新宿が熱いぜぇ!その主役は三丁目では「ビックロ」、歌舞伎町では「ロボットレストラン」(以下ロボレス)だぁ。
で、遅まきながらロボレスを体験レポート。
オープン(7月18日)当時の大行列こそなくなっていたもののかなりの混雑。
1時間ほどのショーでは女戦ガールズと呼ばれるビキニ水着の若い女子の凄いフェロモンが充満してむせ返っている。
都内を走っている宣伝カーにも搭載されている巨女ロボットは、遊園地並みのもので、ショータイム中に数分登場する程度。
これで「ロボレス」を名乗っちゃいけないだろうが。
しかし、そういう不満が雲散霧消するようなフェロモン量なのである。
ショーは実に盛り沢山だ。和太鼓連打の夏祭り踊り、お色気たっぷりマーチングバンド、前述の巨女ロボットに加えて、戦車ロボ、戦闘機ロボまで登場するのである。
女の子の質が高いし、ダンスも悪くない。というか、とにかく飛散するフェロモン量なのである。
総工費100億円と自慢する、キンキンギラギラケバケバの内装は草間彌生も森田恭通ものけぞる迫力だ。
近未来的でアニメっぽい如何にも今の東京らしいとも言えば言えるが、電飾などはパチンコ屋かバンコクあたりのショーパブを連想させる。
広報担当によれば、「社長が自らデザインした」という。
「社長さんはどんな方?」の質問には急にダンマリ。
ネット情報では歌舞伎町を牛耳る一大勢力の森下グループによるものだという。
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歌舞伎町ロボット・レストラン
←なんと水原希子が観客席に!
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ロボレスは、新宿ロボットビルの地下2階(開演までは1階の待合室で待機)にあるのだが、ビル内には、マンガ喫茶「マンボー」、個室DVD鑑賞の「金太郎」、とかガールズバーの「ギラギラガールズ」、さらにビルの対面にはやはりガールズバーの「タンクガールズ」が。
いずれも森下グループによる経営である。
このほかにも森下グループはリンリンハウスなどのテレクラや出会い系サイトを運営しているらしい。
それはともかく、ロボレスでのショーがアッという間に終わり、フェロモン充満の劇場を後にすると、そこはかとない空しさが襲ってくる。
ここで「ちょいとガールズバーにでも寄ってくか」というのが正常な男子の行動というもの。
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入場料4000円に含まれる
弁当とお茶
←機内食を気取ってはいるが、
コンビニの350円弁当並のレベル!
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同ビル内のギラギラガールズ、対面のタンクガールズのかなりは、先ほど熱演を繰り広げた女戦ガールズとかぶっているというのもニクイ。
とにかく欲望をマーケティングすることにかけては、森下グループはその辺の広告代理店など及びもつかないのだ。
今後この女戦ガールズをAKB48並みに売り出す算段もあるのかもしれないし、森下グループの女戦プロジェクトはまだ緒に就いたばかりの印象である。
しかし「女戦」というテーマは今の時節にピッタリ。
もう絶望の国日本はフェロモン女子に頼るしかないのでしょうか。
(2012.11.13「岸波通信」配信 by
葉羽&三浦彰)
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