春日大社の境内に、万葉植物園というのがあって万葉集にとりあげられた植物を集めてあります。
それぞれの植物にまつわる歌を、それぞれの場所に立て札として添えてあり、とても楽しい。
この中に、「黒」や「夜」の枕詞としてつかわれる「ぬばたま」(ヒオウギに実る黒い実)に関する歌がありました。
「ありながら、君をば待たむぬばたまの、我が黒髪に霜はふるとも」…と
~中略~
「霜のふる迄」「待つ」といったものが、僕を捉えて離さない事は確かでした。そこで、この唄が出発したのです。
(さだまさしライナーノートより) |