大きな声では言えないが、今年のゴールデン・ウイークは10連休してしまった。
もちろん、会社とは校正のやり取りなど緊密な連絡をしたし、5月2日の平日には市役所にマイナンバーを登録に行き(あれ、登録ナンバー何だっけ?)、年金相談の電話を年金機構にし、ディスプレイがおかしくなったiPhoneを4sから6sに機種変更するなど結構雑事もこなしておりました。
言い訳はそれぐらいにして、じゃあ、何をしていたのかというと、ひたすら録画したTV番組を視聴していた。
1日8時間として80時間。ではそれだけTVの録画可能時間が増えたかというとその分また録画してしまい、まさにイタチごっこ。
ま、そんなことはどうでもいいとして、この間に観た映画11本の品定めをしてみることにした。
1.「ミリオンダラー・ベイビー」(2004年)
涙腺が緩くなっているせいかもしれないが、泣けました。
よくある話かと思いきや、クリント・イーストウッド監督がそんなことをするわけはない。映画という虚構を知り抜いているからこそできる離れ業がある。
これまでイーストウッド監督作品はハズレが1本もない。
2.「スペース カウボーイ」(2000年)
あり得ない話だが、ちゃんと納得させてくれて、泣かせます。
監督・主演のイーストウッドはアメリカ大統領になるべきだったとつくづく思う。
3.「ラブ・イズ・ビューティフル」(1997年 ロベルト・ベニーニ監督)
これもよくあるユダヤ虐殺の話で、絶対泣いてやらないぞと思いきや、ポロポロ。
4.「ラーメンより大切なもの」(2013年 印南貴志・監督)
昨年80歳で逝った「ラーメンの神様」こと東池袋・大勝軒の山岸一雄を描いたTVドキュメンタリーを再編集した映画。
「君がラーメンより大切にしているものは何か?」。葉羽に聞いてみたい問いだな。
(葉羽)そんなもんケイコに決まってんだろーが(笑)しかしいいタイトルだな。
5.「ゲーム」(1997年 デヴィッド・フィンチャー監督)
富裕層を相手にしたオレオレ詐欺。面白いがそれ以上ではない。邦題は「ザ・ゲーム」ではないのかな。
往年の名作「探偵/スルース」をまた観たくなった。
6.「パリ、テキサス」(1994年 ヴィム・ヴェンダース監督)
再視聴。ヒューストンの覗き部屋でフューシャ・ピンクのモヘア・ニットを着たナスターシャ・キンスキーがこちらを見返るシーンは映画史上の名場面だろう。
しかしロード・ムービー風の安っぽいセンチメンタリズムは評価できない。
7.「インビジブル」(2000年 ポール・バーホーベン監督)
一線を超えるとハチャメチャ映画に。
ロボコッブが透明人間になっただけ。なにを考えているのか。
8.「サイン」(2002年 M・ナイト・シャマラン監督)
これも未来を予知する子供は出てくるわ、異星人が出てくるわ。やりたい放題の映画。
9.「ベニシアさんの四季の庭」(2013年 菅原和彦・監督)
NHKEテレの「猫のしっぽカエルの手」ですっかり有名になった京都・大原の庵で優雅な日々をおくるベニシアさんを描くドキュメンタリー映画。
上品な女性だと思ったらイギリス貴族なのですな。癒されました。
10.「座頭市物語/やぐら太鼓が風に哭いた」
(1976年 TV版第10話)
ご存知フジテレビの座頭市シリーズ。勝新太郎はやっぱり凄い役者です。
11.「喜劇 駅前競馬」
(1966年 佐伯幸三・監督 藤本義一・脚本)
ご存知、森繁一家の駅前シリーズ(東宝)。しかしこれはかなりいい加減な作品。
(2016.5.18「岸波通信」配信 by
葉羽&三浦彰)
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