生みの苦しみ (詩:葉羽)
日照りに耐え 猛暑の夏を越え 桜の老木が孤高に立つ
嵐に抗い 驟雨の秋を越え 天に向かって凛と立つ
木枯らしに耐え 厳寒の冬を越え 薄紅の樹液を溜めて行く
やがて春… 幾千万の花びらが樹液の色に染まり うたかたの生命(いのち)を謳歌する
本当に美しいものは 苦しみを越えて生まれてくる