その282
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  忘れ得ぬ君へ (詩:葉羽)

 ふたつ年下の 君が教えてくれたのは
 名前も知らない 異国の物語や
 季節の終わりを 告げる風の色

 週末の土手 君が広げたスケッチブック
 滲む水彩 混ざり合う青と紫
「本当の色は 目に見えないところにあるの」

 そう言って笑う君の 震える指先は
 硝子細工のように 今にも壊れそうだった

 君が僕に教えてくれたのは
 この世界の 奥行きと痛み

 背伸びして読み耽った哲学書の言葉より
 君が描いた 未完成な空の色が
 僕の心の 扉を強く叩いた

 誰にも染まらない
 君という不思議な季節を
 僕はただ 眩しそうに眺めていた
 ずっと ずっと・・

Poem by 葉羽
 MP3 by H/MIX GALLERY “Breeze 1”
  Site Aranged by Habane
   Image AI生成 ”土手の上のスケッチ”

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