《追伸》
この4月から県林業公社に勤務することになり、今までさりげなく眼にしていた街路樹や山々の緑、そして、森林の将来に想いを馳せることが多くなりました。
この日本の山河は、ラフカディオ・ハーンが“妖精の棲む国”と言った美しい風景です。
しかし、森林の多面的機能が叫ばれながらも、未だにその維持については林業という「産業政策」の位置づけから脱却できずにおり、一方で、恵みを享受している都市住民は、山を守り育てている人々の営みに想いをいたすことは稀なのではないでしょうか。
今や、世界の中で、この日本ほど森の豊かな国は存在しません。
しかもそれは自然林ではなく、“森の民”であり“農耕の民”であった日本民族が、縄文の昔から手を入れ続け、祖先から営々と受け継がれてきた森林や田園風景なのです。
まさに、自然と共生する民族が作り上げた“神々の宿る森”。
自他共に認める林業公社の“守護神”Yさんは言います。
「日本の森は、民族が長い歴史をかけて造り上げてきたもの。その価値は、決してエジプトのピラミッドや中国の万里の長城にさえも劣らない、我が国の誇るべき文化遺産だと思います。」
うん、いいこと言うなぁ!
この人のこういう所が大好きなんだな…。
では、また次の通信で・・・See you again !