「windblue」 by MIDIBOX


・ジェーン・バーキン(歌手 7.16 76歳)、
   ・ryuchell(タレント 7.12、27歳)、
   ・アンドレ・ワッツ(ピアニスト 7.12  77歳)、
   ・外山雄三(作曲家・指揮者 7.11 92歳)、
   ・「頭脳警察」PANTA(7.7 73歳)

 こんな人々が最近私の点鬼簿に加わった人々だ。

 そして、一番驚いたのが7月11日に94歳でパリで亡くなったチェコの作家ミラン・クンデラだ。高齢だし亡くなったこと自体には驚かない。

  ミラン・クンデラ

 彼のベストセラー小説「存在の耐えられない軽さ」は映画化(1988年 フィリップ・カウフマン監督 2時間51分)されて私も見たが、ちょっと尺が長いがなかなかの名作だった。

 しかし、亡くなったのを機に、彼のwikipediaを読んでいたら、クンデラには体制側の秘密警察への密告疑惑があることが書かれていた。これはかなり衝撃的だった。

 1968年の「プラハの春」(ソ連のプラハへの武力侵攻)が大きなテーマになっている「存在の耐えられない軽さ」を書いたあのクンデラにそんな薄暗い疑惑があるなんて、それこそ「存在の耐えられない軽さ」である!

 「存在の耐えられない軽さ」

 実に複雑な気持ちでクンデラの死を悼んだのだった。

(2023.7.21「岸波通信」配信 by 三浦彰 &葉羽

PAGE TOP


  banner  Copyright(C) Miura Akira&Habane. All Rights Reserved.