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いよいよ3週間にわたる選挙の第一弾、国会議員選挙が4月2日(土)に実施されるので、この日は現地人も含めて移動制限が課されるため、自宅待機となりました。 あらかじめ食糧、水は買い込んでおいたので、別に部屋に一日いること自体は問題ないのですが、興味があったのでちらっと道路の様子を覗いてみたところ、誰も歩いていないし、いつも走り回っているバイクタクシー(オカダ)もまったく見られません。 おおこれは静かでいいなあと、思わず散歩に出かけたくなりましたが、とにかく選挙当日は何があるかわからないので絶対に部屋から出ないことと、会う人みんなからきつく言われておりましたので、ふらふら出かける訳にはいきません。 さてニュースでも見るかとテレビを付けたところ、アナウンサーが何か大声で騒いでいます。 どうやら準備が間に合わないから選挙は月曜日に延期になったらしいのですが、映像を見ると、すでに投票所にはたくさんの人が詰め掛けているようです。 信じられない事態になってきましたが、でもまあこの国なら別にこんなこともあるかなあとすぐに納得してしまいました。
さてその翌日の日曜日、どうせ月曜日は休みだから、たまにはゆっくりテレビでも観るかとテレビを付けたら、またアナウンサーが大騒ぎをしています。 今度は月曜日に延期となった国会議員選挙が、さらに火曜日に延期になったとのこと。 間の悪いことに、すでに運転手と秘書には、月曜日はオフィスに行かないよと連絡をしてしまったので、再度連絡をしなければいけません。 でもひょっとしてまた動きがあるかもしれないと数時間待ってみたところ、予想通りまた日程が変更となり、当初予定より1週間延期の9日(土)が国会議員選挙、これにより大統領選挙は16日(土)に延期、さらに州知事・州議会議員選挙も延期となり、これはイースター休暇とぶつかることから、26日(火)に延期となってしまいました。 ということで、すっかり三連休気分だったのが、急遽通常通り翌週は出勤することになってしまいましたが、まだまだこの先どうなるかわかりません。 国家をあげて準備を進めてきた選挙日程がこの調子なのですから、普段の仕事を予定どおりに進めるのがいかに困難かおわかりいただけるかと思います。 これも貴重な経験かもしれませんが。
アブジャへ日帰り出張してきました。 当然のことながら朝早い時間のフライトなので、余裕も見てかなり早く部屋を出て、空港近くまではあっという間に着いたのですが、あと数キロというところで車が渋滞でまったく動かなくなりました。 時間的にはまだ余裕があったので、新聞など読みながら待ちましたが、車はまったく動く気配がありません。 さすがにこれはまずいと、ちょうど車が高架の上に停まっていたので、車から降りてはるか先の渋滞の原因を見てみると、裸の男が大暴れしていて、それを捕まえようとしている警察官と野次馬が入り乱れて、空港への進入路が閉鎖されてしまったようです。 これは困りました、いっそのこと歩こうかとも思いましたが、今回はとても大切な書類をキャリーバッグに詰めて持ってきており、路上で奪われたら大変なことになるので、ひたすら車で待つことにしました。
さて、時間はどんどん過ぎて、ついにフライト予定時刻まで30分を切りました。 奇跡が起こり、車がびゅ~んと動くのを待ちましたが、結局車は歩くよりも遅い速度で、やっとのろのろ動き始めたものの、空港に着いたのは、とっくに予定していた飛行機が飛び立った後でした。 悔んでいても仕方ないので、慌ててフライト変更をして、2時間以上も遅いフライトに乗り込むことができましたが、これですべてが終わるほど甘くはありません。 帰りのフライトも時間変更をしたのですが、仕事を終えてアブジャの空港に着いたら、航空会社のカウンターに山のような人だかりができています。 いやな予感はしたのですが、朝のラゴスの騒ぎの影響か、相当たくさんの人がフライト変更したようで、発券カウンター前では順番待ちの列らしきものもあります。 とりあえずその最後尾に並んだところ、朝の渋滞のように一向に前に進みません。 見れば、次から次へと割り込みが入り、結局、私と推定オランダ人、どう見てもインド人の3人が取り残された形になっています。 さすがに平和主義者の私もこれには頭に来て、大声で俺たちはずっと待ってるんだぞと騒いだところ、空港職員が出てきて列の横にロープを張って、これで前に進むことができました。 しかし、やっとカウンターまであとわずかという所まで行きついたと思ったら、今度は後ろからどんどん手が伸びてきて、私より先にチケットを航空会社の職員へ渡してしまうものだら、私の番が回ってきません。 割り込み者からのチケットを受け取るこの職員がそもそも悪いのですが、しかしこの国の人は、列に並んで待つということができないのでしょうか。
完璧に頭にきたので、後ろの人間を怒鳴り付けたら、悲しいことに英語がまったく出てこないで、日本語でギャーギャー言っているだけだから、相手はきょとんとした顔で、変な東洋人がいるぞという目で見ています。 その後もひたすら割り込みに耐えて、結局最終的に搭乗券を入手出来たのは、フライト予定時刻ぎりぎり。 危くまた乗り遅れるところでしたが、飛行機に乗り込んだらもうへとへとで新聞を読む気にもなりません。 つまらん内容で長々書きましたが、実はこの列に並んで待てないというのは、まさに途上国の特徴の一つなのかもしれません。 とあるアジアの国でも、ここまでひどくはないものの、同じような苦労をした記憶があります。 家でテレビをつけたら、こちらの国営テレビ(と思われる)チャンネルの広報で、横入りは止めようというスポットCMを流していました。 こんなのをテレビで流すくらいだから、やっぱり国としても問題だと思っているのでしょうか。 しかし、こんな生活を続けているとだんだんこちらのやり方に慣れてしまい、日本に帰った時に大変なことになりそうですが。
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