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「Glidin'」(TAM Music Factory)
by 岸波(葉羽)【配信2022.9.3】
 

◆この記事は作品のストーリーについて触れています。作品を実際に楽しむ前にストーリーを知りたくない方は閲覧をお控えください。

 こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。

 悪名こそ、彼らの名誉(グロリアス)。

 これは2009年公開、クエンティン・タランティーノ監督『イングロリアス・バスターズ』のキャッチコピー。

 今週のcinemaアラカルトは、カリスマ彰の当番です。

イングロリアス・バスターズ

(C)2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

 さて、元々のレビュータイトルは以下。

◆映画「イングロリアス・バスターズ」でタランティーノ全10作鑑賞完了

 ではカリスマ彰、お願いします。

岸波さま cinemaアラカルト用原稿です。よろしくお願いします。映画「イングロリアス・バスターズ」でタランティーノ全10作鑑賞完了。

 

◆『イングロリアス・バスターズ』
 (2009年 クエンティン・タランティーノ監督2時間33分)

 ーーすべてはプレミアの夜、明らかになる。

 TV放映を待ちに待った映画「イングロリアス・バスターズ」(2009年 クエンティン・タランティーノ監督2時間33分)のTV録画を見た。

イングロリアス・バスターズ

(C)2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

 タランティーノの長編映画全10作のうち、見ていなかったのがこの映画だけだったから、放映(ノーカット&字幕)してくれたザ・シネマには感謝感謝だ。

 タランティーノの長編10作品を下記に記す。

 この10作では「ギル・ビルvol.1」、「キル・ビルvol.2」「デス・プルーフinグラインドハウス」の3作はちょっと出来が悪過ぎる。

 また処女作の「レザボア・ドッグス」もちょっとラストの展開がクドすぎる。

「レザボア・ドッグス」

 しかし、その他の6作品は「ジャッキー・ブラウン」がちょっと地味で渋い出来だが、ホントに甲乙つけ難い傑作揃い。

 この「イングロリアス・バスターズ」は、タランティーノが戦争映画というジャンルに挑んだ作品だがスケールも大きく、2時間33分を一気に見せてしまう。

 これか「パルプ・フィクション」がタランティーノのベストではないだろうか。

イングロリアス・バスターズ

(C)2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

 ナチ親衛隊中佐役のクリストフ・ヴァルツが圧倒的名演・怪演で主役(?)のアメリカ軍中尉役のブラッド・ピットを食いまくる。

クリストフ・ヴァルツ

 残念ながらブラッド・ピットはミスキャストだったかもと思ってしまうほど。

 女優陣は、私も大ファンのメラニー・ロラン、モデルもやっていたダイアン・クルーガーの主役2人が見事だ。

メラニー・ロラン

 ちょっと残虐シーンが多過ぎる感はあるが、これはタランティーノ節なので仕様があるまい。

ダイアン・クルーガー

 しかしまあ、冒頭から実に演出が行き届いているのだ。

 迫力やストーリー展開ばかりがタランティーノ映画では強調されるが、この点を忘れてはならない。

 そして人間の運命の酷薄さというのが、あっけらかんと表現されるのもタランティーノ映画の特徴だが、戦争映画でもありそうした一面が強く出ているのが実に素晴らしい。

イングロリアス・バスターズ

(C)2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

 ところで、ドイツ軍兵士とアメリカ軍兵士の両方に扮してカメオ出演しているというタランティーノ監督は発見できなった。

 それを探して最初から見直すのもなんだかなあ。

◆『イングロリアス・バスターズ』allcinema ONLINEの解説から引用

 「パルプ・フィクション」「キル・ビル」のクエンティン・タランティーノ監督が復讐劇をテーマに描く痛快アクション・エンタテインメント大作。第二次大戦下のフランスを舞台に、ナチスに家族を殺されたユダヤ人女性と、情け容赦ないナチ狩りで恐れられるユダヤ系アメリカ人部隊“バスターズ”が繰り広げる壮絶かつ壮大な復讐の行方を、タランティーノならではの映画愛あふれる演出でスリリングに綴る。主演はブラッド・ピット、共演にメラニー・ロラン、ダイアン・クルーガー。また、敵役のランダ大佐を演じたクリストフ・ヴァルツは、この演技でみごとカンヌ映画祭最優秀男優賞を受賞。

 1944年、ナチス占領下のフランス。かつて、“ユダヤ・ハンター”の異名をとる冷血な男ハンス・ランダ大佐によって家族を皆殺しにされた少女ショシャナは、ただ一人逃げ延び、現在はパリで映画館主に身をやつしながら復讐の機会を窺っていた。同じ頃、アルド・レイン中尉率いるユダヤ系アメリカ人を中心とした連合軍の極秘部隊“イングロリアス・バスターズ(名誉なき野郎ども)”がナチスを次々と虐殺、血祭りに上げた相手の仕上げに頭皮を剥ぎ取るといった残虐な手口でドイツ軍を震え上がらせていた。そんな中、ショシャナの映画館でナチスのプロパガンダ映画「国民の誇り」のプレミア上映が決まり、ヒトラーはじめナチス高官が一堂に集結することに。この千載一遇のチャンスを逃すまいと、ショシャナ、バスターズそれぞれが行動を開始するが…。

 

/// end of the “cinemaアラカルト323「イングロリアス・バスターズ」”///

 

(追伸)

岸波

 う~ん、『パルプ・フィクション』しか観ていないなぁ。

 しかし、この両美女は素晴らしいね。似たタイプだけど。

 言うように、クリストフ・ヴァルツは中々のくせ者だね。ブラピが喰われるのも分かる気がする。

 最近、シリーズを通して観ているイギリスBBCのTVドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』で、カンバーバッチを喰ってしまったモリアーティ役のアンドリュー・スコットと同じポジションに居る。

 最終話のビデオ・メッセージだけ(既に死んでいる)で再登場するシーンは、ホントに怖かった。

 別に脅すわけでも何でもないんだが、どこか”精神が壊れている”感じが悍ましい。

 かなりお勧めだよ、観てみたら・・ってか、配信サイトでないと無理かな?

 

 では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !

イングロリアス・バスターズ

(C)2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

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To be continued⇒  “cinemaアラカルト324” coming soon!

 

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