こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
愛する人に何を残すのか──。
「The
Last Message 海猿」…観てまいりました、公開初日にケイコと3Dで。
この作品、元々は「週間ヤングサンデー」に連載されていた佐藤秀峰の劇画。
海難事故に立ち向かう海上保安官仙崎大輔の活躍を描いた物語で、劇画からテレビドラマ化され、その後映画化されて三本目となるシリーズ完結編が今回の作品なのです。
タイトルがラストメッセージなら、キャッチフレーズもこんな(↑)ですから、まさに大団円に相応しい作品となることは間違いなし。
(でも・・・死んじゃうんだろうな、やっぱり。)
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The
Last Message 海猿
(C) 2010 フジテレビジョン ROBOT
ポニーキャニオン 東宝 小学館 エー・チーム FNS27社 |
今回の舞台は、福岡沖に国家プロジェクトとして建設された巨大天然ガスプラントの「レガリア」。
その火災発生現場に救助に駆けつけた海上保安官先崎は、新人救難士の服部とバディを組んでレガリア設計主任の桜木とともに現場に急行します。
しかし、そこで思わぬ爆発が起こり、先崎たちは逃げ遅れた女性医師らとともに緊急封鎖された施設内に取り残される。
折りしも巨大台風がレガリア直撃コースで接近し、救援隊は彼らを残して退避するしかない選択に。
迫り来る台風の中で恐れていた二次爆発の危険が現実のものとなり、救援はもはや不可能。
さて、彼らの運命は!?
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The
Last Message 海猿
(C) 2010 フジテレビジョン ROBOT
ポニーキャニオン 東宝 小学館 エー・チーム FNS27社 |
うーむ・・・毎回のことですが、今回もまた絶体絶命!
しかも、人命を優先する先崎の上司下川救難課長(時任三郎)に対し、作戦責任者の内閣参事官吉森(鶴見辰吾)は、巨費をかけたレガリアの保全を優先すると言う葛藤。
いったいどうなっちゃうんでしょうか。
(やっぱり、自分を犠牲にして死ぬんだろうな・・・ラストメッセージを残して)
ということで、全編解説しようと思った折も折、ドミニクからレポートが!(あらららら)
えーいドミニク、上手に解説してくれい! ←(丸投げ)
ドミニク
懸賞マニアから、いつしか試写会四天王になった、ドミニクです♪
「いつも居るよね~」と「いつも居る方」に言われました。あなたも四天王の1人です。
クイーンは、現在、育児休暇中ですが、その席は空席のまま空けてあります~(笑)
それはさておき、前回の海猿は、チケット2枚あったんですが、別々の映画館のため、夫と同じ時間に別な映画館で観ました。
今回は、家族の分も当て、「特攻野郎Aチーム」ならぬ「試写会行こうDチーム」で行ってきました♪
(オヤジではないですが、オヤジギャグ)
今回は、20代女性が圧倒的に多く当たっていて、いつもは見ない顔ぶれや小学生の子連れも数組居ました。
当選した150人中、5人家族で参加された方が一番獲得枚数多いかも?
時間は、劇場の宣伝の尺にもよりますが、今回は宣伝を挟まなかったので、2時間9分です。
サブタイトルがラストメッセージだったので、大輔から環菜への「遺言」と勘違いしたドミニク(笑)
最終的にどうなるかは、お楽しみに~。
ここからは、劇場に足を運んでから読んでくださいね。
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The
Last Message 海猿
(C) 2010 フジテレビジョン ROBOT
ポニーキャニオン 東宝 小学館 エー・チーム FNS27社 |
いままでの海猿は、バディ(2人1組の相方)が死ぬとか、主人公の葛藤というか、恋だの愛だのを含め、いろんな気持ちの問題が多かったのですが、今回は、主に・・・
「レガリアシーン」が、きゃ~危険。大輔君危ないよ!というシーン多いですね。
そして、海猿初の3D。
テレビでも紹介していたのですが、伊藤英明35歳の筋肉がモリモリが、3Dだと「萌え~」だそうです。
私は2Dで観ましたが、たしかに、ド迫力!
