Our Way
of Ra-a-men 76
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか〜!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またやって参りました。
最近、立て続けに4人の人に「キシナミさ〜ん、早くラーメン道書いて下さいよ」と言われました。
あちゃー! 気にはしてたんだよね〜。
そう言えば、岸波通信に参加した一番新しい作家 ヒゲメガネ犬さんと飲んだ時・・・
味噌ラーメンって、絶対“酢”を入れますよね?
ええ〜!!(「絶対」って・・)
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味噌ラーメンに酢?
( 福島市「陽伝」) |
ま、入れる友達も居るけど、場合によるんじゃないかな〜?(僕は七味唐辛子だけど・・)
味噌ラーメンに酢を入れるのって福島だけらしいですよ。
いやいや、それって逆にオドロキ〜!
前に「ケンミンショー」でやってましたもん。
そなのか?
ワタシは“絶対入れる派”なので、SNSネームも「味噌ラーメンに酢」ですから。
そこまでかいっ!
最初に“味噌ラーメンに酢”を入れた人を見たのは、かれこれ25年前。
会津出身のお友達 コクブンちゃんと一緒にラーメンを食べに行った時、やおら酢の小瓶をとり上げ、バシャバシャかけ始まったのを見て唖然・・。
←(この時も味噌ラーメンだった。)daddy
ただ彼の場合は、ヒゲメガネ犬さんとは違ってシャイなため(失礼!)
あ・・・ラーメンに“酢”って旨いですよね?好きなんです、コレ。
〜という具合に、いい訳がましいことを言っておりましたけれども。
彼の影響もあって、僕も“味噌ラーメンに酢”を(時々)入れるようになったのですけれど、そういうのって全国的にある“好み”の問題だと思っておりました。うん・・万国共通。
←(いきなり飛躍したな。)daddy
閑話休題。
最初から話が脱線しましたが、本当に書きたかったのはここから。
9月の初めでしたが、通信レスを扱っている葉羽のアドレスに一通のメールが。
アツシさん
「もやしラーメンなら。」
先週、ふとしたことから「新・俺達のラーメン道」を発見、即座にファンになりました。
掲載内容を見てさっそく、先週は「うかれ家から」、今週は「くるまやラーメン」に行ってきました。
いずれも、岸波さんがお書きになっている通りでした。
岸波さんは、もやしラーメンとワンタンメンが特にお好きのようにお見受けしました。
既にご承知かもしれませんが、福島市南沢又、清水中学校近くにある「龍園」のもやしラーメン(550円)は、なかなかいけますよ。
ほかに五目タンメン(580円)、夏場の冷やし中華(600円)も、個人的には好きです。表示値段の通り、「コスパ」もかなりのものです。立地は目立ちませんが、昼過ぎは外に列ができることもある店です。
今後とも、楽しい「新・俺達のラーメン道」を発信してください。
(福島市)柳町・アツシ |
キター!!
実はアツシさん(←勝手に通信ネーム)、この「ラーメン道」のことで、わざわざ僕を訪ねていらっしゃった方なのです。
その時に『ネタ下さい♪』とお願いしたら、早速の情報をいただきました!
うむむむむ・・・是が非にでも食べに行かなければなりますまい。ふっふっふ・・。
ということで、ラーメン道、もういっちょー!!
1 龍園への道!
ケイコ、美味しいラーメン屋の情報があったから、食べに行くよ。
え!こんな時間に?
“思い立ったが吉日”ってゆーじゃない?今日できることは明日に伸ばさない!
太っちゃうじゃないの・・。
いや、“僕たち既に太ってますから”・・・ということは口が裂けても言えないので、ケイコの好きな「エビそば」があるよということで連れ出しました夜中の8時半。
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龍園への道
(福島市西道路) |
地図で探して驚いたのですが、龍園って、ウチのサオリの家のすぐ裏手ではありませんか。
ま、時間も遅いので、孫たちを誘うということは特にナシにして。
もやしラーメンがオススメらしいよ。
もやしラーメンって言えば、若松の「南京飯店」が美味しかったね。
そうそう・・・何故か中華飯店なのに「兄弟舟」とかド演歌ばかりBGMに流れるお店でしたが、もやしラーメンは絶品。
そしてもう一店、夜だけのラーメン屋ですが、福島市陣場町の盛り場にある「天水」のもやしラーメンも捨てがたい。
共通しているのは「牡蠣油」がふんだんに使ってあること。
でもって・・・
もやしラーメンには・・“酢”!
(ぅわ、びっくりした!)
そうそう・・・味噌ラーメンばかりじゃありません。
もやしラーメンには酢が不可欠。そして溶きガラシ! ・・・絶対!万共国通!
←(ようやく話がリンクしたか。)daddy
〜などと言っているうちに、どうやらお目当ての龍園の姿が。
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龍園の駐車場
(福島市南沢又) |
ラッキー!一台分だけ空いてた♪
2 龍園入店!
