母のたからもの (詩:葉羽)
子供の頃 僕はおばあちゃん子であったし 母をそれほど好きではなかった
毎日夜遅くまで仕事していて あまり家に居なかったし 料理もほとんどしなかったしね…
時は流れ 母は帰らぬ人となり
遺品を整理していると 大切にしまわれた箱がでてきた
日記と一緒に入っていたのは 何枚かの紙きれ それには 僕の字が書いてあった
いちまい いっかいゆうこう かたたたきけん
母はこんなものを たからもののように…
思わず僕は泣いていた