「ルイ・ヴィトン」がアーティストの草間彌生とコラボして、草間のトレードマークとも言うべき水玉柄の商品を、7月18日から伊勢丹新宿店、7月20日から銀座の「ドーバー ストリート マーケット ギンザ・コム デ ギャルソン」(以下「ドーバー」)で先行販売した。
21日からは順次「ルイ・ヴィトン」全店で販売されている。
7月20日には「ドーバー」で草間彌生と京都造形芸術大学大学院の浅田彰・院長(言うまでもなくあの1983年上梓の「構造と力」でニューアカブームを巻き起こしたあの浅田彰1957年3月23日生まれ)とのトークショー&オープニングパーティが開かれた。
今年83歳になった草間彌生は、歩行の際こそ両脇を抱えられているが、頭脳は明晰そのもの。
最初浅田彰に英語で話しかけたのには参った。最後はいつものように御詠歌みたいな調子っぱずれの歌を披露した。
そのパーティで思わぬ人物と隣り合わせになった。
水玉コラボ商品のコートを身に纏った大柄な人物で声が低いので、最初モノマネ芸人のコロッケかなと思ったのだが、よくよく観察すると正真正銘のユーミンこと松任谷由実であった。
取材者はこういうことを本当はやっちゃいけないのだが、慌ててツーショットに収まったという次第である。
(※右背景写真「ユーミンとカリスマ彰のツーショット」)⇒
ユーミンこそ我が青春のマドンナかもしれない。
彼女をウィキぺディアで調べると、1954年1月18日生まれとある。私の1学年上だが、同じ午年である。
彼女の実家は八王子の荒井呉服店だからファッションと無縁ではないし、多摩美大日本画科卒業とあるから草間弥生に興味があっても不思議ではない。
夫君の松任谷正隆氏と違って、こういうファッションイベントではあまり見かけないユーミンだが、邂逅できたのにはそれなりの理由があったわけだ。
このユーミンがライバルと認めている中島みゆき(1952年2月23日生まれ)、そして私が大学時代一緒に授業をうけたこともある竹内まりや(1955年3月20日生まれ)の3人が、私が最も親近感を覚える女性シンガーソングライターということになる。
(歌手ならばこの3人にテレサ・テン1953年1月29日―1995年5月8日が加わるかな。)
作品数は中島みゆきが群を抜いているのだろうが、音楽的な才能ということになると全く個人的見解だが、ユーミンがかなり上を行っているような気がする。
よく言われるが、美大で学んだためかユーミンの歌は視覚的な要素が歌詞に多く感じられる。
ユーミン作詞・作曲の中から、私の下手なカラオケの愛唱歌をふたつ。
「いちご白書をもう一度」(バンバン)、「まちぶせ」(最初に歌った三木聖子ではなく石川ひとみ)。
この2曲、歌うたびにユーミンはホント天才だなあと感心するのである。
(2012.7.27「岸波通信」配信 by
葉羽&三浦彰)
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