その158
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  ジャイサルメールの夏 (詩:大和伸一&葉羽)

 下界は連日の猛暑日
 山の中にいても
 木漏れ日に夏の強さを感じる

 吹き渡る風には草いきれ
 田圃の稲が実をつけ始め
 遠くの空に入道雲が湧き上がる

 肌が焼けるのを感じながら
 昔 ジャイサルメールで
 遺跡の中に湧くプールを探して
 自転車で走り回ったことを思い出す

 ホテルのオヤジは
「すぐそこにある」と砂漠を指さした
 やっと辿り着いたプールでひと泳ぎ
 また砂漠の中で自転車を漕ぐ

 帰ってくる頃には滝のような汗
 いったい俺は何をしたかったのか

 あどけない夏の思い出である

Poem by 大和伸一&葉羽
 MP3 by H/MIX GALLERY “伝承の丘”
  Site Aranged by Habane
   Photo by 大和伸一”青稲”

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