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「River」(Scrubbling Midi)
by 岸波(葉羽)【配信2011.3.3】
 

◆この記事は作品のストーリーについて触れています。作品を実際に楽しむ前にストーリーを知りたくない方は閲覧をお控えください。

 こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。

 泣いてるヒマがあったら、笑おう。

 うーん、いいキャッチ・コピーです。まるで僕の人生観そのもの(笑)

 毎日新聞に週1回連載されている西原理恵子のマンガを実写版で映画化したこの「毎日かあさん」…泣けると、もっぱらの評判でございます。

毎日かあさん

(C)2011映画「毎日かあさん」製作委員会

 演出は「かぞくのひけつ」の小林聖太郎。

 主演は小泉今日子と永瀬正敏との元夫婦での共演です。

 映画版のストーリーは実際の西原家のエピソードを基にして、夫婦の子育てや離婚した夫との再同居、そして夫がガンで亡くなるまでを描きます。

 さて、どちらかというと僕の苦手なホームドラマ・・・こんな時、頼りになるのはやはりドミニクでございます。

 ではドミニク、お願いしま~す♪

 

ドミニクドミニク ということで、ドミニクです~♪

 私自身、毎日、夫と子供の「かあさんです!」(笑)

 でも、そうじゃなくて・・・漫画家、西原理恵子さん原作の「毎日かあさん」を試写会で観てきました♪

 キャッチコピーが、「泣いているヒマがあったら、笑おう」です。どんな辛いことがあっても、前を向いて笑えたら、幸せですね~。

 シリーズ累計150万部の作品ついに映画化です。

原作「毎日かあさん」

原作「毎日かあさん」

(著:西原理恵子)

 私生活で、1995年に結婚、2004年に離婚した元夫婦の小泉今日子さん(キョンキョン)と永瀬正敏さんが夫婦役を演じる映画です。

 最初、キョンキョンに、打診があり、それから、夫役を誰にするか決めるとき、永瀬さんがあがったのですが、永瀬さんで構わないと。

 普通なら、離婚した相手は却下ですが、大物女優は器が違いますね~!

 いい作品を作るためなら、相手も、元夫ではなく、1人の俳優としてみています。でも、そのおかげでかなり面白いコンビになっています。おもいっきり、ひっぱたいたり、過激~!

毎日かあさん

(C)2011映画「毎日かあさん」製作委員会

 一言でいうと、面白さだけでなく、後半、泣ける映画です。

 最初、普通の家庭だと思ってみていましたが、途中から、面白くなります。

 特にキャストが面白いです。

 ママ友に、北斗晶、柴田理恵らキャラの濃い仲間達が!

 ネタバレしていますので、映画館へ足を運んでから読んでくださいね(^_^)

 原作でも、主人公の西原さんが、ダメ夫の鴨志田さん(マンガでは、アブナイおとうさん)との生活を描いているらしいのですが、本は読まずに映画館へ行きました。

 私生活の結婚中、2人にはお子さんが居ないですが、今回の映画は、戦場カメラマンの鴨志田さんと漫画家の西原さんの夫婦を面白おかしく書いているので、4人家族です。

 本当に息ピッタリでしたよ~。

毎日かあさん

(C)2011映画「毎日かあさん」製作委員会

 子供は、長男のブンジと妹のフミです。

 ブンジ6歳は、やんちゃな男の子。フミ4歳は、しっかりものの女の子。

 家族は、ほかに、おばあさん(西原さんの母親)と同居しています。

 キョンキョン怒鳴りまくりです~!

 イメージに無い、すごく、たくましいかあさん演じています~!

