岸波通信その263「大波乱の会津茶会②」

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岸波通信その263
「大波乱の会津茶会②」

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◆「人生を振り返って」シリーズ#62「大波乱の会津茶会

 20041023日~24日、武者小路千家官休会の全国大会が会津で開催されることになった。

 前夜のレセプションは東山温泉の「御宿東鳳」、翌日のセレモニーと茶会は「会津鶴ヶ城」の前庭にて。

 もちろんその際、千家十四代家元の不徹斎宗守(そうしゅ)による武者小路千家・扁額を「麟閣」に奉納する儀と献茶式も執り行われる。

鶴ヶ城での野点

(イメージ)

 宗主と若は、関西方面の会員を引き連れて伊丹空港から福島空港へフライトでやって来ることに。

 福島空港は、その開港した年から空港利活用班長を務めた僕にとって馴染みの深い場所。当然に「空港出迎え」の役を振られるかと思ったが、さにあらず。

  福島空港

 実は、メイン会場となる鶴ヶ城現場の設営関係を受けたイベント業者が業務をダブルブッキングしていたことが判明して、大騒ぎとなったのだ。

 業者としてはどちらもキャンセルすることはできず、夕方まで別イベントに対応した後、夜を徹して「鶴ヶ城茶会」の会場設営をすることに。(うわぁ!)

  鶴ヶ城

 福島大会を担う福島官休会の本部は福島市にあり、会場となる会津若松には実質一名の若手教授が居るだけなので、現場業務は彼女の手に余る大役だった。

 そんなこともあり、レセプション夜会会場の運営もしなければならない彼女に代わって誰かが「鶴ヶ城メイン会場」の設営指揮を執らねばなくなった。

「アナタしか居ないわね」とケイ子。

 ええええ~!(何でやねん!)

 いや確かに、福島官休会は高齢の女性教授ばかりで、イベント設営の裏方など誰も経験したことが無いだろう。

 福島空港の利活用対策班長として、様々なイベントを指揮し、キビタンの縫いぐるみにも入ったことのある僕()くらいしかノウハウを知るものは居ない。

福島県のゆるキャラ・キビタン

←(暑い・臭い:笑)

「大船に乗ったつもりで任せなさい!」(と言うしかないよね、とほほ・・)

 なので、宗主と若のお迎えについては、何人も知り合いがいる福島空港現地のスタッフに「よーっくと」お願いし、まずは会津の教授さんと段取りの打ち合わせに向かう。(とにかく、この三人で上手くやるしかない!)

 さて当日。福島官休会としては三年がかりでこの日の準備を進めてきたが、人力では如何ともしがたいのが「明日の天気」。

 なにせ鶴ヶ城前庭での「屋外茶会(野点:のだて)」なので、雨でも降った日には目も当てられない。

  鶴ヶ城内茶室「麟閣」

「ダイジョブでしょ」とケイ子。

「何を根拠に?」と僕。

「天気予報と・・不徹斎宗主は『晴れ男』なのよ」

 ええええ~!(いいのか、そんな着地で!)

 会津の教授Aさんと打ち合わせの後、鶴ヶ城や麟閣、御宿東鳳の現場を下見し、宗主と若が会津入りしてからの昼食・市内視察のバスには、会津をよく知る僕が乗り込むことに。

(イベント業者は夜にならないと来ないため)

  会津乗合自動車の貸し切りバス

 さて、23日の行程は段取り良く進み、お昼少し前に宗主と若が会津若松に到着。

 当時、福島官休会の会長である福島民報社の星一男氏が出迎えの挨拶をした後、早速マイクロバスへ。

 向かった先は、会津若松の蕎麦屋『桐屋権現亭』の別館で市内慶山(飯森山近く)にあった『桐屋夢見亭』(※現在は廃業)。

飯豊権現蕎麦・桐屋夢見亭

(現在は廃業)

 貸し切り席に着座すると、早速供されたのが「水蕎麦」。(ええええ~!)

 何のことはない・・「これが一番、蕎麦の旨さが味わえる」と、ソバツユではなく「水」で食べさせられるヤツ。

(いやいや、いらないよそんな演出。フツーの蕎麦が食べたかった・・グスン)

  夢見亭の「水蕎麦」(※当時)

 そこは流石に「大人」な一同。

「うむっ!なるほど」と唸って、後は無言で蕎麦をすする。

(もちろんこの後、普通の蕎麦も出た:笑)

 店を出ると、小庵を匿った利休七哲「蒲生氏郷」の墓参りなど市内を巡り、夜のレセプション会場で宿泊先でもある東山温泉「御宿東鳳」へ。

  蒲生氏郷の墓(神明通り興徳寺)

 と、その時突如、ケイ子から電話が入る・・

「大変なの、会津のA先生だけど、交通事故に遭っちゃったって!」

 ええええ~!

 この先、いったいどうなる!?(三人で頑張るんじゃなかったの~!)

(To be Continued⇒)

 

/// end of the “その263「大波乱の会津茶会②」” ///

 

《追伸》

 会津官休会を一人で頑張って来たA先生ですが、当時、会津若松教育委員会の職員で既にお亡くなりになっています。

 交通事故については詳しく覚えていませんが、鶴ヶ城構内での衝突事故で、本人はムチ打ち程度で済んだと思います。(もちろん、病院へ行った)

 ケイ子が教授であることから、イベントがあると僕が頼りにされ、別な大会(福島市での大会)では、僕の生田流筝曲の経験を生かして急遽「岸波社中」を結成し、雅楽「越天楽」を編曲して大勢の女性たちを率い合同演奏しましたっけ。

 あの時の楽譜、残しておけば良かったなぁ。

 バレーボール男子のリベロの二枚看板「山本と小川」ですが、奇跡のレシーブを連発して「何でお前がソコにいる、山本~(小川~)!」と言うのが解説者の常とう句になりました。

 この時、僕が居なかったらどうなっていたでしょう?(この後、ケイ子もダウンする)

 大きなトラブルの現場に出くわす「体質」というか、それを切り抜けざるを得ない運命とか、生涯を振り返るとそんなシーンが数々ありました。

 まさに「何でお前がソコにいる、キシナミ~!」ですね。(本人は別に嬉しくない・・)

 

 では、また次の通信で・・・See you again !

官休庵・全国大会での掛窯

(岩手大会での様子)

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To be continued⇒“264”coming soon!

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【岸波通信その263「大波乱の会津茶会②」】
2026.7.29配信

 

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