こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
運命の最終章。
早いものです。明日12日から全国公開される「SP
革命篇」!
2007年からフジテレビ系土曜ドラマで絶賛を博した「SP 警視庁警備部警護課第四係」の劇場版・完結篇でございます。
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SP 革命篇
(C)2011「SP」プロジェクトチーム
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前・後編二部作として制作された今回の完結版「革命篇」では、連続ドラマ版で残された様々な謎が明らかにされます。
また、作品のために肉体改造をして臨んだ主演の岡田准一は、フィリピン伝統武術カリを2年稽古して有段者となり、その成果もいかんなくスクリーンで発揮されています。
さて、今回も懸賞当選の試写会で公開前に観て来たドミニクから、超スピードでの観賞報告でございます。
ではドミニク、お願いしま~す♪
ドミニク こんにちは、ドミニクです。
公開前に、試写会で、観て来ました♪(笑)
前回の野望篇の時も石田警部補役の神尾佑さんの舞台挨拶付きで、詳細な解説付きでしたが、今回も、神尾さんの舞台挨拶付きで、VIP待遇な試写会でした。
説明をしてもらえると、あ~、なるほどと。セリフだけじゃ伝わらないお話も聞けました。
神尾さんのお父さんが、福島県警の警察官だったということは、新聞にも出ていて、F高校の出身というのは有名ですが、実家はいわき市だから、福島にこの映画を機会に前回今回と久しぶりに来たそうです。
今回は、福島だけでなく、郡山でも舞台挨拶をしたそうです。
懐かしい友の顔があったにもかかわらず、20年ぶりで、卒業アルバムを見ても誰だかわからなかった方も・・・みなさんも、あると思います~(笑)
このSPは、テレビシリーズの深夜枠から始まったのですが、深夜枠過去最高の視聴率。
最終回は、18.9パーセント。夜11時過ぎに始まっているのに、この視聴率は、すごいですよね~。もちろん、私も見ていた1人です(笑)
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SP 革命篇
(C)2011「SP」プロジェクトチーム
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神尾さんの話しだと、この『革命篇』を書くために、いままでの色々な出来事があったので、全部観てから挑むのがベストですとのことです。
え????え~~~~~???と、意外な事実がこの革命篇で明らかになります!
でもお時間のないかたは、野望篇だけチェックしてないと公安・田中がいきなり入院しているし、急になんで?って思います(笑)
前回の野望篇で、アクションだけが多かったので、ストーリーが全然進まなかったんですが、今回は、ストーリーが急展開を。
アクションシーンが多すぎと、スタッフの耳にも辛口評価のレビューが届いたらしいです。
前回の通信シネマのコーナーでも、森さんが言っていましたけど、あそこまでテレビでなんとかして、この作品だけ映画上映でも良かったのでは?と、私も思いました。
SPファイナルエピソードのストーリー展開が私の想像を超えたので、あくまでもSPの作品の中でだけですが、点数を付けるなら、もちろん、高得点です↑95点かと。
残りの5点は、本当にそんなに、制圧がうまくいくのかどうか?造反者が、居るのではないか?という点でした。でも、かなり、ドミニク的に満足のいく作品でした♪
尾形(堤真一)の「大義のために、死ねればいい」意味深な言葉ですね~。
そもそも、尾形にとっての、大義とは、いったいなんなんでしょうか??部下の井上(岡田)が、尾形に対して募る不信感も、ますます強くなる一方だし。
それもこれで、ファイナルなので、この作品で、明らかになっています。この作品だけ見たのでは、繋がりとか人物関係とか全く理解できないです。運命の最終章、はじまり、はじまり~。
