こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
人間に見られてはいけない。
またまたやって参りましたジブリ・アニメ「借りぐらしのアリエッティ」!
原作は1952年に出版され、この年のカーネギー賞を受賞したメアリー・ノートンのファンタジー小説「床下の小人たち」。
脚本はお馴染みの宮崎駿氏、そして今回の監督に抜擢されたのは弱冠36歳の米林宏昌監督!
(「ゲド戦記」で作画監督補として宮崎吾朗監督を支えた人ですね。)
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借りぐらしのアリエッティ
(C) 2010 GNDHDDTW |
この映画の前売り券は、発売から2ヶ月時点で54,000枚を超える売り上げを記録し、前作「崖の上のポニョ」の約3倍の記録だそうであります。
うーむ、前評判はそんなに高いのか・・・。
ということで、今回のレポートはドミニクです。
ドミニク
こんにちは、ドミニクです。
家族3人で、ワーナーマイカルに行ってきました。
「借りぐらしのアリエッティ」を観た小学生以下の子供は劇場でハガキがもらえ、「もしもキミが小人だったら?」を書いて送ると、スタジオジブリから、もれなく手紙が届きます!(←ここ大事です)
8月13日金までなので、お急ぎください。
「もし小人だったら、何借りる?」って。
私なら食べ物ですね、ハイ。
自分が小さければ、ケーキも大きいだろうな。
色気より、食い気です(笑)
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借りぐらしのアリエッティ
(C) 2010 GNDHDDTW |
今年応募した試写会で、初めて、はずれました。
しかも、一番観たかったジブリの作品・・・ショックもひとしお(涙)
当たったお友達に聞いたら、2000通を超える応募あったらしいよと。
いつもの広い会場でなかったそうなので、20倍以上です!!!!!
それだけ期待も高いということでしょうね~(#^.^#)♪
最近、老若男女問わず、懸賞ブームで、試写会も激戦化しています。
映画好きが増えるのは良いですが・・・地元の懸賞で、2千人応募って多すぎです。
だって、28万人位でしたよね~福島市民は。市民の140人に1人は応募しています(笑)
1人1通なのに、今年急に、応募数増えました!!!
確かに試写会に行くと今までの試写会で、会ったこと無い人ばかりですもの。
友達から、「借りぐらしのアリエッティ観た?」といきなりメールが来たので、気になって眠れず、翌日、朝一で観て来ました(笑)
(行動力は、あります!思い立ったが吉日です)
夫と観る映画は、ハズレが多いですが、ジブリは別です。
公開してすぐだし、平日の昼間だったので、「子供会」の子供達がガヤガヤでした~。
夏休み映画ですしネ。ゆっくり観たい人はレイトショーで、どうぞ。
ジブリでこの作品と一番近い作品といえば、トトロでしょうか?どこが似ているって、現実の世界の裏側ってところです。ありそうな・・・ないような・・・。
あったらいいな(^.^)が、いっぱい詰まっています♪
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原作「床下の小人たち」
(メアリー・ノートン) |
メアリー・ノートンのファンタジー小説「床下の小人たち」を原作に1950年代のイギリスから、現代の日本風にアレンジしています。「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」にかかわってきた米林さんが監督をつとめます(通称:麻呂)。
顔なしのモデルになった人物だそうです。
今回は、短めの80分作品です。
ここからはネタばれしていますので、まだの方は、行ってから読んでくださいね。
今回の主人公は、床下に住む10センチの小人アリエッティ。
必要なものは床の上の人間から、「借り」て生活しています。
翔(しょう)は、心臓が弱く、おばあさんの妹に、母が育ったというこの家に連れてこられます。
母が海外出張で居ないので、心臓の手術の前に、この家に1週間だけ預けられることになった、男の子です。
着いた瞬間、アリエッティは、この翔に見られてしまいます。
