銀座ランチ日記⑫「おそば 照庵(しょうあん)銀座」
街中華の名店「銀座亭」を前回紹介したばかりだが、銀座にある「街場の蕎麦屋」というのを紹介しておこう。
数寄屋通りという通りがあるが、有楽町寄り(銀座5丁目、6丁目)には結構名店が並んでいるが、新橋寄り(銀座7丁目)はさほど人気がない。「行列」にも程遠いから昼飯もゆっくりできる。
今回紹介する「おそば 照庵(しょうあん)」もそうした一軒である。
「おそば 照庵」
外の看板のメニューを眺めていたら、中から白割烹着の若い美人が手招きするので、鼻の下を伸ばして中に入った。
この若い美人が蕎麦を打っているというのだから少々のことでは文句を言えない。
1階はカウンター8席で2階は6名個室と8名座敷があるという。11時30分から14時30分までのランチタイムと夜は17時30分から翌日深夜2時まで営業しているという。
カウンターの中には年増の美人がいて、若い美人とこの年増の美人で深夜2時まで営業しているのか。夜の部の方がメインなのかもしれない。夜の部のサービス料10%(応相談)と書いてある。
さて、「街場の蕎麦屋」らしく私はカツ丼とせいろのセット1200円を頼んだ。
せいろは「二八」と謳っているがなかなかの出来栄え。ツユも本格派である。カツ丼も若干甘めのタレでトンカツも合格点だ。小鉢と香物も付いている。
どうも店を巡回している若い白割烹着美人とカウンター内の年増美人に幻惑されている気がする。
さらに食後には、スイカ一切れとコーヒーを出してくれる。これで1200円は安くないか。
ランチ営業は俗に言う「見せ玉」で、夜が彼女たちの本番のような気がしてきた。とにかく、昼か夜かはわからないが再訪することは間違いないだろう。銀座7丁目で良い蕎麦屋を見つけた。
採点は(5点満点で3.5点が合格点)は3.6点としておく。
(2023.9.29「岸波通信」配信 by
三浦彰 &葉羽)
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