Albireo
こんにちは。「ロマンサイエンスの夢先案内人」、岸波です。
貴方をまたも“the roman science of the cosmos”の世界へご案内します。
“美しいものを見るたび あなたを思い出す 惜しみなく私に注ぎ込まれたあなたの愛のことを”
・・・さだまさし『ふたつならんだ星～アルビレオ～』
今回のanother world.は、ある特別な意味を持った配信です。
皆さん、1月の20から2月の18日までは、どういう意味を持った期間だかご存知ですか・・・？
これだけのヒントでピンと来た方は、よほど星座占いに詳しい方に違いありません。
そう・・・この期間にこの世に生を受けた方は、12星座のうち“みずがめ座”の影響を強くいると言われています。
そして、そのみずがめ座生まれのある方のために、仲間達とともに今回の通信を捧げます。
ということで、今回の another world.は、Ms.Dreamさん・・・貴女に贈る特別編です。
Happy birthday, Ms.Dream!!
１ 神秘の星
以前から考えていたのです。
Dreamさんの“神秘の星”というのは、いったいどの星のことなのかと・・・。
そこで「神秘の星」について知らない読者のために少し解説を。
Dreamさんと言えば、「Ms.Dream's通信レヴュー」でも既にお馴染み。
いつも温か味のある的確なレスで作家陣を励ましてくれる“岸波通信の守護神”です。
日本惑星協会員でもあるDreamさんは、元有名アスリートのご主人に先立たれ、現在、枚方市で一人暮らし。
ご自分が今も幸せに暮らしていられるのは、きっと亡くなったご主人が夜空の星となって、自分を見守り続けてくれるからだと考えています。
そう・・・まさにその星こそが、彼女にとっての“神秘の星”なのです。
以前、大阪のpecoさんの「満天の星」に素敵なレスをいただいたのも、宇宙を愛し“神秘の星”を信じる彼女ならではの感性だからですし、四国のfujikoさんが“Ms.Dreamに捧ぐ”として「感謝を込めて」をアップされた時には、感動のあまり胸が熱くなったそうです。
さて、それでは“神秘の星”とは、現実にはどの星なのでしょう？
天空にあって、いつも変わらず地上を見守っている星と言えば、まずポーラー・スター（北極星）が思い浮かびます。
また、太陽系以外の天体で、全天で最も明るく地上を照らす星はシリウスです。
でも、ポーラー・スターはその孤高の姿から、古来、万民の神にも例えられる星ですし、真紅に燃えるシリウスは、少し不吉な輝きであるような気もします・・・。
もっと、“神秘の星”にふさわしい星は無いものか・・・？
それが、あったのです！
２ 天上の宝石
その星は、あまりにも美しいきらめきを放つために、古来“天上の宝石”と呼ばれています。
その名は、アルビレオ。
白鳥座（キグナス）のくちばしの先に当たる部分で、韓紅と瑠璃色にまたたく美しい星です。
この星が二つの色にまたたくのには理由があって、アルビレオは元々二重星・・・つまり、至近距離にある二つの星の名前なのです。
天上で最も美しいと言われる星・・・しかも、二つの星が寄り添うように一つになりながら。
そう・・・この二重星アルビレオは、Dreamさんと亡くなられたご主人のようではありませんか。
白鳥座（キグナス）はもともと、ギリシャ神話の太陽神アポロンの息子であるパエトンの友人、キグナスが化身したものだと言われています。
（←異説もあります。）
パエトンは、太陽神アポロンの息子であることに誇りを持っていましたが、誰も信じようとしませんでした。
そこで、パエトンはアポロンの許を訪ね、自分が貴方の本当の息子であることを証明するために、太陽の馬車を曳かせてくれと申し出ます。
ところが、この馬車を曳く馬たちは大変気性が荒いために、神々と言えども御する事は容易ではありません。
アポロンは馬車を与えることに難色を示しましたが、パエトンは父の反対を押し切って太陽の馬車を奪い、天空へと飛び立ちます。
ところが案の定、馬は暴れはじめ、太陽を無茶苦茶に引き回したために、地上の多くの街や森が劫火に包まれてしましました。
これを見た大神ゼウスは、指先から雷を放ってパエトンを射ち殺し、パエトンの亡骸はエリダヌス川へと墜落してしまいます。
（これが有名な“ゼウスのいかづち”です。）
この様子を見ていたのが、パエトンの親友のキグナスで、川の中に入ってパエトンの魂を救おうとします。
いつまでもあきらめようとしないキグナスを見かねたゼウスは、彼を白鳥の姿に変えてやりました。
そして、キグナスは星座になった今も、パエトンの魂が自分を見つけられるようにと、くちばし（アルビレオ）に灯を点しながら天空を廻り続けている・・・これが、白鳥座（キグナス）にまつわる神話です。
つまりアルビレオとは、その美しい光で“魂に導きを与える星”なのです。
どうです？ Dreamさんの“神秘の星”にぴったりだと思いませんか？
でも、それだけではありません。
僕がアルビレオを“神秘の星”になぞらえたいと考えた本当の理由は、僕が大好きなさだまさしさんの「アルビレオ」という歌の詞が、まるで、Dreamさんとご主人のことを歌っているように思えて感動したからです。
「ふたつならんだ星～ アルビレオ～」 作詞・作曲：さだまさし
美しいものを見るたび あなたを思い出す
惜しみなく私に注ぎ込まれたあなたの愛のことを
初めて海を行く船のように
何も見えない私に
目指すべき星の光になり
私の場所を教えてくれた
闇夜に惑う私には あなたは明るい月
迷いもせず あなたを辿って生きてきた
韓紅と瑠璃色とふたつならんだ星よ
その名はアルビレオ美しい星あなたと私の夢
/// end of the “Episode18
「アルビレオ～天上の宝石～」” ///
《追伸》
Dreamさんご本人にナイショで仲間達に回状を廻しました。
みんな、趣旨を理解してくれて、あっと言う間にそれぞれのお祝いメッセージが手元に届きました。
皆さんのご協力に心から感謝を申し上げます。
Dreamさん、いつまでもお元気で、僕たち作者を叱咤激励してくださいね！
Happy
birthday, Ms.Dream!!
では、また次回のanother
world.で・・・See
you again !
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アルビレオ（天上で最も美しい星） |
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