あれが、立体だったらすごすぎますって。
ファイト一発!!とまたいいたくなってしまいました(笑)
私はマッチョ好きではないですが、筋肉好きでなくとも、すご~い筋肉って思います。
あと、3Dだとヘリコプターが、リアルだそうです。
そういえば、音もリアルで、一体感がうまれていました。まるで、レガリアに取り残されたように・・。
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The
Last Message 海猿
(C) 2010 フジテレビジョン ROBOT
ポニーキャニオン 東宝 小学館 エー・チーム FNS27社 |
ストーリーですが、2010年10月、福岡沖で、大型台風が接近している中、巨大天然ガスプラント施設『レガリア』に隣のクレーンの先みたいなものが、もたれ掛かって、火災が起こっていました。
『レガリア』は日韓共同の施設で、ロシアからも技術提供を受け、1500億円もの予算がつぎ込まれた国家規模の重要プロジェクト。
本当は休みで結婚3周年記念日を祝うはずだったんですが、仙崎大輔(伊藤英明)はバディの吉岡(佐藤隆太)そして『レガリア』設計主任である桜木(加藤雅也)と共に「レガリア」修復のため、向かっていました。
環菜は子供と帰ってきて、大輔君いるんでしょ?と探しますが居ません。
そして、家のお部屋はへんな仕掛けが!!!(笑)
宅急便で、水中眼鏡をした猿が送られて来たり、リモコンを押すと環菜に「チェックイン」という歌が♪♪
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The
Last Message 海猿
(C) 2010 フジテレビジョン ROBOT
ポニーキャニオン 東宝 小学館 エー・チーム FNS27社 |
要救助者の救出が行われる中、突然思いもよらない爆発が「レガリア」を襲います。
海上保安庁のみんなで爆破前に救出予定が、レガリアの設計者がもたもたしているんですよ。
前作の告白シーンは、「さっさと逃げろ」とドミニクと同感の方が多かったそうで、今回はセリフ短めでまいてまいて(笑)
でも、それでも、しゃべってないで!って思うシーンも多々見受けられましたね。
桜木さんが、火災から自分の居る場所を守るためシャッターを下ろします。
逃げられなくなる!!!そう思ったとき救いの手が。
バディの吉岡??いえ、違います。
その窮地を救ってくれたのは、第七管区機動救難隊の服部(三浦翔平)です。
こうしてレガリアには、仙崎大輔(潜水士歴6年目)、レガリア設計者の桜木、専属医師の女性・西沢、新米海保(2年目)、作業員の男性・木嶋(濱田岳)の5人が取り残されます。
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Last Message 海猿
(C) 2010 フジテレビジョン ROBOT
ポニーキャニオン 東宝 小学館 エー・チーム FNS27社 |
セリフで、「その5人の命は、レガリアより重要か!?」と内閣参事官(鶴見辰吾)。
まるで、レガリアの方が大事だといわんばかりです。
現場の5人には聞こえてないところで、話し合いが。
警備救難部救難課長・下川(こと、時任三郎)も言い返します。彼は、1500億より、部下や救助者など、5人の命の方が大事だと思っています。
この世に、人の命より大事なものがあるのでしょうか??
モノは作り直せます。でも、人は生き返りません。
下川さんがもしいなければ、5人は見殺しでしたね~。(あぁ~こわい)
波が高くて船もヘリも近づけません。
今回は、機動救難隊隊長(北尾
勇)こと石黒賢も遠くで見守っているだけです。台風はやりすごせと。収まったら助けにいくと。
二次災害を防ぐための判断ですが、それで、大丈夫なのか???
今にも転覆しそうなレガリア。
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The
Last Message 海猿
(C) 2010 フジテレビジョン ROBOT
ポニーキャニオン 東宝 小学館 エー・チーム FNS27社 |
吉岡も、無線で話していますが、遠ざかる大輔との距離にもしかして・・・だめなのかも??というそぶりを見せず、精一杯応援してくれます。
台風がくるなか、5人が避難していた食堂に大量の土砂が。
桜木さんが、止めるには、もたれかかっているトコに行って、ハンドルをまわさないとと教えてくれ、海保の2人が行きます。
でも、そこで服部が弱音を吐きます。
「色々勤めても続かなくて、公務員なら親も安心してくれるかな?って思って公務員になったのに、ここで、死ぬんですか!?聞いてないよ~。今日は彼女とアパートでご飯食べる約束してたんです」と。
結局、震える服部は使い物にならなくて、大輔がひとりでハンドルを回してドロを止めてくれます。
顔はイケメンだけど、今回の役はだらしないというか・・・服部の成長をあらわすため、三浦君頑張ったなと思います。
そのぶん、大輔かっこよさ引き立っています(笑)
イケメン出てきて、ちょっと!と思いましたが、あの役なら、頑張れって素直に応援できそうです。
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The
Last Message 海猿
(C) 2010 フジテレビジョン ROBOT
ポニーキャニオン 東宝 小学館 エー・チーム FNS27社 |
2回目の火災。
もうだめだ・・・レガリアを沈めるか?5人を見殺しにするか?で迷った時、内閣参事官に問われ、下川さんは、命を優先すると。
内閣参事官は、首相に説明し、報告書を書かないとだなと。
