岸波通信その251「宿敵!小笠原⑤」

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Present by 葉羽
「SUMMER IN THE ISLAND」 by Music Material
 

岸波通信その251
「宿敵!小笠原⑤」

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◆「人生を振り返って」シリーズ#50「宿敵!小笠原

 高校の夏休みに入ってすぐ、小笠原が病室から消えて仙台の東北大医学部に附属する「東北大学病院」に転院してしばらくが過ぎた。

 好敵手が居なくなったことで、将棋への情熱が失せてしまった僕は、再び映画やバンドの活動に精を出し始めた。

  バンド活動(イメージ)

 今回の衆議院議員選挙で高市総理のドラムセッションにケチをつけて炎上したマコト君とまこと君の「マコマコ・コンビ」らと共に、開拓会館で初のコンサートに臨んだのもこの頃だった。

福島市の吾妻通り

←かつて「開拓会館」があった通り。

 そして高校生活初の正月を迎え、TVの正月番組で琴の演奏に触れて感激した僕は、一週間と開けずに市内の福島女子高前にあった生田流宮城道夫派の筝曲教室に弟子入りした。

 そこからは猛烈に琴演奏に傾注し、難曲に挑戦して免状を取得することになる。

  TVの筝曲演奏に感激!

 その恩師(高齢女性)は女性のお弟子さんだけを取っていたので、どうやら男性の弟子は僕が初めてだったようだ。

 どうやって口説き落としたのか、誰かに紹介してもらったのか覚えていないが、当時の自分の行動力に今更ながら驚愕する思いだ。(もしかしてオチバの姉さんからの紹介?)

 今、ハマっている宮島未奈の小説『成瀬は天下を取りにいく』の主人公成瀬あかりもカルタで優勝を目指したりM1グランプリに挑戦するなど破天荒な生き方だが、そのエネルギッシュな行動力を見るにつけ、当時の自分の姿と重なる想いがする。

 『成瀬は天下を取りにいく』(当時の自分みたい・・)

 ともあれ、高校生活では先に書いたバンドの件、映画主演の件などいろいろあったのだが、3年生になると受験一辺倒になる。

 その頃の相方連中は同級生の佐藤カオルとオータケ、そして片平というメンバーだったが、そのエピソードはいったん割愛する。

 受験願書を出したのは東北大経済学部一本で、二期校も受けなければ滑り止めの私立も受験しなかった。自信があったというよりは無謀な挑戦で、おそらく世の中の事も自分自身もよく見えていなかったのだろう。

東北大学

(単発受験)

 東北大受験は、仙台駅前のホテルで片平と同室した。

 根っからまじめな片平は、前夜も参考書や問題集と首っ引きだったが、僕はと言えば、初めて泊るホテルに舞い上がり、高層から見下す仙台の夜景に感激したりして片平の邪魔になっていたと思う。

  仙台の夜景

 受験が終わり、合格発表を待つ頃になるとさすがに不安になり、私立とか受けといた方が良かったかとか、いやいや我が家の経済状況では私立の学費なんかどうせ出せないだろうとか、色々と懊悩した。

 そして合格発表の日、手段は忘れたが「自宅」で合格の確認をすると、思わず「やったー!」と飛び上がった。

  合格発表(自分は自宅で確認)

 まずは両親に報告し学校に連絡を入れ、当時付き合っていた福女の一級後輩の「彼女」に電話をしたがなかなか繋がらない。

 これはもう「直接、家に行く」しかないと考え、下駄を履いてバス停に向かった。しかしバス時間はまだ先で、じっとして居られず、そのまま彼女の家がある陣場町に向かって歩き出した。

(いったん家に戻って自転車で行けばいいものを、おそらくかなり動転していたのだろう())

 家に着いてからのことはよく覚えていないが、ひとしきり喜びを分かち合った後、そっと彼女に「来年はキミも仙台に来なよ」と耳打ちしたことだけは記憶に残っている。(ったくもう・・)

下駄履きのまま彼女の家に

(イメージ)

 そうして春、大学生活が始まった。だが僕は、仙台に移住する選択をせず、福島市から毎日鈍行列車を使って「通学」する方法を選んだ。

 幼稚園から小学校・中学校・高校と仲間だった友人たちは、割と東京方面に出てしまい、知り合いで東北大経済に進んだのは(今も仲間の)モリキ嬢が一人だけ、そして医学部に進んだのがカメヤマとオーハラの二人だった。

 一緒に受験した片平が落ちていたことは後で知り、凄くショックを受けた。

  オーマイガー!(片平が落ちたって!?)

 ともあれ、自宅から片道3時間、往復6時間、一日の1/4を「通学」に要する学生生活のスタートだ。

 琴を弾く時間は無くなってしまったので、筝曲教室はきっぱりと辞めた。

 当面の友人は、中学校から一緒にクラシック・ギターを弾いて、福島高校に初の「クラシック・ギター同好会」を創設した相棒カメヤマが一人だけ。

  ギター同好会(現在は残っていない)

 モリキは入学早々に「彼氏」ができて、かかりっきり()・・になってしまったので授業のノートを借りる時以外は没交渉だ。

 そんなある日、医学部のカメヤマから重要情報が飛び込んでくる。

東北大学病院

(仙台市青葉区星陵町)

「あのなキシナミ、高校の時『小笠原』という奴が居たろ? あいつ、うちの附属病院にまだ入院してるらしいぞ」

 えええ~! ( ̄▽ ̄;)

 高1の春から入院して既に三年間、まだ入院してたのか!?

(苦労したんだな、小笠原。うっうっ・・)

 小笠原との思い出がいっきに蘇って来た。

 

「よし、今度病院へ行ってみよう」

 そして言い放ってやろう・・

「覚えてるか小笠原、勝ち逃げは許さんと言ったろうが! だーっはっはっは!」と。

(To be Continued⇒)

 

/// end of the “その251「宿敵!小笠原⑤」” ///

 

《追伸》

 大学では、小・中・高からの友達と殆ど離れてしまいました。(モリキは女子だし)

 でも、一人ぼっちだった訳ではありません。桜の聖母高校から二人の知り合い女子が学院大と福祉大に進学しましたし、福高から来た「仲間の手配師カトー」のお陰で、たちまち福高の同窓生ら(JUNや建一郎、サトーら)との輪に加わったからです。

 そして一年後には、「彼女」も仙台に進学しましたし(笑)

 そういや、この前「学年同窓会」の後で一緒にカラオケ行ったシカコも「アタシも東北大だったんだけど・・」と言ってましたな。(知らんかった)

 そちら側・・大学の悪友たちの話はまた別の機会に(笑)

 

 では、また次の通信で・・・See you again !

宿敵!小笠原

←この右側の後ろ姿が本人にそっくり!

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To be continued⇒“252”coming soon!

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【岸波通信その251「宿敵!小笠原⑤」】
2026.2.12配信

 

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