名古屋人のエビフライ好きはギャグになっているが、ラーメン業界でもエビラーメンは無視できない存在になっている。
私が食べたエビ系は「二代目けいすけ 海老そば」(高田馬場、移転のための閉店情報が流れている)や「五ノ神製作所」(新宿)などがある。
まあ旨いとは思うが、その後再訪はしていないから私はそれほどの海老ラーメン好きではないのだろう。
海老はやはり天ぷらで食べるのが一番だと思う。次いでエビフライ。でも月に2度ほどで十分すぎる。寿司でも茹で海老というネタはなくなってもさほど気にならない。
そんな私だが、海老ラーメンというと、どうもこれを食べなきゃ語ってはいけないムードなので「一幻(いちげん)」(新宿・小滝橋通り)には行ってみなければとずーっと思っていた。
本店は札幌だという。この店もその店先まで来たことはあるが、行列がスゴくて諦めていた。
この店がある新宿の小滝橋通りというのがなんかうら寂しくて好きだ。新宿なのに、街灯が少ないためなのか薄暗い通りなのである。
ある時期ラーメン屋が雨後の竹の子みたいにオープンしてラーメンストリートになった。
ただし私が気に入ったのはつけ麺の旨さで話題になった「はやし家」ぐらいだったが、2014年に閉店していた。
さて、「一幻」だが、平日の午後5時ぐらいに行ってみたら、客は1人しかおらず、拍子抜けするぐらいあっさり食べられた。
いろいろあるが最もスタンダードな「えびしお」(780円、なお大盛は110円増し)を注文。
(※右の背景画像:一幻のお品書き。麺は太麺か細麺を選べる。)⇒
スープはこれでもかというぐらい海老、えび、エビのオンパレード。
噂ではエビの殻を譲ってくれる海鮮居酒屋だか寿司屋と契約しているという。しかし、そのスープに麺がフィットしていないし、麺自体が旨くないのである。
さらに薄っぺらのチャーシューはない方がいいと思う。
エビにかける徹底した姿勢は高得点ながら、いろいろ改善の余地ありということで70点。
私が店を出るころからぼちぼち人が入り始めてきた。
再訪はあるかな。
(2016.3.8「岸波通信」配信 by
葉羽&三浦彰)
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