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初めての外国での年越し、まさかナイジェリアで迎えるとは思っていませんでしたが、おそらく一生で最後だと思いましたので、その雰囲気を堪能させてもらいました。 再度クリスマスパーティーを開催させていただいたお宅におじゃまして、越冬隊メンバーで年越しパーティーを開いたのですが、なぜか年越し直前には、みんなでいろいろな時代の水戸黄門のDVDを見たりして、ある意味忘れられない年末となりました。 (やっぱり昔の水戸黄門は味があってよかったなあといった感想です。)
圧巻だったのは年明け直後に、街中から打ち上げられた花火。 中には日本の打ち上げ花火並みに立派な奴もいくつか上がっているのですが、どうやら金持ちナイジェリア人が自宅の庭から上げているのも多いらしく、ペントハウスのベランダで見ると、目の前で大音響とともに花火が開いたりするから、さながら市街戦が始まったかのようでした。 例年だったら、ゆく年くる年を見ながら、新年の願かけなどするのですが、今年は日本へ帰ってから、ゆっくり初詣にでも行こうかなあと思っています。 皆様にとって良い年となりますように。
皆様、明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 初めての海外でのお正月は、ガソリン価格の値上げというビックリするニュースとともに始まりました。 大統領はガソリン補助金を1月1日から引き上げると公言していたのですが、まさか本気で実行に移すことはないだろうと誰もが考えていたところ、街のガソリンスタンドの料金は、従前の65Nairaから一気に141Nairaに跳ね上がっていました。
この値上げを受けて、バスなどの交通機関の料金は2倍以上になっています。 これは暴動など起きるかもしれないと思いましたが、街の様子はびっくりするくらい静か。 どうやらまだクリスマス&正月休みなので、皆さん事態の深刻さに気が付いていない(無視している)ようですが、この先どうなるのかかなり心配です。 私は元旦(というか休日すべてですが)には必ず新年の誓いを立てながらジョギングをすることにしているのですが、この日は日本人会の若手2名が私のアパートに遊びに来たので、3人で走り初めをしました。 元旦に大汗流して走るのも不思議な経験でしたが、やっぱり元旦に走るのは気持ちいいものです。 今年は明日からの箱根駅伝が見れないのが残念ですけど。
ガソリン価格の値上げに反対して、労働者団体が実施することが心配されていたストライキは、予告どおり1月9日(月)に全国一斉に開始されました。 デモなどに遭遇する危険を避けるため自宅待機となりましたが、心配なのが食糧と水、発電機を回すディーゼル燃料。 ディーゼルは昨年末に買い足したから安心だと思ってチェックしたら、何と、守衛が発電機のセッティングを間違えて、そのほとんどが地面に浸みこんでいました。 これはかなりショックだったのですが、幸いにも公共の電気が毎日来ていましたので、なんとかわずかな燃料で電気は確保することができました。
大かたの予想では3日くらいで解決するだろうと思われたこのストライキ、3日目に入っても収束する見込みはまったくなく、仕方なくこの週に予定していた仕事はすべてキャンセル、日本から来られていた方々も仕事にならないので、急遽帰国の準備を進めることになりました。 ストライキの実施時間は、朝8時から午後4時となっていますので、夕刻は路上で水や野菜を買うことができたので、どうにか食糧の問題も解決。値段も比較的良心的な価格で売られていました。 後はストの早期解決をひたすら待つことになりましたが、元々65Nairaだったガソリン代が141Nairaに上げられ、これを再び65Nairaに戻すのは至難の業です。 (1Nairaは約0.5円) 恐らく、141Nairaの引き上げ時期を政府が先延ばしにして、この場は凌ぐのかと思っていましたら、とりあえず土日のストの実施は、市民の水・食糧の調達を考慮して労働者団体側が中止しました。 土曜日も政府と労働者団体の交渉は進められましたが、合意に至る見込みはまったくなく、さらに翌週も続くのかと思っていたところ、月曜日の朝7時に大統領が97Nairaという譲歩案を提示しました。
まるでスーパーの安売り価格のようだと正直思いましたが、月曜日の午前中に労働者団体もこの額に合意。めでたくストライキは、実施6日目にして終了することになりました。 ストライキの期間、どさくさにまぎれて略奪行為なども発生していたので、さらに民衆の暴動にまで拡大したらどうしようかと思っていたのですが、とりあえず最悪の事態は避けられたようです。 しかし、まるで戦後の日本を彷彿させるようなストライキ、やはりこの国で暮らすのはいろいろな意味で大変だなあと改めて思いました。
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