その147
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  春への扉 (詩:葉羽)

 北国の重い扉を開いて
 春が来ようとしている

 君のいない世界で
 僕はまた一つ歳を重ねる

 透き通るような指の白さ
 おどけて首をかしげる仕草

 そんな他愛もない記憶に
 今もこの胸は熱くなる

 時はこんなに早く
 流れていくものなんだね

 二人で風を切った日が
 まるで昨日のことのよう

 君が大切にしたこのカフェで
 僕はコーヒーを挽いている

 春の陽射しに導かれ
 新しい命が芽吹き始めた
 ゆず沢の森で一人

Poem by 葉羽
 MP3 by 音楽の卵 “ミルクティー”
  Site Aranged by Habane
   Photo by 大和伸一”陽射し"

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