もちろんここから、下はネタバレしているので、劇場に足を運んでから観てくださいね。
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SP 革命篇
(C)2011「SP」プロジェクトチーム
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前回の野望篇の内容は、第四係の4人が官房長官の警護についていたんですが、国会に届けるとき、何度もテロリストに襲撃されていましたね。
そこで次々と負傷し、最後に無事マルタイ(警護をすべき人物)を井上が国会に届け、任務完了でした。
東大出の警護課第四課の係長、尾形が、井上を撃とうとしたもうひとつのチームの部下に対し、「もういい」と言い放ちます。そこで、『野望篇』は終わっています。
あれから、2ヶ月すぎ、みんなの怪我が治ったところで、今回の『革命篇』に突入します。
井上の心に尾形への不信感が募る一方、尾形は野望に向け、人生をかけた計画を実行することに。
東大出のエリートで、頭がすごく切れる存在ですが、現場主義で昇進試験も受けない・・・その理由は、ここに。
麻田内閣不信任案か可決される日の国会議事堂へ、拳銃を持って出動する第四係。
「おまえ、今日は誰の警護に付くんだ?」
井上が警護するのは、口うるさい女性議員さんでした。みんな井上をご愁傷様~と(笑)仲間たちが先に行ったあと、拳銃の金庫の場所で井上と尾形が。
その頃、公安の部下・田中(野間口)は、尾形と伊達議員の接点を見つけようと必死になり、尾形の実家を訪ね、衝撃の事実を突き止めた後、何者かに襲われます。
瀕死の重傷で病院に居た彼は抜け出し、上司に「尾形はどういう根回しをしたのか幹部に仲間が居るのかわかりませんが、身分詐称して入庁しています。本物の尾形総一郎は別に居ます!!」と。
(あれは尾形ではない??じゃあ、誰なんだ??)
尾形の野望が実現する国会。その日、別の警護につくはずだった第四係を尾形は変更手続きをして、第四係の4人を全員、国会議事堂にくる議員さんの警護に配属し集めました。
彼らが邪魔なら、そういった方法をとらないはず。尾形が単独で、何らか意図があって、そうしたんではないかと思われます。公安の人物等、その配置の書類を見て、数人が、尾形の裏切りだと感じます。
国会議事堂に着いて議員が議事堂に入ると、尾形から石田に命令が。第四係の全員で、上の部屋(記者室)を見て来いと。
4人は椅子の間とか、一生懸命何か隠されていないか探します。でも、見つかりません。そこで井上は、何かを察知します・・・。事件は、ここではない~!
係長・尾形が裏切っているのではない。オレに、革命を止めて欲しいんだ~~!
その間、SP仲間が、次々と国会を制圧。
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SP 革命篇
(C)2011「SP」プロジェクトチーム
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テレビの向こうで、「有給とっちゃった~」と、笑いながら傍観する若き官僚リーダー達。東大の政治サークル出身者で作る「雄翔会」のメンバーの面々です。
「尾形さん、現場主義なんだもんな~。あの人なら、上にいけるのに~」と。
「もし、衆議院だけを孤立させるには、どうしたらいいと思う?」
官僚達は、テレビを見ながら、考えます。SPは、武器を携帯している。そこがミソです。
尾形と野望を共有してきた与党幹事長の伊達(香川照之)は、麻田を睨み付け、「すぐ、そこから引きずりおろしてやる!!」と。
マスコミが注目する中、本会議が開始。尾形が、その議事堂を占拠。総理付きのSP20人を含め最強SP達がガードを固めて、ここには、誰も入れません。
この計画は、若き官僚「雄翔会」のメンバーと伊達によって仕組まれた野望。生中継でマスコミが放送するなか議員の献金や未公開株のインサイダー取引など、次々、議員の黒い部分が暴かれていきます。