なんとか隠れたようですが、翔は「ん?」と。見てますね~。(翔の声は、神木隆之介君)
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借りぐらしのアリエッティ
(C) 2010 GNDHDDTW |
その晩、アリエッティのお父さんが、「狩り」ならぬ、「借り」から帰ってきました。
「人間の男の子が引っ越してきたようだ。でも体が弱いようだ」
偵察もしてきています。
「私、練習もしてきたから・・」と。(声は、志田未来ちゃん)
翌日、いよいよ14歳になったアリエッティも「借り」デビュー。
床の上の人間から、見つからないようにこっそり生活必需品を借りて生活しています。
「あったらでいいの、角砂糖があれば・・・」という母を残して、父と娘は「借り」へ。
お父さんは、ものすごい力で、シュルシュルシュルと降りて、ガムテープで靴底を貼って、テーブルに登って、かっこよく角砂糖をゲットします(声は、三浦友一さん)
そのあと、ティッシュをとりに行って、豪華で、わ~すごい!という感じのドールハウスへ。アリエッティにサイズもぴったりです。
でも、お父さんが、「この部屋のものを「借り」ちゃいかんと」
「なんで?」と、アリエッティ。
「この部屋の物を持ち出すとわかってしまうから・・・」
確かに、小人が居るってわかってしまいますよね。
そのあと、ティッシュボックスからお父さんと共同作業で、両側からひっぱっていると、アリエッティが、角砂糖をバックから落として・・・音がして、そこで、子供の男の子に遭遇してしまいます。
『人間に見られちゃいけない・・・。』小人たちの掟でした。
その日の借りは終了です。お母さんは、心配性なので、内緒だとお父さん。
「今日は、ライトが切れて行けなかったよ・・・」と、嘘をついてくれます。
「あらそうなの・・・」(お母さんの声は、大竹しのぶさん)
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テーマ・ソング
(セシル・コルベル) |
そのあと、縁の下に角砂糖が。
「人間の罠だ!取るんじゃないぞ、アリエッティ」と父。
見られたので、引っ越さなきゃという話になります。
お父さんの話だと、昔は3家族居たけど、一家族は行方不明で、一家族は引っ越して、今じゃアリエッティと両親しかこの家の床下には居ません。
「引っ越すなんていやよ!この家、住みやすいんですもの~」という母。
確かにお金持ちの家なので、この家は何でも揃っています。
「私たちにかかわらないで・・!」
と、アリエッティは、アリに半分食べられた角砂糖を返しに行きます。
【ある日の夕食場面・・・】
ドールハウスはね、父が小人たちのためにつくさせたものなの。本物なのよ~。
いつか小人たちに使ってもらいたくて、電気を通すと使えるようになっているの。
おばあちゃんの妹は言います。
ハルさん(お手伝いさん)も、立派だな~と。
お父さんは、単身で、森へ新しい住処を探しに出かけます。
怪我をして、アリエティに似た大きさの小人に手を貸してもらって帰ってきます。
私たちのほかにも居たんだ・・・。新たな発見をしました。
翔は、アリエッティの家を発見し、ドールハウスの、キッチンを勝手にアリエッティの家のキッチンと交換します。
かなり豪快ですよ!いきなりキッチンだけ交換しますからっ。
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借りぐらしのアリエッティ
(C) 2010 GNDHDDTW |
お母さんは、うれしくなって、ウキウキしますが、お父さんから、引っ越すとき持って行くな!といわれます。
引っ越す前、人間に見られたので、翔にお別れに来たアリエッティ。
「アリエッティには残酷なことをいうようだけど、きみたちは滅び行く運命なのかもしれない」と翔。
ここで、翔は、心臓が悪いことを告白します。
別れを言うアリエッティ。自分が「借り」ていた洗濯バサミを翔に渡します。
「生きて!」のサインか「手術のお守り」だと思います。単に返したという意味ではないと思います。
アリエッティは、その場から消えます。
お母さんがキッチンで、ハーブティを入れていると、お手伝いさんのハルさんが・・・「見つけたわよ~」と。
押入れの床下から、お母さんを引っ張りだします。
アリエッティの家から、母の悲鳴が!