空きスペースに車を滑り込ませ、早速、お店の入口へ。
まずは“見返り美人”の記念写真でございます。(カシャッ!)
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見返り美人
(龍園)
←ツッコミは無しってことで。 |
遅い時間なのですが、カウンターも含めて店内は満席。
カップル、親子連れ、親父の一人酒と客層は様々。
一つだけ空いていた畳の座敷テーブルに着席いたしますと・・・
(よっしゃ!ここはキチンと割り箸だ・・。)
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割り箸の箱
(龍園) |
この僕、何度も書いているように、脂でヌメるラーメンに使いづらい塗り箸使用を強制するお店は大嫌いなのですが、第一関門は突破。
壁を見上げれば何枚かの貼紙。左上に掲示された箴言集には・・・
『今日のことは今日してしまう』
やると決めたことは明日に残さない。
その習慣が実力を培い、
大きな自信へとつながる。
ををを〜!やっぱり今日来て正解!
何たる偶然でございましょう。まさに神様はお見通し。
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今日のことは・・
(龍園) |
ますます気分を良くして、一服しようとあたりをキョロキョロ・・・
あれ?灰皿が見当たらない。
その下に何か書いてあるよ。
ん??
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お客様各位
(龍園) |
『お客様 各位』
平成二十五年 三月一日より 店内全面禁煙とさせて頂きます。
何卒ご協力とご理解をお願い致します。 店主敬白
ええ〜!!
と、まあ、これはしょうがない。喜んで協力させていただきますとも。(うっうっ・・)
それより、まずはご注文。
テーブルにあるメニュー表を点検して、まずはビールと餃子・・・
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お品書き
(龍園) |
僕は、アツシさんオススメのもやしラーメン(大盛り)だな!
それじゃあ、エビそば!
もやしラーメンは550円、エビそば580円、焼き餃子(6ケ)・・・330円、ビール・・・600円。
所期の目的どおり、二人のお好みメニューを注文です。
ちなみに普通のラーメン(柳麺)は400円・・・リーズナブルなお値段でございました。
(五目ヤキソバや五目タンメンも捨てがたい。うむむむむ・・。)
3 感動の餃子!
あんなメニューもあったのね。
ん?どれどれ?
背中の壁を見上げると特別メニューのオススメが。「半カレーラーメン」や「半チャンラーメン」、そして・・・
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壁のメニュー
(龍園) |
スーラー湯麺!!
おっとぉ!・・これまた大好物のスーラー湯麺ではありませんか。
その時、隣のテーブルに五目チャーハンが運ばれて参りまして、旨そうな匂いがプ〜ン。
(うっ、たまらねっす!)
どうやらこの店には何度か足を運ぶことになりそうな気配でございます。
(店員)お待たせ!まずはビールをどうぞっ!
おっ!早い!
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ビールとおつまみ
(龍園) |
かなり混んでいるにも関わらず、スッと出てきたビールとおつまみメンマ・・・そして餃子の付け皿が二枚。
客を待たせないこのスピード感、心意気、只者ではありませぬ。
いくら料理が美味しかろうが、こうした小さな心配りができる店、最近は少なくなってまいりました。
いきなりのカウンターで“老舗の矜持”を感じました。さすがです。
昔は美味しかった市内の某有名チェーン店で、最初にラーメン、次に餃子、後からビールが出てきて唖然としたことがあります。全く教育訓練がなっておりません。
(この時点で、かなり好感度アップ!)
しかもっ!!
ここのビールは“大瓶”でございます。
それなりの値付けをしておきながら中瓶で出てくることは、ありがちなパターン。
早速、ビールを!! ゴクゴクゴク・・・
ぷは〜っ! このため生きてるぅ〜!!
ヒデキ、感激!でございます。
←(誰?・・・ヒデキ?)daddy
一方、お酒が呑めないケイコは、福島フォーラムの上映予定情報誌「フォーラムラヴィ」を取り出して見ております。
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フォーラムラヴィ
(龍園) |
次は、旬ちゃんが声優やってるキャプテンハーロックかしらねぇ?
お!悪くないね。いつもの「夫婦50割引」でいつでもOKだよ。
あら?毎週火曜日だとレディース・デイで私だけでも千円だわ!
ちょっと待て〜僕を置いてくのか!? オニっ!悪魔っ!人でなし〜!!
(店員)あっ・・あの・・餃子お持ちしたんですが、よろしかったでしょうか?
うっ・・・すいません。
餃子の到着でございます。
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餃子
(龍園) |
をを〜 すばらしい!
