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| ◆ 二度目の新婚旅行? (前回の続き)1982年の断食も終わりに近づいた頃、VISAの書換えのためシンガポールに出張することになりました。 短期のビジネスビザが失効する前に一度インドネシアを出国する必要があり、シンガポールのインドネシア大使館で1年間の長期ビザを取って来なければなりませんでした。 これはチャンスと思い、早速太太に手紙を送ってシンガポールで落ち合うことにしました。
太太も海外旅行は4年前の新婚旅行でグアム・サイパンに行ったことがあるだけで、しかもその時は旅行代理店の添乗員についてまわるだけでしたが、今回は一人で航空券の手配から成田空港でのチェックイン、シンガポール到着後の入国手続、待合せのホテルまでタクシーで行くところまで一人でこなさなければなりませんでした。 (飛行機の中で知り合った日本人ビジネスマンにいろいろと助けてもらったそうですが) 太太は3月に中央区・新川の幼稚園を退職して福島市八木田の実家に長女と帰っていましたが、その時1歳11か月の長女を実家にを預け、暫定開業したばかりの東北新幹線で大宮まで行き、大宮から上野までは「新幹線リレー号」に乗り替え、さらに成田まで電車を乗り継いで大変な思いでたどり着いたそうです。 この時買い置きしてもらっていたビッグコミックとオリジナルをおみやげに持ってきてもらい、他にも日本食などをけっこう大量に持ってきてもらったのですが、あの重いスーツケースを一人で持っていくのは大変な苦行だった、と未だに折に触れては思い出して文句を言われています・・・ シンガポールに三泊して、オーチャードロードで飲茶を食べたり、チャイナタウンで買い物したり、ニュートンサーカスで屋台のシーフードを満喫したりと二度目の新婚旅行のような楽しい時間を過ごすことができました。
当時のシンガポールは、まだ東南アジアの発展途上国といった雰囲気が漂っていて熱気にあふれていました。 有名なチューインガムの持ち込み禁止、ごみのポイ捨て罰金刑等は今でも続いていますが、当時は長髪の男性の入国禁止というのもありました。 当時の首相、建国の父と言われる李光耀(リー・クアンユー)は大のアメリカ嫌いで、長髪のヒッピーがシンガポールに押し寄せることを警戒して、長髪はおろかジーンズの輸入まで禁止していたそうです。 長髪の男子は空港で髪をバッサリ切られるか、そのまま帰国させられたそうで、当時ちょっと髪を長くしていたので、ひょっとして入国拒否されるのではないかと心配したものでした。 国の規制が厳しく独裁体制で自由が制限され、「明るい北朝鮮」などと揶揄される所以ですが、治安はいいし食べ物は安くておいしいしこんなところで太太、長女と一緒に暮らせたらどんなにいいだろうと切に思いましたが、そこから22年後実際にここで働くことになるとはまったく思いもよりませんでした。 (単身赴任ですが) その時は単身赴任であちらこちら海外を回っていて、太太も子供達も日本を離れることができず、都会があまり好きではない太太など「今の住友建設の駐在国の中では一番つまらない所だわ」などとのたまっていました。 その前のケニアやヨルダンなどは「手をあげてでも行きなさい」とハッパをかけられたのですが・・・
ぼくがシンガポールを離れた2008年以降も発展を続けたシンガポールは今や日本を凌ぐ先進国となっていますが、一方で米国の調査会社ギャラップの2015年・日常生活の「幸福度」調査でシンガポールは148カ国中なんと最下位だったそうです。 人間の幸福とはなんなのか?ほんとに難しい問題ですね。 空港で太太を送り、短い逢瀬が終わって一人寂しくアルンへ帰りましたが、メダンの税関でまたビッグコミックなど日本の雑誌がひっかかり(今度は漢字を使っているから、ではなく「日本の雑誌はチキチキ-ネシア語でセックス、の意-の描写があるからダメ」と)、罰金と称する袖の下を払ってなんとか持ち込ませてもらいました。 太太とはこの後もジャカルタ、バルセロナ、パリ、ドバイ、ホーチミンなどいろいろな都市で待合せることになりますが、いつも空港の到着ロビーで待合せることにしました。 この時はぼくも勝手がわからず街中のホテルで待ち合せたのですが、考えてみるとけっこう危険だったですね。 当時は北朝鮮が世界中で外国人を拉致していた頃で、同じ飛行機に北朝鮮の工作員が乗りあわせていたら、拉致されて永遠の別れとなっていたかもしれません。
◆ 現在/富士吉田市の貸別荘へ 緊急事態宣言発令下でオリンピックが始まり、やたらと盛り上がっていますが、そんなことにはおかまいなく以前から計画していた孫たちとの夏休みを山梨県富士吉田市の貸別荘で過ごしてきました。 26日には富士急ハイランドに出かけていって皆で観覧車に乗り、「NARUTO木の葉隠れの里」で昼食。 原作にも登場する一楽ラーメンで昔ながらの醤油ラーメンを注文したところこれがとんこつ醤油味。昔ながらではないのでは? 富士吉田のB級グルメ、吉田のうどん。 竹炭を練りこんだ真っ黒な麺に盛りだくさんの具が。 土用の丑の日、28日には蒲焼、うまき、肝串焼とうなぎづくしで。
緊急事態宣言が8月末まで延長されるようですが、会社は7日〜15日まで夏休みなので 10日から12日まで福島に帰ることにしました。 (2年ぶりに飲めるかな?) (2021.8.1up) まあ、俺たちはワクチン接種が終わってるし大丈夫だろう。みんなと調整してみるな。 |
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