「Ice Cubes」 by Fra's Forum♪

 

 

 

 

 

 


◆ 青天の霹靂ニュース

(前回の続き)初めての一時帰国を終えて寒~い日本からインドネシアに戻り、また灼熱の太陽の下で働く毎日となりましたが、元々夏が大好きだったのでこの暑さは単身赴任の寂しさをだいぶ和らげてくれました。

 乗り込み時から一緒に日本から来た鳶の職人さんがホームシックでノイローゼ気味になって帰国の手配をしたり、工程が遅れ気味で応援の土木技術職の社員と大工、鉄筋工の職人さん達を新たに呼んだりと大忙しでしたが、工程も最終段階のコンクリートケーソンを沖合に延びた長い桟橋の先まで曳航して沈めるところまで進んでいました。

曳航されるケーソン(イメージ)

 ケーソンを沈めて設置する場所は、潜水士が潜ってあらかじめ投入された捨て石を人力で敷き詰めて平らにするというけっこう原始的な方法でやっていて驚かされたものでした。

ケーソン据付作業

 このころはたまの休みに近辺で唯一のゴルフ場、PTアルンゴルフクラブにりんかい建設の若手社員たちと出かけていきました。

 9ホールだけのコースで、芝もグリーンもあちこち剥げていてクラブハウスもありませんでしたが、ゴルフ初心者のぼくにはちょうど手ごろな難易度のコースで、ストレス解消にもなり、最後のラウンドの時には生まれて初めてハーフ50を切ることができました。

 パー35のコースでしたが、最後のショートホールでパーを取ってなんと45で回り、最後のパットを決めた時の感触は39年たった今でもよく覚えています。

インドネシアのゴルフ場

 キャディは近所の子供たちがやっていて、10歳ぐらいの子供たちが重いバッグをかついで暑い中を歩いているのがかわいそうで、飲物をあげたりチップを多めにあげたりしていましたが、彼らもなかなかしたたかなもので油断をするとバッグに入れておいた財布からお金を抜かれたり、ニューボールを古いものにすり替えられたりということがちょくちょくあり、苦笑いさせられたものでした。

 太太には週に一度手紙を書き、太太からは月に10通ほど手紙が届いていました。お互いの手紙にナンバーをつけていましたが、ほぼ一週間から10日ほどで届いており、たまに順番が逆になることはあっても届かないということはありませんでした。

写真も一杯送ってくれました

 いよいよ工事も最終段階になって、ジャカルタに呼び寄せる話を具体的にしようかと思っていた頃、太太からの手紙で5月にジャカルタへ行くのはできなくなったと・・・???

 9月末に出産予定なので、ジャカルタへ行けるのは早くても年末になるとのことでした。

 第二子をつくるのは、太太がジャカルタへ来てからになるので、長女は一人っ子になるかもなあと漠然と考えていたので、青天の霹靂というか・・・単身生活がまだ続くのかと・・・複雑な心境でしたが、「少ないチャンスをよくものにした。よくやった。オレ!」と自分をほめてやることにしました。

◆ 現在/オリ・パラの名残り

 緊急事態宣言継続中で、週2回中央区・佃の本社に出勤する以外どこにも出かけられず、ストレスがたまってきたので、普段朝は八重洲口からバスに乗るところ丸の内口に回ってみました。

 44年前、新入社員で経理部財務課に配属されてから2年ほどの間、毎日のように大手町の銀行回りをさせられていましたが、あのころに比べると東京駅の駅舎以外の風景はずいぶん変わってしまいました。

 緊急事態宣言下で金曜日の朝というのに通勤客もほとんど見られませんでした。

 駅前中央広場には、オリンピック・パラリンピックのカウントダウン時計が、シートをかぶせられ撤去の日を待っていました。

 普通の時計として置いておいてもよかったような気もしますが・・・オリンピックもったいないの一つかもしれませんね。

 本社の近辺には飲食店が非常に少なくて、一番近いラーメン屋が「会津・喜多方ラーメン 新川店」です。

 残念なことにこれまでの人生で本場の「喜多方ラーメン」を食べる機会がなく、今まで東京などで食べてきた喜多方ラーメンはだいたいこの写真のような感じで特別に美味しいとは感じませんでした。

 前に紹介した八丁堀の麺や・七彩で初めて喜多方・醤油ラーメンを食べた時は美味しさに感激したものですが、本場の喜多方ラーメンとは全く違うとのこと・・・

 この店は喜多方ラーメンでも煮干・醤油・塩の三種類あり、下の写真は煮干ラーメンですが、これも本場のものとはだいぶ違っているのかな・・・

 麺は店内で手打で作っていて、うどんみたいな太さの麺はコシがあって美味しいし、中盛、大盛も同じ値段で食べられるので、そのうち大盛にチャレンジしてみたいと思っているのですが・・・

 なんか急激に涼しくなって、日も短くなっちゃいましたね。

 夏が大好きなぼくには夏の終わりはとても寂しく感じます。

(一年中夏の国での暮らしが長かったもので・・・)

 (2021.9.12up)

葉羽写真の喜多方ラーメンは、喜多方のラーメンとは別物。どちらかというと具をシンプルにしただけの東京トンコツラーメン(醤油トンコツ)でしょ。そもそも喜多方には、こんな濁ったスープで出す店は無い。

 下が、僕のイチオシの典型的喜多方ラーメン『食堂なまえ』のラーメン。

「食堂なまえ」@喜多方

 こちらが現在一番人気の『喜一』の塩ラーメン。

喜一」@喜多方

 そして、煮干しのラーメンで有名な『黒はせ川』のラーメン。(というか、全て煮干しベースなので「煮干しラーメン」というメニューは無い。)

「黒はせ川」@喜多方

 JUNが食べたものは、醤油トンコツスープのラーメンに後乗せで煮干し粉を振りかけただけだけど、喜多方のものは煮干しを出汁に使っているのでスープが濁ったりドンブリが汚れたりしていない。

 あと、喜多方ラーメンを喜多方ラーメンならしめているポイントは、写真のように地元の製麺業者が作る「平打ち縮れ太麺」だが、JUNが食べたものは普通の東京ラーメンの中太麺のようだ(煮干しラーメンの方は麺が見えないが)。

 結論として、喜多方ラーメンとは全く別物のようだね。



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