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WWDジャパン2月24日号P.4で取り上げられたが、若手デザイナーの支援を目的にした第1回LVMH賞のノミネート30組が発表になった。

 30組は2月26、27日の両日にファッション業界のエキスパート40人による面接と8ルックによる審査で10組に絞られ、5月末の最終審査でグランプリが選ばれる予定だ。

Simone Rocha

シモーネ・ロシャ
(Simone Rocha)

 注目されるのは1年間のインターンシップを受けられる資格(恐らくLVMH傘下のファッション企業だろう)が与えられるのと賞金の30万ユーロ(4200万円)。

 特に4200万円の賞金はこの手の賞としては破格のものだ。そのデザイナーの人生を変えるのには十分とすら言える金額だ。

 1221組の応募があったというが、第1次審査通過の30組には、日本人の名前は見当たらない。

 LVMH賞の実行委員長であるマーク・アリザールに1221組の総応募数に日本人は何組いたのかとメールで問い合わせをすると、「日本からは約40組の応募があった。これは主要国からの応募数としては平均的な数字だ。この賞にはもうひとつ、卒業予定の3学生に対して、賞金1万ユーロとLVMHのブランドでの1年間の研修を受けられる賞があるが、日本からは文化服装学院、エスモード・ジャポン、ここのがっこうなどから30組の応募があった。印象的な作品があり、この賞に関しては受賞の可能性があると思う」という返答があった。

Jacquemus

ジャックムー
(Jacquemus)

 実際に応募したという日本人デザイナーの堀内太郎氏は「私はフェイスブックでこの賞のことを知りました。エントリーはスタイリングを何枚か写真で撮って送付するものだったが、これで決められるものなのかとも思いますが」と話している。

 いずれにしてもファイナリスト30組に日本人がひとりもいなかったのは残念だ。日本の若手デザイナーのクリエーションが世界に見て劣っているとは思いたくないが、次回以降に期待したいとは思う。

(※右画像:デルフィーヌ・アルノー)⇒

                

(2014.3.16「岸波通信」配信 by 葉羽&三浦彰)

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