あわてて戻る、アリエッティ。
家政婦のハルさんが、アリエッティの母を生きたまま捕獲しています。
そして、ビンに入れて、ラップで息が出来るようにして食品庫へ入れます・・・。
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借りぐらしのアリエッティ
(C) 2010 GNDHDDTW |
ぼっちゃんの部屋の鍵を閉めて、翔が出られないようにして、ねずみ駆除の会社を呼び、「生きたまま捕獲して」と依頼します。
アリエッティは、窓から、翔を呼びます。
でも鍵が掛かって出られなくなっていました。
屋根から、隣の部屋にうつり出て、捜索開始です。肩に乗ってすっかり、翔に懐いているアリエッティ。
食べ物の小屋を探していたら、ハルさんが入ってきます。
「かぎ閉めたはず・・・」とぼそっと。
(使用人がそんなことしちゃだめですよね~。)
目線は、食品庫だったので、翔が、指で教えてくれます。
「ハルさん、のど渇いた~おなか減った」と話をそらしてくれて、ハルさんに用意させている間、アリエティは、お母さんを無事発見。二人で逃げます。
おばあさんの妹が帰宅すると、ねずみ駆除の会社が。
「なんの騒ぎなの?」と。
「奥様~実は!」と、アリエッティの家を見せようとしたら、ときすでに遅し。
翔が、庭に隠してくれていました。
「ない・・・」とハル。それならば食品庫に小人がと探しに行ったら逃げられていました。
本当に悔しがっていました。きっと、小人を発見した自分の手柄を認めてほしかったんでしょうね。
最後に猫が、アリエティが、去ることを教えてくれて、翔は追いかけました。
もう死ぬんだ・・・。と言っていた翔でしたが、生きる勇気が湧いたようです!
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借りぐらしのアリエッティ
(C) 2010 GNDHDDTW |
このあと、アリエッティは、ほかの小人に会えたのか?とか翔は治ったのか?とか疑問も多々ありました。
もし、翔が、ドールハウスを勝手にアリエッティの家と取り替えなければ・・・とか。
もしあの時・・・というのが多いように思いました。
翔が見ただけなら、家族は引っ越すこともなかったように思います。
何か違っていれば、人生変わっているかもしれませんね。
ジブリ的には、新たなものをドンドン生み出す時代は終わり、これからは物を大切に・・・いわば、「借り」る時代に移り変わってきたということを言いたかったのかなと思います。
時代が変わったなと思います。
感想は、登場人物も主要で7人で、その他3人だったので、本当に分かりやすかったけど、時間が短くて、もっと、詳しく知りたかったかな?と。
大事件という事件も、トトロのようになかったし、しいていえば、ハルさんが小人を必死に探しまくっていたことくらいでしょうか!?
ジブリ作品全部観ましたが、やっぱり私の一番は、「天空の城ラピュタ」かな?と思います。
(辛口評価かもしれませんが・・・。)
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借りぐらしのアリエッティ
(C) 2010 GNDHDDTW |
「耳をすませば」も原作、柊あおいさんなので、大好きですが。
「ぽにょ」より、わけの分からないものが出てこないだけ、いいかと思います。
「ぽにょ」も深かったですけどね~。
この歌も、「ぽにょ」並みに、耳に残りますね~。
やっぱり、ジブリの映画音楽は独特なものを感じます。
やっぱり、ジブリ作品は、自分でその先を考えるように出来ていて、なんぼですね。そういった点では、今回は、正解です。
物足りないという人も居ると思いますが、ジブリらしい、良い作品だったと思います。
/// end of the “cinemaアラカルト111「借りぐらしのアリエッティ」”///
(追伸)
ドミニク
セシルコルベルが歌う「Arrietty's
Song」いいですね~。
私が打ったので、入力間違っているかもしれませんが・・・。
『借りぐらしのアリエッティ』主題歌
♪I'm14years old、I'm pretty~
元気な小さいLady
床下にずっと 借りぐらししてたの~
時にはhappy 時にはblue誰かに会いたい~
風 髪に感じて 空を眺めたい あなたに花届けたい
向こうは別の世界 蝶々が舞っている 私を待っている
そう変わることのないわたしの小さい世界
嫌いじゃないの でも あなたをもっともっと知りたくて
喜びと悲しみは いつも折りまざってゆく
風 髪に感じて 空を眺めたい あなたに花届けたい
向こうは別の世界 蝶々が舞っている 私を待っている
太陽の下で 花に囲まれて あなたと日々過ごしたい
この想いを胸に 新しい世界で私らしく生きる ♪
では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See you again !
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テーマソング
(セシル・コルベルによる
オリジナル・アルバム) |
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the author your feedback, your comments + thoughts are always greatly appreciated.
To
be continued⇒ “cinemaアラカルト112” coming
soon!
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