それで済むなら、見殺しにしないでくださいって言いたかったです。
レガリアが爆発しないようにする方法を模索。
設計者は、沈めるしかないと判断。
海保の2人で、なんとか出来る方法をと下川さん。
地上のレガリア設計チームで、方法を考えたら、一番端に水を入れて重くして、沈める方法が。
でも、2人は急がないと死んでしまうと。
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The
Last Message 海猿
(C) 2010 フジテレビジョン ROBOT
ポニーキャニオン 東宝 小学館 エー・チーム FNS27社 |
水は入れられたのですが、大輔君が、骨折をして、大量の水がかぶさって、2人で死ぬことは無いと服部に「行け!」と。
絶対絶命。
1人だけ無事にほかの3人の下へ戻った服部。死ぬのは怖い・・・葛藤します。
でも、服部が勇気を出して助けにきてくれます。
最後には仲間も救助にきてくれますが、レガリアが沈むか沈まないかの、間一髪でした。
最後に、テレビで救出された大輔と待っていた環菜・大洋(10ヶ月)の姿が出てきて、内閣参事官も自分の最終判断が間違いではなかったと。
「テープ聞いた??」
結婚記念日用に撮ったカセットテープ。遺言とならなくてよかったです。
「環菜の、大輔君が居なくなったら・・・私どうしたらいいの??」
それほど、結婚して3年も経つのに、ラブラブな夫婦うらやましいです。
妻と子へ残すラストメッセージが、テーマとなっています。
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The
Last Message 海猿
(C) 2010 フジテレビジョン ROBOT
ポニーキャニオン 東宝 小学館 エー・チーム FNS27社 |
壮大なスケールで海猿たちの命がけの闘いを描き出した映画「LIMIT OF LOVE海猿」から4年。
今回の作品は、最終章ということで、いきなり環菜と大輔君が結婚してから、3年後になっています。
現実世界と、たいしてかわりない時代のながれになっています(笑)
ラストメッセージということですが、「海猿は、続けて欲しい」と願うドミニクからのラストメッセージです!(^^)!
見所満載で、大満足です。
熱い男とドキドキの状況、吊橋の理論的ではないですが、ドキドキすることまちがいなしです。
/// end of the “cinemaアラカルト112「The Last Message 海猿」”///
(追伸)
岸波
ということで、今回の最終作品も「海猿」のお約束がきちんと抑えられています。
その一つは、ドミニクも書いているように「絶対絶命」のシーンで、長尺の会話や回想に浸るシーンが挟み込まれること。
何故かそのシーンの最中だけは、嵐のような轟音も人々の喧騒も掻き消えてホンワカな世界に変わってしまう・・。
この挿入シーンについて、「そんなことしてるより早く逃げろよ」という多くの感想があるにも関わらず、第三作まで同じやり方を踏襲すると言うのは、もはや確信犯なのでしょう。
おそらくそれは、リアルではなく“心の中の時間”・・・実際には一瞬でも、その瞬間こそが永遠になるってこと、ありますよね。
え?経験ない?・・・そうですか。
またもう一つは、その絶体絶命の状況で、必ず誰かを残していかざるを得なくなる。
今回は、5人のレガリアへの置き去りと、足を痛めた大輔が船底に置き去られるダブルの絶体絶命が用意されています。
もうどうにもなりません。
司令部の仲間も家族も絶望の中で、あきらめるしかありません。
ところがっ!
そこから再び救出劇がスタートするのです。
泣けますよ、ここ。
毎回同じパターンではあるのですが、これこそ「海猿」を「海猿」たらしめている必要不可欠の最終ミッション。
印籠が出てこなければ「水戸黄門」ではないのです。
そして、ドミニクが見たのは2D、僕らが見たのは3D・・・ということで、その迫力はどうであったか。
実は、この3D「海猿」は、3Dカメラで撮影されたものではなく、通常通りに撮影された映像を、後に画像処理を施して3D化されたのです。
ほぅ、そんなことも出来るんだ・・・と驚いたのですが、やはり「AVATAR」などと比べると違和感を感じたのは否めません。
そもそもこの「海猿」はスペクタクル・シーンこそ用意されていますが、あくまでも本筋は人間ドラマ。
司令部の中とレガリアの中、そして家庭での出来事を表現するのに3Dの必要性は薄かったのではと思います。
ところがっ!
超アリルな3Dシーンが(スペクタクル・シーンではなく)あったのです。
それは・・・・映画が終わった後の字幕の背景となっていた「メイキング・オブ」シーン。
黒い囲みの中で、そこだけ凄い遠近感があるシーンが続くのです。
はい。映画が終わってから。
うーむ・・・もしかして、ここだけ本当の3D撮影をしたのでありましょうか・・。
(「メイキング画像だけ」なんて、ありえません)↑
では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See you again !
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回想シーン
(C)
2010 フジテレビジョン ROBOT
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be continued⇒ “cinemaアラカルト113” coming
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