またまた3連休があって、今回もTV録画した映画を嫌になるぐらい観た。
かなりの駄作もあったが、天気が良かったのに外出する気になれないほど疲れていて、さりとて老眼が進んで本も読み気になれず、家で映画を観てしまう。
①「ホワイトハウス・ダウン」(2013年 ローランド・エメリッヒ監督)
またまた、手に汗握って最後まで観てしまいました。
「ダイ・ハード」「エアフォース・ワン」「5月の7日間」などをゴタ混ぜにした映画。
突っ込みどころは満載だが、まあ許してあげよう。
それにしても、特撮に金がかかり過ぎたのか、女優のクオリティがあまりにも低すぎませんかね。
(※右の廃棄画像も同じ)⇒
②「無宿」(1974年 斎藤耕一・監督)
高倉健の没後3年記念で出演作品がTV放映されていてその1本。
ロベール・アンリコ監督の名作「冒険者たち」の日本版リメイクである。
勝新太郎のリノ・バンチュラは感じ似ているが、高倉健は、アラン・ドロンには似てないよ。
では、ジョアンナ・シムカスは誰を起用したかというと梶芽衣子なんですなあ。なんか、わかるなあ。
斎藤耕一・監督は前年に名作「津軽じょんがら節」を撮ったが、その片鱗はある。
③「ゴーストハンターズ」(1986年 ジョン・カーペンター監督)
題名からしてギャグだが、カンフー、キョンシー、チャイナタウンのヤクザ抗争などがデタラメに羅列された典型的なスプラッター・ムービー。
これは、早見早聞機能を使って観るべき映画だろう。
この監督によく起用されるカート・ラッセル(写真左から2人目)がふざけまくっているが、相手役は「セックス・アンド・ザ・シティ」で大ブレイクしたキム・キャトラル(写真左端)。
④「アンドリューNDR114」(1999年 クリス・コロンバス監督)
ご存知アイザック・アシモフの名作SFの映画化だ。
なかなか良く出来た感動的ですらある映画。
ロボットのアンドリューは、自意識が芽生えて、アンドロイドになるが、ロビン・ウィリアムズがいつもながら好演している。
ロビン・ウィリアムズは2014年に鬱病が原因だと言われる首吊り自殺しているが、演技にそうした複雑な人生が投影されて観てしまう。
⑤「ブエナ★ビスタ★ソシアル★クラブ」(1999年 ヴィム・ヴェンダース監督)
「パリ、テキサス」や「ベルリン、天使の詩」のヴェンダース監督がミュージシャンのライ・クーダーとコラボして、忘れ去られつつあったキューバの年老いた名人音楽家たちを甦らせた感動的な音楽ドキュメンタリー映画。
世界的なキューバ音楽ブームを当時巻き起こしたが、17年後の今見ると、ちょっとセンチメンタルな脚色をしているようにも思える。
ヴェンダースの映画は大体そうではあるのだが。
⑥「ジャッキー・ブラウン」(1997年 クエンティン・タランティーノ監督)
これは傑作だ。格安航空会社のキャビンアテンダントを演じるパム・グリア(写真)が素晴らしい。
サスペンス映画でもあるので、詳しくは書けないが、ストーリーが実に巧みに展開していく。
そして巧まずして社会の底辺を蠢めく男女を描き尽くす。さすがタランティーノである。
(2017.11.10「岸波通信」配信 by
葉羽&三浦彰)
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