その95
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  混沌の街~バラナシ~ (詩:葉羽)

 訪れたバラナシで
 街の喧噪をくぐり抜け
 辿り着いたのはガンガー
 それは時のない大河

 幾星霜の生業(なりわい)を終えた魂は
 数刻(すうとき)で灰塵(かいじん)に帰し
 ガンガーの泡沫(うたかた)へと還る

 その流れで洗濯をし
 沐浴をする人々
 傍らで修練に励む子供たちを
 聖なる牛が見守っている

 情景の全ては混沌
 混沌が繰り返される日常

 そう…
 バラナシは不可思議を超えた街

 やがて漆黒の闇が降りてくると
 プージャの神儀が始まる

 混沌の街で感じる
 言葉にできない安らぎ
 きっとここは 魂と向き合う場所

 修行僧の祈りと共に
 また新しい一日が始まる

Poem by 葉羽
 MP3 by 音楽の卵 “運命のワルツ”
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   Photo by 大和伸一

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