coming soon!

 

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