その272
目次へ前へ次へ

 

  駆け抜ける秋 (詩:大和伸一&葉羽)

 冷たい北風に乗って
 音も無く枯葉が舞う

 何やら小さな物が降りてくる
 気が付けば蓑虫だった

 今年の紅葉は遅れ気味で
 褪せた緑と燻んだ葉がせめぎ合う

 つい先日まで
 収まらない暑さを心配していたが
 今はストーブと灯油の心配をしている

 重く垂れ込めた空を見上げながら
 静かに飲む珈琲も悪くないが
 色褪せていく秋は
 どこかもの寂しい

Poem by 大和伸一&葉羽
 MP3 by 甘茶の音楽工房 “Japanese Autumn”
  Site Aranged by Habane
   Photo by 大和伸一"秋の空"

PAGE TOP


 

banner
Copyright(C) Habane. All Rights Reserved.