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以前から是非とも一度見てみたいと思っていたEyo Festivalの見物に行ってきました。 このお祭りは、200年以上(ひょっとすると300年以上)の歴史がある、ヨルバ族の伝統的なお祭りで、Eyoはマスカレードという意味があるそうです。 大昔のKingを讃えたお祭りで、埋葬の儀式がブラジルのカーニバルののように発展したもののようなのですが、本当のところはよくわかりません。
このお祭りの2カ月前ほどから、街の各所にこの装束をまとったオブジェが設置されて雰囲気満点なのですが、日本人会の皆さんもお誘いしたところ、この手のお祭りは非常に危険だからということで軒並み断られ、お一人だけちょっと見てみたいという方がいらっしゃったので、夕刻二人で、メイン会場となるラゴス中心街にある集会広場に向かってみました。 さて会場周辺に着くと、その異様な雰囲気にすぐに気付きました。 会場に入ろうとすると、群衆は皆この白装束の男を遠巻きに見ているのです。その謎はすぐに解けました。
この白装束、どうやらかなり危険なようで、持っている棒で観衆を誰かれ見境なく叩くのです。 だからこの白装束が近づいてくると、群衆は必死で逃げまどい、中にはあまりに慌てたため、ジュースが販売されているバケツを倒して四つん這いで逃げて行く人までいました。 これには正直驚きまして、とりあえず見たから帰ろうかということも協議しましたが、せっかくだからということで、バスの横にぴったり貼りついて白装束に見つからないようにして、メイン会場である広場に潜入しました。
会場に入る前には、靴を脱ぐように強要されたので、汚い地面を裸足で歩いて会場に入りましたが、まずはものすごい数の観衆に圧倒されました。 みんなスタンドの上から、たくさん集まった白装束のダンスなどを見ているのですが、どうやら単なるダンスだけではなく、所々でこの白装束同士が棒で殴り合いをしています。
これは正直とんでもない場所へ来てしまったと思いましたが、周りを見ると外国人は皆無。 嫌でも日本人は目立つので、何とか物陰に隠れようかと思ったら、白装束の一人に見つかってしまい、しっかり尻を叩かれました。 恐らく観光客用に手加減してくれたのでしょうけど、結構ずしりときて痛かったです。
その後は、観衆であるナイジェリア人に取り囲まれ、次から次へと写真を一緒に撮ってくれと頼まれましたが、こんなことを続けていると本当に危険なので、スタンドの上の方に避難しました。 ちょうど会場に着いたのが終了間際だったのでこの程度で済みましたが、もし昼ころ見に行っていたら、何が起こったのか恐ろしいものがあります。 極めつけは帰る際に見かけたバスの光景。
この日は、ラゴス州内の各地から無料バスが出ているので、皆さんこのバスで広場まで来たようなのですが、一度に大量の人がバスに殺到したから大騒ぎ。 何と、白装束の棒を使って、さらにバスに乗り込もうとしている人たちを先に乗った人が叩き落としており、警官はその騒ぎを見ながら、あまりに凄まじい光景に、携帯で写真を撮っています。
ということであまり興味本位でナイジェリア文化に触れようなどとは考えない方がいいなあと少々反省した一日でした。
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