この美しい焼き上がり!まさに職人芸。
いわゆる“羽つき餃子”の小技は使ってありませんが、片面カリカリ&全体ふっくら、非の打ちどころの無い焼き芸・・・そして食べやすい大きさ。
駄目な餃子は、蒸し方が足りず、皮の合わせ目のところが白く生煮えで残ってしまうという事がありがちですが、そんな無粋は微塵もございません。
また、小さ過ぎる餃子は皮と具のバランスを欠いて粉っぽく、逆に大きすぎる餃子は二口以上で食べなければならず食べづらい。
ここの餃子は、少し大きめ一口サイズでカンペキなフォームではありませんか。うむむむむっ!
早速、酢・醤油・ラー油を等分にしたタレにつけて、口に放り込む!!!
うわッチッチッチぃ!!
ひえ〜アツアツだよぉ!! ←(うれし怒り)
だからガッつかないのね。全く・・。
4 歓喜のエビそば&極旨もやしラーメン!
しばらくぶりに美味しい餃子と出会い、天にも昇る心もち。
やっぱり餃子はアツアツを持って極上とすべし。(うん)
しかもこの味、皮までしっかり美味しいぞ! いやぁビールも旨いなぁ!!
(店員)もやしラーメンとエビそば、お持ちしました。
うひょー!
最初に目に入ったのは、ケイコのエビそば。
なんでかと言えば・・・見てくださいよコレ!
わん・・・・・・・
つぅー・・・・・・・・・・・
すりぃ・・・・・・・・・・・・これだぁ!!
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エビそば
(龍園) |
この圧倒的なエビのボリューム!
数が多いというばかりじゃない。この一つ一つのエビの元気なこと・・・超デカッ!
これぞ正真正銘のぷりっぷりでございます!
あげないよ。
ええ〜!
(冗談よ。)
しかし、このエビそばに勝るとも劣らない。
それが、アツシさんご推薦の龍園もやしラーメン!!
さあ行くぞ! それ、ド〜ン!!
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もやしラーメン
(龍園) |
見よ、この品格!!
もやしの絶妙な炒め具合!
それにしても、何とまあ、ぶっとくて旨そうなもやしではありませんか。
いただきまーす!
なるほど、こう来たか。
中華のもやし麺は大きく二つのタイプが。
一つはアツアツのアンカケ麺、もう一つは札幌ラーメン的なアンなしもやし麺。
ここ龍園のもやしラーメンは、薄めのアンカケで牡蠣油の風味を最大限に生かしたタイプ。
なんでしょう、この絶妙なバランスは。初めて出会う深い味わいにじわーっと感動が。
え!? なに!?
この僕の頬を伝う熱いものは涙ですか!・・・そうなのっ!?
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ケイコ乱入!
(龍園) |
あっコラ!(勝手に食べるなよ。)
お〜っほっほっほ!
ケイコの箸が向こう側から乱入。
となれば負けてはいられません。こちらもぷりっぷりの強奪にかかります。
もはや仁義無き戦い!
←(最初から交換して食べろよ!)daddy
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ぷりっぷり!
(龍園) |
で、こちらのエビそばも異次元の美味しさ!
塩味なのですが、複雑な海鮮系のダシが絡み合っているのです。
普通、タンメン系ですと清湯スープか野菜スープで、あっさりし過ぎたり、逆に塩ょっぱ過ぎたりということもあるのですが、これまた絶妙のバランス。
このスープを飲んでみると、身体中から悪いものがスーッと流れていくような心洗われる味なのです。
これは凄い!
県庁裏のもみぢ食堂のタンメンや五目ラーメンもこういう系。
こういうスープは、どうしても残すことができません。
それでいて基本薄味ですから、後から喉が渇くということもなく、身体の芯から癒される感じがするのです。
←だからこうなった・・・って、おい!
で・・・・
僕が食べながらあからさまに絶賛するので、店の親父さんがカウンターの向こうから、かなり気になる様子でチラチラこちらを覗いておりました。
騒がしい客でホントにすいません。
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カウンターの向こうから
(龍園) |
本日は、僕の数倍は厳しいケイコも唸らせる大満足の結果となりました。
情報をいただいたアツシさんには本当に感謝でございます。
う〜ん、これはすぐまた来なくちゃなぁ・・・。
ラーメンって、ホントにいいもんですね〜♪
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end of the “その76 「極旨もやしラーメン/龍園」” ///
《追伸》
ここ龍園は、福島市のラーメン屋としてはそれほど有名というワケではなく、コアなリピーターが大勢いる“知る人ぞ知る”というタイプの店だそうです。
場所も住宅街の分りにくいところにあって、駐車場もそれほど広いわけではないので、熱心なファンによれば「美味しい!・・でも来ないで!」というコメントが。
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また来なくちゃ・・
(龍園) |
でも書いちゃったしなぁ・・。
皆さん、できればあまり来ないで下さい!(ほどほどで)
でないと僕、ここのファンから「倍返し」されそうですので。あはははは!
では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See
you again !
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