若き官僚「雄翔会」のメンバーは、議員の黒い部分をみんなに教えたかった!そこが狙いかと。
誰も言う人いないですからね~。しかも生放送でないと、マスコミをお金で買収し、もみ消すやからも出ますし。その裏側で、井上を含む第四係の面々を良く思わないSPが、井上らを封じようとします。
尾形の行動に賛同した総理付きのSPの上司は、「井上を撃つな!」といいますが、尾形のもうひとつの部隊は、井上たちが好きではないので、撃とうとします。
会議室での格闘シーン。もちろん、井上らが勝ちます。ここで、お約束の「手錠持ってくるの忘れました・・・」意外とドジな井上。
神尾さんのお話だと、このシーンはそれぞれが戦って色々なモノを壊しつつなので、やり直しとかNGとか出来ない緊迫するシーンだったそうです。よく撮れていました。
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SP 革命篇
(C)2011「SP」プロジェクトチーム
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1時間以上経って、本会議場ではようやく麻田の番。そこで伊達の回想が入ります。
誕生日ケーキを持っていた本人。でも、目の前に大量の血が流れてきて、落とします。そうです。伊達こそ、尾形の弟です。
あの事件の日、尾形と一緒に父の遺体を発見しました。父の復讐のためタックを組んだんだと思います。
尾形は、自分の父が死んだのは自殺ではなく、麻田の罪をかぶって殺されたのでは?と。麻田は、知らなかったの一点張りで認めません。
「誕生日に死ぬやつがいるか?」
尾形が発した、その言葉。大義のために殺された父。マスコミに自殺ではなく他殺の疑いがあると思われたとき、大金で握りつぶして。
話題を通り魔から、子供を助けた英雄に転換。おかしい・・・。そこまでが、尾形の野望。
国会を占拠すること自体いけないことだけど、マスコミを通して、ありのままを国民に伝えたかった。父の無実を証明する。それこそ、尾形の真の野望。
そこで、伊達が止めに入るという設定を尾形聞いていましたが、セリフが違う~!
「暴力で何も生まれない・・・!!」急にいい子ぶる伊達。尾形はハトが豆鉄砲をくらったかのような形相。そうです。ここから、若き官僚「雄翔会」のメンバーと伊達によって仕組まれたストーリー。
いっきに伊達の支持を集めて、麻田総理不信任案をと。伊達を首相に祭り上げようというのです。
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SP 革命篇
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ここで、ようやく各階のSPを制圧し、第四係が突入。事務室からセロテープを集めてくる辺り、すごいです。ほかのSPより、この第四係のSPは強いので、撃ちまくります。
井上は、尾形がこの野望を止めて欲しいと願って、わざわざ自分たちを配置したんだと感じます。
秘密の通路経由で逃げる麻田。追う尾形。それを止めようとする井上。井上と尾形は格闘になりますが、どっちも最強。観ていてため息が出るほど、うっとりするような、戦闘シーン(笑)
かっこ、よすぎます!
「お前に俺が撃てるのか?」問う尾形。答えない井上。
結局、尾形に急所を決められ失神する井上。尾形の敵は井上ではなく、麻田だけです。麻田は、警察に助けを求めるけど、最強SP尾形。追い詰めます。
あの時、麻田が昔仕組んだ事件で、井上の両親が殺されたんですが、その犯人に麻田が殺されそうになったけど、犯人を撃ち殺した尾形。
「助けてくれたんじゃなかったのか?」
違います。誰かに殺されてしまったのではいけないので、彼は、自分の手で麻田から真相が聞きたかったようです。最終的には、国会議事堂の屋上で、自分がやったと白状させます。謝罪する麻田。
「・・・俺の復讐は、終わった」死のうとしたとき、そこへ追いかけてきた井上が。
「どうせ、俺を撃てないだろ?」と、尾形は自分の銃口を自分の頭に向けます~!
