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 その130 天空の眼
「モーニングコーヒー」Benchi time

 人類は「神の視点」を手に入れたのか?

 コーヒーブレイクその101「バーズ・アイ」で、ジャイロコプターに乗って空からの撮影を続けているポーランドの写真家カクパー・コヴァルスキ氏をご紹介しました。

   写真家カクパー・コヴァルスキ

 そんな彼の代表作の一つがコチラ・・

 シュールで美しい。スキー場で滑降の順番待ちをしているスキーヤー達ですが、こういう意外な視点で見ると、感動すら覚えます。

 しかし人類は、より簡単に「神の視点」を手に入れるツールを発明しました・・ドローンです。

 僕がかつて遺跡発掘事業に従事していた頃、ドローンが導入されつつある時期でしたが、かなりの大きさがあるエンジン付きの無人グライダーからドローンに切り替わったことで、非常に安価で安全に遺跡の空撮ができるようになりました。

 ということで今回は、ドローンで撮影された美しい写真たちをご紹介しましょう。

 まずはコレ・・

 一瞬、何の写真か戸惑いますが、これはリオ・デ・ジャネイロの有名なコルコバードの丘のキリスト像。

   コルコバードのキリスト像

 地上からは見慣れた景色ですが、真上から見ると不思議な気持ちになりませんか。

 ついでに、自由の女神像も。

   自由の女神像

 ほぅ・・台座はこんな形をしてるんだ。

 もう一つ、ついでにマレーシアのペトロナス・ツインタワーも。

   ペトロナス・ツインタワー

 え、バルタン星人!?(笑)

 もう一つ、ドバイ・マリーナを上空から。

   ドバイ・マリーナ

 そして次は・・

 高速道路ですが、何か違和感が・・?

 これはBachir Moukarzel氏の「The Lockdown(ロックダウン)」という作品。

 そう、コロナのパンデミックによって外出が制限され、緊急車両しか走らなくなった高速道路の写真なのです。

 さて、次は何でしょう?

 これは、バラナシのホーリー祭の様子を上空から撮影したもの。

 ヒンドゥー教の暦に従い、例年3月頃に開催されるお祭りですが、この日は色鮮やかな「粉」を持ち寄り、お互いにかけ合うというデンジャラスな催し。

 バラナシと言えば、そこを”第二の故郷”と称する大和伸一。彼もこんなふうに(笑)

  大和伸一 in ホーリー祭

 では、こちらは?

 実はコレ、ケニアのアルカリ性塩湖「ロジピ湖」に群がるフラミンゴの大群。

 フラミンゴと言えば、このように羽を閉じた写真をよく目にしますが・・

  

 彼らが飛ぶとどうなるのか・・?

 をっと! 羽の先が紅色なんですね。

 フラミンゴ繋がりでもう一つ。2020年のシエナドローン賞を受賞したアイルランドのPaul McKenzie氏による「宇宙フラミンゴ」。

   宇宙フラミンゴ

 彼はこの瞬間を捉えるために、泥の中に何時間も横たわってシャッターチャンスを待ったそうです。

 まるで『火の鳥』のよう。

 続いては「影」のシリーズ。まずはコレ・・

 リンクのスケーターを上空から撮影した写真。面白いですよね?

 そして、ラクダも。

   ラクダ

 ええい、ついでだ。ラクダ・レース!

 中東で開催されているものです。(ウマじゃないんだ!?)

 次は「収穫」のシリーズ。

 第4回ドローン写真コンテストで1位を獲得した作品。

 フランスのプロヴァンス地方のラヴェンダー畑の畝を刈り取っている風景。美しい。

 次は、ウクライナの菜の花畑。

   ウクライナの菜の花畑

 キャノーラ油を採取するために栽培されている菜の花畑ですが、現在はどうなっているものやら・・。

 そして、これは??

 ベトナムのニャチャンにあるHon Khoiの岩塩鉱山に作られた塩田で作業をしている風景です。観光名所としても有名です。

 コチラは、何をしているのだと思いますか? 

 これはバングラデシュの干上がった河底から、水を汲んでいる女性たち。

 写真は美しいけれど、過酷な現実と向き合いながら健気に生きている人々の姿を活写しています。

 次は、メコンデルタのスイレン畑で収穫中の写真。

 美しい!! こんな色のスイレンもあるんですね。

 さて、これは何でしょう??

 まるで冥界に迷い込んだ小舟のようですが、これはベトナムのタムザン潟で、マングローブの木立の中をおし分けて進む漁師の舟。

 フロリダなどでは常緑のマングローブですが、ベトナムでは冬になるとこのように葉を落とし、白い幹が剥き出しになるのです。

 次は、バングラデシュのボグラにて。

 バングラデシュでは全国的に有名なボグラ赤唐辛子の収穫風景。

 う~辛そうだ(笑)

 まだまだ秀逸な写真はたくさんあるのですが、そこはシリーズ化することにして今回ラストの二枚。

 まずは「ドバイのスカイライン」とタイトリングされたこの写真。

 なんというシュールな風景!

 砂嵐が収まった後の道路を街に向かう男性が一人。まるで、壮大なSF映画のワンシーンのよう。

 そして最後の一枚。中国貴州省の巴嶺橋で撮影された「オーバー・ブリッジ」と名付けられた写真。

 雲が遥か下!?

 ひえええええ~ コワすぎる!!!

 《配信:2023.10.4》

葉羽 上で言っちゃったので、ドローン写真はシリーズ化します♪ なお、右の背景画像は、地上最大の外壁スクリーンを持つ「ラスベガス・スフィア」(球体型コンサート会場)。

 

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