こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
人気最高2大スターの初顔合わせで放つ
ロマン・アドベンチャー!
これは1975年公開、シドニー・ポラック監督のスパイ・サスペンス『コンドル』のキャッチコピー。
今週のcinemaアラカルトは、カリスマ彰の当番です。
さて、元々のレビュータイトルは以下。
◆フェイ・ダナウェイの大ファンの私でも?の映画「コンドル」
◆フェイ・ダナウェイのフェロモンが全開する傑作B級サスペンス映画
ではカリスマ彰、お願いします。
岸波さま cinemaアラカルト用の2本送ります。もう1本はすぐ後に送ります。フェイ・ダナウェイの大ファンの私でも?の映画「コンドル」。
◆『コンドル』(1975年 シドニー・ポラック監督 1時間58分)
ニューヨークの真只中を襲った戦慄のワシントン指令!
全米恐怖の巨大組織CIAに挑む華麗なる男《コンドル》!
お盆は結局旅行も墓参りもせずに、高校野球と録画していた映画、オペラ、コンサート、ドキュメンタリー(NHK BS シリーズ 世界サブカルチャー史 欲望の系譜)などを見ながら、合間に在宅勤務していた。
最近は、目玉になる映画の放映が少なくて、これは駄作の可能性もありそうというのも録画してしまう。酷暑に負けて大好きなスパイものなどは駄作に捕まってしまう確率が高い。
この「コンドル」(1975年 シドニー・ポラック監督 1時間58分)もそうした1本であった。
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恋愛映画の名匠シドニー・ポラック(1934〜2008)の珍しいポリティカル・サスペンス・スパイ映画で、ロバート・レッドフォード(1936〜)とフェイ・ダナウェイ(1941〜)が主演で、脇をクリフ・リチャードソンとマックス・フォン・シドー、ジョン・ハウスマンが固めていて、悪い映画になるなんてことがあるのか。 それがあるんですなあ。
ロバート・レッドフォードとフェイ・ダナウェイの大ファン以外は、絶対に見てはいけない!
私のようなフェイ・ダナウェイの大ファンでも、いくらなんでもこの映画はいわゆる「ヤッツケ」映画にしか思えない。
まず、このCIAの外郭団体アメリカ文学史協会というのが分からない。
そこの職員のレッドフォードが最近見つけた雑誌だか書籍の情報がどれほど重要なのかが最後までわからない。
それに、レッドフォードとフェイ・ダナウェイのあまりに偶発的な出会いというか拉致が、いくらなんでもご都合主義ではないか。
とにかくそんな感じで1時間58分引っ張られる。
いわゆるサスペンスの小品ということになると同じフェイ・ダナウェイを使った「パリは霧にぬれて」(1971年 ルネ・クレマン監督)みたいな、まあ許せる作品もあるが、正直この「コンドル」は 許せないなあ。
ルネ・クレマンとシドニー・ポラックの格の違いなのだろうか。
いずれにしても、この映画「コンドル」は、見てはいけない映画として、注意マークを貼っておきます。
◆『コンドル』allcinema ONLINEの解説から引用
実はCIAの下部組織であるNYのアメリカ文学史協会が何者かに襲撃され、局員は皆殺しにされた。偶然、その現場に居合わせなかったため命拾いをしたコードネーム“コンドル”はCIAと緊急連絡を取り落ち合う事にするが、その場所でコンドルを待っていたのは上司から向けられた銃口だった……。
CIA内部で起きている陰謀と、その渦中に放り込まれた男の逃走を描いたサスペンス・スリラー。重厚なキャストが光る一編だが、なんといっても知的で静かな謎の殺し屋に扮したM・V・シドーの凄みが良い。D・グルーシンのテーマ曲に彩られて展開されるオープニングから、冒頭の殺戮シーンまでのテンション高し。 |
◆『パリは霧にぬれて』(1971年 ルネ・クレマン監督 1時間36分)
名匠クレマンが、戦列の映像
に描く華麗なサスペンス!
「雨の訪問者」に続く最新作。
ゴールデンウィークTV録画映画鑑賞第2弾は、映画「パリは霧にぬれて」(1971年 ルネ・クレマン監督 1時間36分)にした。
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これが、なかなか良かったのだ。「ぬれて」は「濡れて」なのだが、これだとAVだと勘違いする奴も出てくるので、平仮名にしたのだろう。
それぐらい主演のフェイ・ダナウェイ(1941.1.14〜)のフェロモンが全開なのだ。いやあ、参りました。
このフェイ・ダナウェイの全盛期のフェロモンに加えて、わずか1時間36分で、火曜サスペンス並みの内容を見事なサスペンス映画にしてしまうサスペンス映画の名匠ルネ・クレマンの手際の良さ、いやあこれはB級サスペンス映画の傑作である。
それに隠れたもう一つの主役がセーヌ本流から派生した運河なのだが、これがなかなか風情があるのだ。これはお薦めの映画だ。
◆『パリは霧にぬれて』allcinema ONLINEの解説から引用
パリに暮らすアメリカ人夫婦フィリップとジルの子供たちが誘拐された。手を下したのは、かつてフィリップが協力させられていた、産業スパイの組織である。ジルは友人の犠牲による情報から、子供たちの居場所を突き止めるが……。倦怠に包まれていた夫婦が、共通の危機を迎えて、再び強く結びつくまでを描いたサスペンス。 |
/// end of the “cinemaアラカルト329「コンドル+パリは霧にぬれて」”///
(追伸)
岸波
いやぁ、フェイ・ダナウェイは確かに美人だけど、ちょっと怖そうな感じで苦手なタイプだな。
いくらフェロモン満開でも、女性としての興味は湧かない・・この辺、やはり男としての趣味の問題なんだろうな。
でも、彼女が鮮烈のデビューを飾った『俺たちに明日はない』はまさに衝撃作だった。
『俺たちに明日はない』
もしかしてコメディ?と思わせて、とんでもないバッドエンドに至る展開は身の毛がよだった。
あの時のウォーレン・ビーティとフェイ・ダナウェイはキラキラ輝いていた。
やはり『卒業』と『俺たちに明日はない』の二本は、僕の青春のメモリアル。一生を映画道に引き込んだ記念碑的作品だった。
あ・・あと俺たちのダブル主演作品『男は男である』もな(笑)
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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