師走とはどんな年でもいいものであるが、もう残すところ10日ばかり。9つの項目で、極私的2012年ベストを挙げて、今年を振り返ってみた。
① ベスト映画:「潜水服は蝶の夢を見る」(2008年日本公開)
封切りの新作映画を観なくなって久しい。
例えば今年は封切りで「ヘルタースケルター」を半分仕事で観たが、またまた後悔させられた。
このベスト映画もTVで観たもの。素晴らしいファンタジー。
② ベストオペラ:6月新国立劇場オペラパレス「ローエングリン」
主役のクラウス・フロリアン・フォークトがドンピシャの声と風貌。ローエングリンを演じて当代随一だろう。
またオペラパレスの上演のレベルに驚嘆。名門オペラハウスの来日公演に比肩すると言っても過言ではない。
③ ベストコンサート:10月小林研一郎指揮読売交響楽団
バルトーク「オーケストラのための協奏曲」他
在京のオーケストラのレベルアップが著しい。特に読売交響楽団。
④ ベストレース:11月25日東京競馬場 ジャパンカップ
直線の叩き合いがガチの真剣勝負。長い審議の末に馬券(ジェンティルドンナの単勝)も当ててベストオブベストレース。
⑤ ベスト落語:柳家小満ん「二階ぞめき」
落語も寄席には行かないでTV一辺倒だが、BS落語研究会中心に150席以上は聴いた。
若手、中堅よりも柳家小満んや古今亭志ん輔などのベテランの渋い芸が印象に残った。
⑥ ベスト麻雀和了:リーチ一発ツモダブ東ドラ6の親の3倍満3万6000点
子の小四喜も出た日だったが、舌も滑らかで「子の役満より親の3倍満」の名言も出た。
最新機完全自動卓アルティマのおかげで(疲れない)年間トータル大プラス。
⑦ ベスト寿司:京都花見小路「鮨まつもと」
ミシュラン2つ星というので寄ってみたが、たしかに本格江戸前だった。
「新橋鶴八」で修行した若い主人でネタの大半は築地から直送。(※右の背景画像⇒)
⑧ ベストラーメン:銀座「梵天」 有楽町「朧月」 東京駅「七彩」
年々食すラーメンの杯数が激減。今年は60杯。濃厚系はシンドクなった。
上記の3杯はいずれもいわゆる淡麗系で甲乙つけ難し。
⑨ ベストエンターテインメント:新宿歌舞伎町ロボットレストラン
4000円の入場料は決して高くはない。
当コラムにて詳報済み。
(2012.12.27「岸波通信」配信 by
葉羽&三浦彰)
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