※Uta-Net「精霊流し」の歌詞へ>
子供の頃は、このにぎやかな夜が待ちどおしくってたまりませんでした。けれど大好きだったおばあちゃんの為に、自分で精霊船を流した日、このにぎやかさの意味を知ったのです。
そしていつかこの歌が出来上がりました。
こんな地味な曲が売れたってこと、みんな同じなんだなあ、日本人なんだなってそう思います。みんな、生きてみたいんだなって・・・。』
(さだまさしライナーノートより) |
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長崎の精霊流し
←長崎の鐘楼流しは、初盆の故人の霊を
精霊船に乗せて街中を練り歩く行事。
「舟のあとをついてゆきましょう」と
歌われているのは、そのため。 |
まっさん命の小柴
その1「精霊流し」では、長女のエピソードについて紹介しましたが、今回は、次女に関する「精霊流し」のエピソードです。
私がピアノを習い始めたのが、娘(次女)が小学1年生の時なので、今からちょうど7年前になります。
娘のレッスン日は水曜日で、私は土曜日でした。
長女が亡くなったのが、娘が小学2年生の冬(2月)でした。
お姉ちゃんが亡くなったショックもあったのか、2ヶ月後、小学3年生になった4月からピアノをやめてしまいました。
半年後、自分の好きな曲が弾けるならピアノを習ってもいいと言い出し、私の先生に相談したところ、快く引き受けてくれました。
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映画「精霊流し」
←松坂慶子さんの主演。 |
私は、「大人のためのピアノ教室」なので、自分が弾きたい曲を自由に習えますが、子供の場合は、いわゆる「バイエル」を弾かされます。
娘も知らない曲を弾かされるのは嫌だったようで、好きな曲が弾けるなら習いたいということっだったようです。
これ以降、小学6年生まで、娘と一緒に毎週土曜日の午後は、ピアノ教室へ・・・。
もちろん私が弾く曲は、“さだまさし”の曲が中心となります。
娘は、私が習う「精霊流し」や「秋桜」「北の国から」を私の隣で毎回聴いていました。
子供たちは、夏休みになると音楽堂の小ホールで「発表会」が行われます。
4月になると発表会用の曲の練習が始まります。
弾きたい曲は、先生と相談して決めますが、なるべく本人の希望で選んでくれます。
娘が弾きたいと言った曲は・・・まさかの『精霊流し』でした。
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ピアノ発表会 |
いつも私のレッスンを隣で聴いていたため、結果的に、私よりも先に弾けるようになっていました。
私も娘の曲を隣で聴いていましたが、残念ながらほとんど弾けません・・・。
発表会では、小さな子供から弾き始めるため、娘の出番はまん中より少し後ろでした。
小学生が弾くのは、「となりのトトロ」のテーマ曲などのアニメソングや「イッツ・ア・スモール・ワールド」などのディズニーの曲が中心です。
娘が「精霊流し」を弾き始めると、場内がシーンと静まり返りました。
ほとんどミスなく弾き終えました。
唯一ミスがあったのは、曲目紹介の際に担当の先生が「せいれいながし」と紹介したことぐらいでした。(笑)
そして、この曲を弾いた翌年、娘はついに“さだまさしコンサート”へ生まれて初めて行くことになりました。
この模様は、次回詳しく紹介したいと思います。
(追伸)
小学4年生で、「精霊流し」を弾く子供は日本全国探してもそうはいないと思います。
ちなみに、学校でも音楽の時間に「精霊流し」を弾いたことがあるらしく、担任の先生は知っていたそうですが、同級生は、だれも知らなかったそうです。(あたりまえですね!)
まっさん命の小柴&さだ研【2012.6.7アップ】
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