5月17日(日)の昼下がりもアマチュア・オーケストラのコンサートが花盛りだ。
東京都内だけでも、「コンサートスクエア」によると、①中央大学管弦楽団(八王子・J:COMホール、メインの交響曲はボロディン2番。以下表記は作曲家・交響曲番号)、②FAF管弦楽団(錦糸町・トリフォニーホール、ブラームス3番。指揮は最近私が注目している新田ユリ)、③青山学院大学管弦楽団(三鷹・武蔵野市民文化会館、ブラームス1番)、④オーケストラフィルハーモニカー(調布文化会館、ベートーヴェン4番&ブルッフ3番)、⑤北区民オーケストラ(王子・北とぴあ、ブルックナー4番)、⑥学習院輔仁会音楽部管弦楽団(池袋・東京芸術劇場、ブラームス4番)、⑦東京都立大管弦楽団(パルテノン多摩、ブラームス2番)と7つもあった。
結局、選んだのは、自宅から一番近い埼玉県の所沢文化会館こと所沢ミューズで開催の戸田交響楽団(ポスター上掲)のコンサート。何と言っても会場が近いのが理由だが、久しぶりに「ドボコン」が聞きたかったのとこのホールの5代目ホールオルガニスト(2024年4月就任)の石丸由佳がサンサーンスの交響曲第3番でオルガンを弾いているから(笑)。
オルガニスト石丸由佳
私のコンサート備忘録を見たら今年3月20日に同じこのホールでシンフォニア・ズブロッカによるこの交響曲の演奏(オルガン:大木麻理)で聞いていた。
戸田交響楽団というのでちょっとローカル過ぎるんじゃないかと思ってそのレベルを心配していた。2階の最前列のセンター席(全席自由でチケット代は1000円)で聞いたが、隣はこのオケの会員らしいオバサン4人。いつも大半は戸田市文化会館で定期演奏会を行っているのだが、所沢ミューズでの開催は初めてという。ここにはパイプオルガンがあるために選ばれたのだろう。
ドヴォルザークのチェロ協奏曲の第1楽章の序奏を聞いて驚いた。Bクラスの上、いやAクラスに届いているかもしれないレベルなのだ。第77回定期演奏会で創立50周年記念演奏会というので平均年齢は高目と思っていたら、平均年齢は30歳代だろう。女子率は70%程度か。
石丸由佳
協奏曲のチェロの独奏は江口心一(都響副首席)。音色は地味で若干音が小さ目(席が2階のためか)だがなかなか見事な演奏だ。難所がいくつかあるが危なげなくクリア。アンコールはオケの伴奏つきの10分ほどのドヴォルザークの「森の静けさ」。
休憩後はサンサーンス交響曲第3番。この曲、本当に聞きごたえがある。第1楽章第2部と第2楽章第2部にオルガンが加わる。これがパイプオルガンだと効果は倍増する。いつ聞いてもこのアイデアは天啓のように思う。
この日も瞑想的な第1楽章第2部、睥睨する第2楽章第2部ともに魂も身体も震えた。石丸由佳のオルガンが本当に素晴らしかった。さらに第2楽章第2部のピアノ4手連弾(ピアノは1台)の出番はわずかだが、実に効果的なのだ。