ロンドンの観光名所の1つに、マダム・タッソー蝋人形館というのがあります。
私はまだ行ったことはありません。というか、特に行きたいとも思わないんですが。
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マダム・タッソー蝋人形館
(in London) |
以前、私は知人からロンドンの蝋人形館に行ったときの写真を見せられて、その知人と蝋人形の有名人(ベッカム、モンロー、ビートルズとか)が一緒に映っている写真や蝋人形のみの写真に対してどう反応していいものかリアクションに苦慮した記憶があります。
蝋人形館ファンの方には申し訳ないのですが、私の蝋人形館に対する私の個人的意見をここで述べさせて頂くと、有名人が蝋人形になっているだけで、別に本物の有名人に会えるわけではないし、そこにどうして入場料を払ってまで行くんだろうというのが私の率直な意見です。
(しかも高い。確か20ポンド(約4,000円)くらいだったような。)
特に英国の歴史も感じられないですよね。
蝋人形館を訪れている人は芸術が大好きでロンドンのいろんな美術館・博物館を巡っている過程のなかの1つとして蝋人形館というのでもなさそうな感じがします。
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歌手カイリー・ミーノグ
←(蝋人形!) |
マダム・タッソー蝋人形館ですが、実はロンドン以外にもあるんですねー。
知ってましたか?
アムステルダム、ニューヨーク、ラスベガス、香港にもあるようです。
この蝋人形館を経営するタッソーズ・グループ(蝋人形館のほか英国やドイツでテーマパーク経営もしている)がアラブ首長国連邦(UAE)を構成する1つの首長国であるドバイ首長国国営の投資会社に8億ポンドで買収されたようです。
ところで、まずマダム・タッソーって誰なんだ?という疑問が湧いてきます。
蝋人形館の設立者であるフランス生まれのマリー・タッソー(1761-1850)は、1802年に自分の蝋人形の作品を手に渡英し、1835年にロンドンに定住し、蝋人形館をオープンさせた人のようです。
へー、そうなんだーと思っていたのですが、ウェブサイトでこのマダム・タッソーについていろいろ詳しく調べていくと、「人に歴史あり」なんです。
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ベッカム
←(ちょっと違和感あり。) |
彼女は蝋で解剖模型を作る医師にその技術を学び、フランス革命(1789年)以前から蝋人形を制作し、すでに名声を得ており、その才能を見込まれてルイ16世一家の蝋人形の制作のため、宮廷に出仕していたようです。
革命勃発後に投獄されるものの、処刑を免れ出獄し革命で処刑された重要人物のデスマスクなどを作る仕事に従事させられました。
革命による処刑は公開で行われたのですが、テレビない当時、蝋人形による処刑の様子の再現は、革命の様子や効果を一般市民に伝える方法の1つとして用いられていたようです。
しかし、革命の混乱期に蝋人形制作のみで生計を立てることは困難でした。
で、彼女は自分の作品を持って渡英するに至ったようです。
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マダム・タッソー(蝋人形)
←(ほぅ・・こんな人かぁ。) |
ロンドンで蝋人形館を設立したのですが、その蝋人形館も本人の人生同様、戦争や火災によって被害を受け何度も立ち直ってきたとのことだそうです。
なんだか、いろいろ調べてみたら、そんな蝋人形館に行ってみたくなりましたね。
でも、入場料4,000円は高いですよね。
実際に蝋人形館に行った知人(前出の蝋人形館で撮影した写真を私に見せた知人とは別)から話のだと、蝋人形があまりに精巧に作ってあるので、そのうちどれが人間でどれが蝋人形か判別が付かなくなるらしいですね。
で、その知人は、蝋人形館内でカメラのフィルムを入れ替えするためだったか、デジカメを操作するためだったかでしばらく立ち止まり再び歩いたら、他の入館者が驚いていたようです。
他の人のそういう反応を観察するのもまた別な楽しみ方かも知れませんね。
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ビートルズ |
ロンドン滞在中に自ら蝋人形館に足を運ぶことはないような気がしますが、もし、「ロンドンと言えば蝋人形館」っていう友人(あんまりいないような気がしますけど)が遊びに来たら一緒に行ってみようかなと思います。
《リニューアル配信:2020.1.5》 nemoto |