 昔のラブリーなイメージを払拭する作品です。

 でも、ごく一般家庭の様子を忠実に再現していると思います。

 男の子のママなら、そのやんちゃぶり、わかる~!わかる~!の連発だと思います。

 色々想像外のことをやらかしてくれます。

毎日かあさん

(C)2011映画「毎日かあさん」製作委員会

 だから、映画終わって、このノリは、ちぃなさんに一番オススメだと思って、メールしました。

 男の子のママだから、これから、わかるわかるが増えてくるんじゃないかと思って。

 でも、たしかに、笑ってばかりいるかあさん、現実では、少ないですね~(笑)

 西原さんは、漫画家です。普通の家族とはちょっと違うかも?

毎日かあさん

 一家を漫画で養っています。金(かね)に、がめつい感じでかかれています。

「誰のかねで飯が食えてる??」みたいな上から目線です。

 (キョンキョンの演技、スゴイですね!)

 普通にお母さんしています。

 旦那さんは、無職で、本を書くといいつつ、原稿も書いてないし、全く出版のメドも立たないまま、戦場の極度のストレスから、アルコール中毒に陥り、酒びたり。

 お酒なんてみたくもないといいつつ、料理を作りながら・・・結局こっそり、アルコールの入っているみりんを飲んで暴れまくります。

 そして、そのまま家出。そして「ただいま!」

 鴨志田さんが帰宅し、娘のフミに手土産を・・・「わんちゃ~ん♪♪」

 (え??うちでだんなさんが勝手に犬を買ってきたら、飼育できませんね~)

毎日かあさん

「お父さん、お寿司と間違えて、買ってきたんだ~」

 と酔っ払いの、鴨志田さんは、フミの欲しがっていた犬を買ってきます。

 (酔っ払っても、ありえないです!)

「お寿司と間違えて犬買ってくるか!!」キョンキョン、めちゃキレ。

 (わかる~、わかる~)

毎日かあさん

(C)2011映画「毎日かあさん」製作委員会

 この作品は、面白いところがあって、息子、娘、夫の3人で昼ねをしているんですね。

 そこで、かあさんが帰ってきて、お漏らしを発見!

 明らかに夫の股の下ですが、「犬がした!」と。その量もはんぱじゃなくて、とても犬とは思えないような・・・。

 そういうクスっと笑える場面いくつかあります。例えば、庭のテラスは透明で、ノーパンの男子が、上に座っているとか。

 とにかく、夫の鴨志田さんがアルコール中毒で何度止めるといっても、止めなくて何度も血を吐きます。

 次、血を吐いたら終りだって言われても止めません。子供に、「おとうさんのどこが好きだったの?」と。起きていても、戦場の夢を見ます。

 しかも、そこに居るはずの無い自分の子供たち(ブンジとフミ)が自分に向かって石を投げたり。

 頭おかしくなりそう~。

 妻も原稿を破られそうになったり、旦那さんには抵抗しませんが、耐えかねて、「あなたと居ると私達までだめになっちゃう」と、離婚します。

 「あいつが酒止めたら一緒に暮らそうとか言ってやれよ。人間、目標とか希望がないと頑張れないものだぜ!」と共通の友人から。

 その通りかあさんは、言っていってあげます。

 元々タイ(異国)で、知り合って、お酒で意気投合した2人。

 とうさんは、辛い時は、お酒に逃げていました。

 だから、かなりのアルコール中毒だったのですが、このままでは、命の危機なのでお酒を断つために病院送りに。

毎日かあさん

 子供たちは、お父さんに会いたくて自宅の子供プールを船にして、川を流れます。

 いつか着くと信じて・・・。でも、近所の川原から、着く確率ってかなり低いですよね。

 でも、おまわりさんに見付かって、保護されます。

 そこで、「毎日かあさん」の撮影を終えたかあさんが、若い編集の男の人とマージャンしようと言っていたら、同居している実の母から、「子供らが帰ってこんのヨ!」と、呼び出し。

 (イケメンとマージャンだったのに~。)

毎日かあさん

(C)2011映画「毎日かあさん」製作委員会

 それはさておき、警察に保護された子供に向かって、「あんたら!!どれだけ心配したと思ってんの!!!」とマジ切れ。

 (どこのお母さんも、この事態なら、このセリフでしょうね~)