パーン! 銃声が鳴り響き、あたりはシーンと。カメラワーク的に見えません。でも、ここで尾形が死んでしまうとキレイに終わったかのように見えて、かなり納得いきませんよね。
それで、終わりにするつもりか?と。ドミニクも、これで全ての革命が終わったら、この映画は、50点でした。
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SP 革命篇
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でも、鳴り響いた銃声は、尾形のものではなく、井上が尾形の腕を撃ったもの。「オレを逮捕しろよ」という、尾形。彼は、部下の井上に、信頼を寄せていました。
「出来ません」笑う尾形。いつものように手錠を忘れたことに気付いたのでしょう~。
井上を一番信頼していた尾形。もし、両方の親が殺されなくて、いまの職についていたら、最高のコンビネーションだったんですけど、残念ですね。
悪いのは、麻田総理です。自分の罪を後輩にかぶせ、自分だけのうのうと生きている。口座を開かせ、そこに振り込まれるお金を横取り。自分は何も知らなかった、そう言えばいい。
どこかの議員さんと一緒ですね。秘書のせいにして。
そもそも、上司が部下の事を知らなかったで済むのか?本当に、関わっていないのか?
尾形がどんな思いをしたのか。父の誕生日に祝おうと帰宅し、血まみれになった父を発見。靴下には、父の血が・・・。
伊達家に引き取られた弟が、どんな思いで、兄と一緒に麻田に復讐しようとしたのか。父の血を目の前で見て、手に持っていたケーキを落として・・・。麻田のために犠牲になったのは井上だけではなかったんですよ。
井上の両親が死んだのだって、麻田の自作自演で、尾形の父の死で、人気が下がったから、あげようとした芝居だった。まさか、それで井上の両親が死ぬとは思わずに。
井上は、そこからへんな能力を持ち、現場で鋭い力を発揮するようになる~。 麻田は死ぬことなく、ストーリーは終焉を迎え、尾形だけが、罪を問われる。
本当にこれで良かったのかと思いました。でも、麻田総理には、生きて償って欲しいです。
そのあと、公安の田中とその上司達公安が、若き官僚「雄翔会」のメンバーのアジトを突き止めて、突入しようとしたら、リバプールクリーニングの姿が。
誰の命令を受けているか分かりませんが、最強の殺し屋です。というわけで、アジトが目の前で爆破されました。おろらく、全員死亡だと思います。
これをあやつっているのは、私は、尾形か伊達の秘書だと思ったんですが、どうなんでしょうね?
でも、少なくとも、今回の革命で味方についていたものの依頼だと思います。井上は、しばらく、能力がなくなっていましたが、ラストで復活。尾形は、刑務所へ。このままだと、まだ続きそうなんですが、これで終わりだそうです。
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「人気があったから、続編!」をという声も強いかと思いますが、元々ドラマシリーズもこの『革命篇』のために、書かれたものなので~とのお話でした。
終わりにするには、惜しい作品だと思います。麻田が罪を認めたので、尾形も納得がいったと思いますが、ほんと熱くなれるシリーズでした。
堤さんも岡田くんもどっちも格好よくフィナーレだと私は感じました。
最後に、神尾さんから一言。どんな役を次演じたいですか?との問いに、『人形を手にのっけている役』と。仮面ライダーを見ている人は分かるはず(笑)
もう、他局の番組出ています。私は、気付いてましたよ~。
/// end of the “cinemaアラカルト125「SP 革命編」”///
(追伸)
岸波
前回の「野望篇」もそうでしたが、cinemaアラカルトの編集に一苦労しました。というのも、ジャニーズの岡田君が出ているので、ほとんどフォトギャラリーが提供されていないからです。
しかたなく「FAINAL」の横長写真を区切り線の代わりに使い回しいたしました。
それにしても、堤真一の演じる尾形の役どころ、「根っからの悪人役ではない」という部分だけ僕の予想が当りましたが、半分は丸はずれ。
しかも…この完結篇の評価はかなり高いのです。
いままで散らかし続けた伏線をやっとのこと回収できたからでしょうか。
「ようやく全体像が納得できた」という感想が多かったです。
しかし、ドミニクの言うとおり人間関係が複雑なので、この「革命篇」だけ見たのでは肝心なストーリー展開が理解できないことウケアイ。
やはり、今回の革命篇を十分に楽しむためにも、せめて前編の「野望篇」だけでもDVDで観てからご覧になることをオススメいたします。
では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See you again !
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be continued⇒ “cinemaアラカルト126” coming
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