|
|||
|
|||
ニューヨークで上演されたFela Kutiのミュージカルがラゴスに来るということで、すでにホテルで開催されるチケットは入手したのですが、太鼓の先生から、この日はニュー・アフリカ・シュラインで開催されるから来ないかと誘われたので思い切って行ってみました。 すでに何度かお知らせしているとおり、この場所は私の運転手も行きたがらないほど物騒な場所なので、この日も夜行くのはいやだと最初はお断りしたのですが、今回は入場料も高いから来るのは外人ばかりだという言葉を信じて、少々迷いながらも行くことにしました。 さて、開演時間は夜8時だったのですが、日本人的発想で少しでもいい席を取ろうと、7時前には会場入りしたところ、ステージではリハーサルをやっています。
ちなみに入場料は千ナイラ(日本円550円程度)、今回は太鼓の先生のお力で、2階のVIP席最前列に座らせてもらったので、これに千ナイラプラスしましたが、ホテルのチケットと比べると1割にも満たないほど格段に安いです。 さてしばらくリハーサルを観ていましたが、これは単なる音合わせではなく、本番とまったく同じものを通しでやっています。 日本だったら絶対に開演前にはお客に見せないのでしょうが、すでに開演時間になってもまだリハーサルは終わらず、結局、本番前にフィナーレまで観てしまいました。 (リハーサルなのに会場からは大きな拍手。もちろん私もこの時点でもう感激して大喜び状態でしたが。)
さてその後が長い。開演予定時刻から1時間たっても、まったく始まる気配がありません。お客も最初から計算済みのようで、まだ半分くらいしか席が埋まっていません。 仕方なく、ビールなど飲みつつ、ぼーっと待っていたら、9時半になってようやく始まりました。気が付けば会場は9割超埋まっています。 バンド編成は、Felaがかつてシュラインで演奏していた時とまったく同じ、Fela役の出演者が着ている衣装も当時のものにそっくりなので、遠目にみると、本当にFelaが歌っているようです。 まずもって感動したのはパーカッションソロ。前日にレッスンを受けたばかりだから、その凄まじさがよくわかります。
さらに感動したのが、アフリカンダンス。これはとにかく格好いい! 全身の激しい動きとともに、かなり淫猥な腰、尻の動き、一人一人のダンサーが独創的なダンスを披露してくれるので、もう身を乗り出して観てました。ダンスを観てこんなに感動したのは初めてです。 ということで、とりあえず予定されていた演目が終了したのは夜中の12時近く。 それでもほとんどの人が帰る気配がなく、恐らくその後、またバンド演奏などあったのかもしれませんが、とにかくこちらは怖いので早々に退散しました。 確かに、白人は何人か来てましたが、全体からみれば5%にも満たないでしょうから、やはり私も目立ちます。
間の悪いことに、携帯のネットワークがつながらず、もしものために運転手と決めておいた待ち合わせ場所まで、暗闇の中をひょこひょこ歩きましたが、怖そうなお兄さんがぞろぞろいて、みんな酒飲んで大騒ぎしているから恐ろしいの何のって。 運転手をやっと見つけた時は本当にほっとして、すぐに車に飛び乗って引き揚げました。 しかし、シュラインでFelaの音楽が聞けて、パーカッションもアフリカンダンスも堪能できた夢のような夜でした。
無事実施されるのかどうか、変な意味での注目を集めていた大統領選挙が無事実施されました。 トップページにも書きましたが、前回の国会議員選挙では全国で40名近い死者が出ているにもかかわらず、テレビや新聞の評価でも、とにかく平和で素晴らしい選挙であったと選挙管理委員会が絶賛されています。日本なら一人死者が出ただけでも、大騒ぎでしょうが。 さて、大統領選挙当日はこちらは外出も控えておりましたが、ちらっと路上の様子を見ると、国会議員選挙の時と比べると、皆さんもう慣れも出てきたのか、少し路上の人影が多い様な気がします。 これで残る選挙は、26日に予定されている州知事・州議会議員選挙のみとなりました。
大統領選挙に関しては、その後、現職大統領がリードと報道されていますが、まあ結果はともかく、平和に終わってくれることを切に祈っています。 ちなみに有権者の皆さん、実際に投票するまでには早朝から並んでまずは登録手続き、それが済んでからまた午後に投票所へ出直し出直して投票をするという面倒な手続きを経なければいけないのですが、併せて何時間も列に並ばなければ行けないにもかかわらず投票に行くのは、本当に偉いなあと思います。 日本で3時間、4時間かかるなら、誰も行かないですよねえ。
せっかくレッスンも始めたので、練習用の太鼓がほしくなり、マーケットに出かけてみました。 このマーケットは以前、トーキングドラムを2つ買ったところなのですが、改めて見てみると、いくつかの店先に、ちょうどほしいと思っていたような太鼓が並んでいます。 さっそく値切り交渉に入りましたが、どうもこちらが欲しいのが見え見えなので、なかなか値段も下がりません。 それでも前回、トーキングドラムを買った店では、店主がこちらのことを覚えていたので、2つで6千ナイラ(日本円で3,500円弱でしょうか)で手を打ちました。
値段も値段なので、決して上等な品ではないのですが、Fela Kutiの古いライブ映像を見ると、ちょうどこれと同じようなのをライブでも使っていたので、ますます気合いも入ります。 さっそく家へ持ち帰り、バルコニーで叩いてみましたら、街じゅうで発電機の音やら車のクラクションがうるさいので、夜中や早朝に叩かない限り、どうやら家でも練習できそうです。 まさかこの歳で太鼓を始めるとは思っていませんでしたが、一度叩き始めると、結構集中してしまうのであっという間に時間が過ぎているので驚きます。 手の血行も良くなるようで、肩凝りも治ってしまいました。 しかしこの太鼓、日本に持ち帰れるのでしょうか。今から心配するようなことでもないのですが。
|
|
| Copyright(C) Marathonman&Habane. All Rights Reserved. |