 キョンキョン、怖い・・・。(涙)

「え~ん、お父さんに会いたかったんだもん・・・」

 でも、警察から、お兄ちゃんのほうが怖がる妹の手を握って話さなかったんですよ。偉いですと。

 そのあと、とうさんは、アルコール中毒を克服して帰ってくるんです。

 離婚したまま、同居という形をとるんですが、もとサヤに戻って幸せな家族に戻れるはずが、鴨志田さんのガンが見つかって・・・日に日に衰弱していきます。

「長くて半年というところでしょうか?」

 この闘病の撮影で、永瀬さんは、2週間で、12キロダイエットしました。

 元々細かったのに、役者のプロ根性すごいですね~。

毎日かあさん

 ドミニクなら、2週間で、12キロ痩せるのではなく、太るのだったら、ラクラク達成できそうですが~(笑)

 今、カイヤも断食ダイエットで、お水だけ飲んで、12キロ減ったんですよ。

 芸能界は、12キロ流行っているんでしょうか??

 ただ、一言いえるのは、12キロも減ったら誰だか分からなくなるんです。

 そして、根性が必要だと思います。

 (私は自分に甘いので、ダイエット無理かな??)

 話は戻りますが、回復しなくて、結局、とうさんは亡くなります。

 でも、家族に看取られ、すごく幸せそうな最後でした~!

毎日かあさん

(C)2011映画「毎日かあさん」製作委員会

 ブンジが居るはずの無いとうさんに話しかけていたり、フミもお供えしたり、こんなに小さい子とのわかれ辛いと思いました。

 4才じゃ、とうさんの事どれだけ覚えているか?

 そう考えると胸が熱くなりますね~。

 かあさんも、怒鳴りながら、結局は、とうさんの回復するのを待っていました。

 ふざけた映画で笑いに行こう!というノリではないです。

 後半、とにかく、悲しいので・・・。

 アニメーションとかあって、斬新でしたね。

 あと、アシスタントが裏紙だと思って切ったら、提出の原稿で、セロテープで貼ったり。

 ブンジがご飯のヘラ加えてリバースしたり~。

 ちょっとしたことで、笑うシーンもいっぱりありました。

毎日かあさん

(C)2011映画「毎日かあさん」製作委員会

「君と出会えて幸せだった・・・」夫から、そういってもらえるように、ドミニクも頑張らなくちゃ~!!

 なにを??って、もちろん、懸賞生活ですよ~。

 これからも、夫をひっぱりまわして、冒険に出かけたいと思います♪

 私に家族をありがとう・・・(^_^)v口に出して言わないけど、私も、そう思っています。

 家族って良いですね!(^^)!

 戸籍上別れるものの、最終的には、家族全員大事で、助け合いながら生活しているので、心温まる映画です。

 エンドロールでは、鴨志田さんの写真だけでなく、永瀬さんが、映画撮影中に撮った写真も流れます~。

 途中で帰らないでくださいね(*^_^*)

 

/// end of the “cinemaアラカルト124「毎日かあさん」”///

 

(追伸)

岸波

 この「毎日かあさん」は、2月の5日と6日の初日2日間で興収が7,911万2,400円で、動員は6万5,367人と、映画観客動員ランキングで初登場第4位となりました。

 2月23日には、映画の大ヒットを記念して都内で主演者たちの舞台挨拶が行われました。

 ところがその時、夫役の永瀬正敏が子役2人から励ましの手紙を贈られるというサプライズが。

 永瀬は目を潤ませながら「実際の僕には子供がいません。まだあきらめていません」と謝辞を述べました。

 離婚した元夫婦の共演・・・そこだけでも話題を呼びそうです。

 

 では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See you again ! 

毎日かあさん

(C)2011映画「毎日かあさん」製作委員会

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To be continued⇒  “cinemaアラカルト125” coming soon!

 

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