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久々に文化紹介です。 この日は、勤務先の偉い方のお嬢様の結婚式がありまして、ありがたいことに招待者に加えていただいたので、出席してきました。 教会で式を挙げて、その後に披露宴という流れは日本と同様ですが、やはりお国によりいろいろやり方があるようで。 まずは、教会の結婚式に出席。10時スタートですがどうせ遅れるだろうという計算で10時30過ぎに到着しましたが、すでに20分ころにはスタートしたようです。
まず驚いたのは、とにかく大きな教会で、出席者も軽く300名は超えているだろうということ。 それから、式がとにかく長い! 途中、讃美歌を歌ったりするのは同じですが、聖書の読み上げも含めて、全体で2時間半は軽く超えてました。 途中で新聞を読みだして、注意されてた人もいたりして。 興味深いのは、参列者一同が式の最後に新郎新婦に順番にごあいさつする機会があるのですが、会場にはダンスミュージックが流れ、皆さんのりのりで、列になって順番に新郎新婦の前を回って行きます。 このやり方は、個人的にはかなり好みです。もう一回機会があったら、やってみたいです。 (でも、無いです!) 皆さんリズムの取り方がとても様になっているので、とても格好いいのです。 やっと式が終わって、披露宴会場で移動。
日本のように、教会隣接の会場でやってくれればいいのですが、車で1時間はかかるような距離を移動しました。 披露宴会場は、海岸にサーカスのような巨大なテントが張られ、出席者はさらに増えて、5百名はいるでしょうか。 日本の披露宴のように、来賓のスピーチや、ウェディングケーキの入刀があるのはまったく同じでしたが、バンド演奏がやたらうるさくて、事ある度にダンスが始まります。 ちょっと印象に残ったのが、新婦と父親のラストダンス。 やたら、ラスト、ラストというのが強調されて、新婦とその父親が皆さんの見ている前でダンスをします。 日本ならちょっと考えられないかなあ。
その後に、今度は新婦が新郎とダンスをしますが、父親とのダンスのほうが数段盛り上がりました。 もっと面白かったのが、日本で言うところの仲人さんのような立場の方が、司会者の要請により、奥さんとキスしたこと。 う~ん、これもおもしろい。 ということで、やはり基本的に明るくてダンスと歌の大好きなお国柄、結婚式も披露宴もものすごく盛り上がっていました。 引き出物もちゃんと用意されていたりして。
2年も家を開けて、どうしようもない我がままおやじの私ですが、家族がラゴスまで遊びに来てくれました。 わずか2泊3日の超短期日程ですが、よくまあ旅慣れない3人が、ラゴスまで来れたものです。 救援物資もたくさん担いで来てくれたので、本当に感謝です。
とにかく空港では、変な奴につかまらないように、ひたすら出口を目指して、速足で歩けということを伝えてあったところ、忠実にその指示を守ったようで、出口の横にある窓から覗いていたら、税関からすたすた脇目もふらずに3人が歩いてきます。 途中、荷物の預かり証の提示を求められたようですが、それも無視してきたようで、さすがに出口直前でつかまってました。 ドイツ(フランクフルト)経由で来て、フランクフルトで1泊したものの、さすがに三人とも疲れた様子。 (特にラゴスの空港では、ものすごく緊張したらしいです。) それでも早速、空港からアパートまでの移動で、ラゴス名物大渋滞=交通無法地帯の洗礼を受け、眠気も吹っ飛んだようです。 (この日の渋滞はかなりすさまじく、割り込み、接触事故、乱闘なんでもあり。免疫のある私でも恐怖で胃が痛くなりました。) 翌日は、朝からちょっと高級なプライベートビーチに繰り出しましたが、出発時は曇っていた天気が、ビーチについたら大雨。
