古い襦袢 (詩:葉羽)
暮れの寒空の下で 叔母が天に召された
コロナ禍の中 親族だけの寂しき弔い
死出の旅装束は 色褪せた古い襦袢
これは お婆ちゃんが亡くなった時 母さんが"これを着て遭いに逝く"と 形見分けを受けたもの と従妹が言う
ふいに・・ 亡くなった祖母の 面影が蘇り胸が熱くなる
そうか・・ 淋しくはないよね みんなが向こうで待っているんだから
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