ちょっと待てば上がるかなあと思いましたが、時間ももったいないので退散。 ラッキーなことに帰る途中で晴れたので、ちょっと怖かったですが、一般ビーチに立ち寄ってみました。 もっとも金曜日なのでお客はほとんどいません。 プライベートビーチに比べると料金も格安で、入場料は1割程度。 さっそくビーチへ行ったら、日本の海の家とおなじような休憩スペースがあります。 すぐに何人かのスタッフが現れて、やたら親切に、いすやら机を用意するので、いくらか請求されると思ったら、案の定金を払えと言ってきました。 料金交渉して多少は安くなりましたが、このあたりが一般ビーチだと神経を使うところです。 その後、ヤシの実ジュースの売り子なども来ましたがすべて無視。 大西洋で遊んでから、あらかじめ買い込んできたランチを食べて、土産物のショッピングに向かいました。
短期の滞在ですが、特に高校生と中学生の息子二人には、とてもいい経験になったことでしょう。 路上の売り子や、ぼろぼろの車、ぎりぎりの間隔で走り回るバイクや車、頻繁に起こる停電や断水など、日本の暮らしがいかに恵まれているか分かったと思います。 しかし、よく3人でラゴスまで来れたものだとつくづく感心しました。もうこれで、大抵の国へはおやじ無しでも、旅することができるでしょう。 もちろん、おやじとしても、この感謝の気持ちは一生忘れませんが。
家族訪問に関して、うれしかったことを2点ほど。 一つが、私の勤務先の秘書の方が差し入れをくれたこと。 車に届けておいたというから何かと思ったら、何とミネラルウォーターが1ダースも積んでありました。 実際に一人の生活から4人の生活になると、水の消費量も半端ではありません。 とても重宝したので、すばらしい差し入れでした。 しかし、こちらの方の給与水準から考えると相当の金銭負担になるのに、何てやさしいのでしょう。
もうひとつは、家族ぐるみの付き合いをしている日本の4家族から、メッセージ入りの色紙をいただいたこと。 サプライズとともに、一人暮らしの寂しい身には、ものすごくうれしかったです。机の前にさっそく飾って、力づけてもらっています。 さて、家族の土産物ショッピングのため2日連続でマーケットに繰り出しました。 このマーケットは地域の人が普通に買い物をする野菜や魚、雑貨などの市場の奥に、土産物屋がずらりと並んでいますので、地域事情を知るには持ってこいのところです。 おまけに、道路はぼこぼこで、いたるところに水たまりがあり、初日は車で通過したものの、車の底をゴリゴリすってしまったので、2日目はちょっと無謀でしたが、徒歩でマーケットを抜けて、土産物屋まで向かってみました。 途中では水たまりを飛び越えたり、汚水満タンの側溝の上を、落ちないように気を付けながらヨロヨロ歩いたり、こんなことも、きれいな街しか知らない息子たちにはいい経験だったでしょう。 (危ないので、写真は撮れませんでした。) 土産物屋では、いろいろなものを買い込みましたが、とにかく値段の交渉が大変。 2日連続で行ったので、初日に交渉した売り子もずっと後を付いてきて、ものすごく疲れました。 英語の勉強のため、息子にも直接交渉させましたが、これはちょっと荷が重かったようで。 おやじも値切るのはものすごく下手なので、相当ぼられたことでしょう。まあ授業料ということで。
購入したものの中で一番気に入ったのが、長男が買った木彫りのチェス。 1体1体とても味があるので、いい買い物だったと思います。 よくある話で、アジアでも同じものが売っていたりするとショックですが、でもこれ、本当によくできていて、自分用の土産もこれがあれば他にはいらないなあと思ってます。
家族はこの晩、ドイツへ向けて旅立って行きました。 また一人暮らしに戻り少々寂しいですが、ラゴスから無事送り出せたので、ホッとした気持ちの方が大きかったかもしれません。
こちらに来てからは、日に日に気持ちがピュアになっていくのが自分でもわかります。 だから、遠路はるばる来てくれた家族や、メッセージや差し入れをくださった皆さんへは、本当に心から感謝しているのです。 アフリカ効果として、これだけは来た甲斐があったと思ってます。
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